この作品はいかがでしたか?
52
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凸もりの紳力を奪おうとした九十九に、強者のオーラを纏った2人組が立ちはだかる。
佐門鮭
七鐘七時
そう言って、七時は小脇に抱えていたうたいを指さす。 彼女は連戦ですっかり疲れ切り、眠ってしまっていた。
七鐘七時
佐門鮭
七鐘七時
七時はうたいを下ろし、まだ息のある凸もりの横に寝かせる。
佐門鮭
九十九は、突如として現れた2人組を警戒しながら、空気を高速回転させてドリルのように敵を貫く「空気回転」の紳力で攻撃態勢を取ろうとする…
が、それより早く七時が九十九を猛スピードで蹴り飛ばす。
七鐘七時
既に凸もりの元にいたさぁーもんは、
佐門鮭
と言い、紳力を発動。すると、鮭の体の周りを金色のイクラがふわふわと浮遊し始めた。
金イクラは、徐々に集まっていき、何かを形作っていく。
壁に打ち付けられ、瓦礫に埋もれた九十九は、それを尻目に見ながら、状況を理解しようと思考を巡らせる。
九十九
九十九
九十九
そう考えた九十九は「空気回転」によって自身の動きを妨げていた瓦礫を弾き飛ばし、そのまま七時の元に飛び込む。
常人には見えない程の速度で九十九は七時に殴り掛かる。その拳が七時に突き刺さり、その衝撃によって砂埃が舞い上がる。
砂埃が晴れると、その中から現れたのは、紫髪の少女だった。
九十九
目を覚ましたうたいは、紫髪の少女を見て、驚く。
うたい
佐門鮭
うたい
佐門鮭
うたい
佐門鮭
佐門鮭
うたい
佐門鮭
うたい
佐門鮭
うたいは自身の隣で力なく倒れている凸もりを見ると、俯く。
うたい
九十九の攻撃を受け止めた七時(紫髪の少女コピー中)の右手は、赤い液体で覆われていた。
九十九
七鐘七時
七時の手を覆った血液は、突如として泡立つと、レーザーのように伸び、九十九の方向へ曲がって九十九を貫きにかかる。
九十九
「空気回転」で空気の壁を作り、血のレーザーを受け流して完全に無効化する。
七鐘七時
九十九
七鐘七時
七鐘七時
七鐘七時
七鐘七時
七時は手を噛んで出血させた。 そして垂れた一滴の血と霊力が反応した瞬間、発生した大量の血が九十九の元に球体となって襲いかかった。
九十九
何とか回避した九十九は、一瞬考えると、空気回転で血を貫き破壊する。そこに、七時が駆け寄って来る。
九十九
九十九は今相対する敵に考えを巡らせると、七時を空気回転で作り出した竜巻に襲わせる。
七鐘七時
七時がそう宣言すると、竜巻の下にシート状に血が滑り込み、竜巻をひっくり返す。
畳血は、竜巻をひっくり返して破壊し、そのまま竜巻の残った勢いに破壊され、九十九の元に血が飛び散る。
九十九
七鐘七時
七時は、勢いを落とすことなく、九十九目掛けて走り込む。
それに対して、飛び散った血を踏みつけながら九十九は七時に反撃を入れようとする。
しかし、その瞬間踏みつけた血が九十九の足を貫き、地面に縫い付ける。
七鐘七時
七鐘七時
紫髪の少女の能力で九十九の動きを止めた七時は、そのまま自分自身の能力を発動。光のベールに包まれたかと思うと、長髪ノースリーブミニスカートの女性に姿が変化する。
「名無しの名指し」の対象が変更され、紫髪の少女の能力が解除される。しかし、血液による拘束は一瞬残る。
その結果、九十九は回避動作が取れず、咄嗟の「空気回転」と普通の右腕を突き出す動作に防御を頼ってしまう。
七鐘七時
七時(「名無しの名指し」発動中)は、血の攻撃力さえも無力化した空気の壁を無視して回し蹴りを叩き込む。
九十九
七鐘七時
空気の壁に七時の爪先が触れた瞬間、回転するよりも先にとてつもない振動が音とともに九十九を襲う。その衝撃波は、空気の壁を粉々に砕き、右腕を引きちぎって九十九本体も吹き飛ばした。
右腕を吹き飛ばされ、衝撃で壁に打ち付けられた九十九は身動きをとることが出来ない。
七鐘七時
佐門鮭
佐門鮭の紳力、「豪火金卵」。その効果は、自身の霊力から生み出される金イクラが集まることであらゆる武器を生み出す、というもの。
作り出すものが複雑であればあるほど、より多くの時間を要する。
佐門鮭
その声と共に、光り輝く金色のイクラがより一層強く輝くと、徐々に光が収まり、現れたのは轟音とともに空を駆ける漆黒の鳥だった。
うたい
逃げる算段が整ったことを確認した七時は、動けない九十九を尻目に、ヘリに飛び込む。
佐門は素早くうたいと凸もりをヘリに載せ、操縦の準備をする。
七鐘七時
その声と共に、軍用ヘリは空高くへ飛び立つ。 残されたのは、右腕のない1匹のアヤカシのみだった。
コメント
8件
めっちゃ良かったです!応援してます!!