テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

桜 照れ

一覧ページ

「桜 照れ」のメインビジュアル

桜 照れ

5 - 桜 病み

♥

1,563

2024年05月18日

シェアするシェアする
報告する

.....はぁ。

なんで俺だけ....こんなナリなんだよ.....。

なんで俺だけ....こんな想いをしなくちゃいけねぇんだよ.....。

なんで....なんでっ......!

.....っ。

カチカチカチカチ(カッター)

シュー....ザクッグサッ

ポタポタ🩸

なんで....なんで.....

.....何が苦しいんだろう。

ザグッ....シュー

喧嘩にナリなんて関係ない.....なら、この気持ちは一体.....?

ザクッグサッ.....

わからない....

ワカラナイ.....(泣き)

アレ....ナンデナイテルンダロウ(あれ....なんで泣いてるんだろう)

....んんっパチッ

あれ....もう、夜?

俺.....何してたんだっけ

.....おいしょっと(立ち上がる)

グラッ(倒れる)

うぉっ?!

なんだこれ....力が、入らない

ズキッ

い"っ.....?!

左腕....血まみれ?!

....あぁ、そうだ。

俺、確かリスカしてて....

そのまま気絶したのか....?

とりあえず、包帯巻いておこう。

....明日、誰にもバレないといいな。

通学中

....はぁ。

包帯巻いたとは言え、やっぱり痛む....

....バレないといいなぁ。

楡井

何がバレないといいんですか?

ひゃっ?!

てめっ、どこから来たんだよ?!

驚きすぎて変な声出たじゃねぇかよ...

楡井

いやいや、さっきからずっと話しかけてましたよ!

き、気づかなかった...

楡井

どうしたんすか?体調悪いんですか?

いや...ただの考え事だ。

楡井

へぇ〜。桜さんが考え事なんて珍しい.....

あ"?お前バカにしてんのか?

楡井

えっ、あ、いや!そんなこと.....!

おーしわかった。相手してやるよ。

楡井

ちょ....違うんです!

こっち来いやぁ!

楡井

う、うわー!

学校が終わり....

ふ〜.....。

なんとか今日は乗り切れたな。

もっと...ちゃんとしなきゃ。

バレちゃうよ....

んっ....ここ、は?

真っ暗だ....何も見えない

???

ーーー!

???

ーーーー。ーー?

???

ーー!!

ん?....誰かの話し声?

楡井

.....で....かね?

蘇芳

.....じゃ....い?

た.....ぜ....ろ。

.....?おい、お前ら

楡井

え?....あぁ。なんだ、桜か。

えっ.....?

桜....?こいつ、いつもさん付けだっただろ....?

ぇ...ぃゃ、なん、で.....

蘇芳

用がないならどっか行ってくれないかな

俺たちお前と話したくないんだよ。

えっ.....?

楡井

お前キモイし。見てるだけで嫌な気持ちになるんだよ。

梅宮

桜。

.....!梅宮!

梅宮

.....黙れ。

.....ぇ

梅宮

俺の名前を気安く呼ぶな。

そ、そん....なっ

お前、もう用済みなんだよ。

蘇芳

もう俺たちに近づかないでね。

ちょ、ちょっと待てよ!

皆との距離が空いていく....

やだっ....独りにしないで......!

ここ....は?

楡井

何人も例外なく...ボウフウリンが粛清するっす!

.....!ここは俺があいつを助けたところ.....?

過去の桜

ドスッ(蹴る)

楡井

な、なんで....お前が俺を助ける.....?!

楡井

(なんでこいつ来てんだよ....。)

.....?!

この声....脳に直接来てるような感じ.....

こいつの....本心、なのか?

楡井

(にしてもキモイな。カッコつけてんのかよ。)

楡井

(はぁ。てかまじホント気持ち悪い見た目してんな。)

楡井

(何こいつ。まじ死ねばいいのに。)

.....っ!

.....次、は

蘇芳

君が桜くんだね?

過去の桜

だとしたらなんだ。お前は誰だ。

楡井

ちょ桜さん!

蘇芳

(話には聞いてたけど、ほんとに奇妙な姿だな。)

楡井

(こいつすぐ殴りかかろうとすんなよ。)

楡井

(こっちはてめぇと違って立派な方なんだから。)

蘇芳

(俺に拳向けるなんていい度胸だな。だっせぇ格好してるくせに。)

やめろ....もう、やめろよ.....。

楡井

(まじこいつ)

蘇芳

(ほんと、お前)

やめろ....やめろ!

気持ち悪いな

やめろ!!!

シーン.....

はぁっ....はぁ、夢....?

あの聞こえた声は...ほんとにあいつらの本心なのか....?

わからない....もう、わからないんだって....(泣き)

何を....どれを....誰を、信じれば.....いい、の?

次の日の学校

楡井

あっ、桜さん!おはようございます!

あぁ、おは

こいつほんとに気持ち悪い

......っ。

楡井

あれ、桜さん?どしたんですか?

......き...ら、ち...よ......

楡井

え?なんて言いました?

俺の事が嫌いなら、近づくなよ!!

ダッダッダ(走っていく)

楡井

えっ?!桜さん?!

....はぁ、はぁーっ、はぁ。

つい家まで走って帰ってきてしまった....

ほんと...なにやってんだよ......。

カチカチカチカチ(カッター)

シュー、ザクッグサッ

もう....わからないよ......。

誰か....正解を教えてくれ.....!

その頃の学校

楡井

さ、桜さん....なにがあったんですかね?

蘇芳

なにか嫌なことでも言ったの?

楡井

いやっ....決してそんなことはないはずです.....

クラスメイト

....なぁ。

蘇芳

ん?どうしたの?

クラスメイト

一瞬だったから自信はないんだけどよ。

楡井

.....?はい。

クラスメイト

あいつ....左手首に包帯巻いてなかったか?

楡井

えっ....それって.....

蘇芳

リストカット....

クラスメイト

.....?! あいつ大丈夫なのか?!

楡井

....お家、行きますか?

蘇芳

うん....確かに、なにか嫌な感じがする。

クラスメイト

みんなには俺たちから言っておく!

クラスメイト

そうだそうだ!早く行け!

楡井

あ、ありがとうございます!

クラスメイト

いいから、早く行け!

クラスメイト

もしかしたら万一のことがあるかもしれないからな!

蘇芳

うん!行くよ!にれくん!

楡井

はい!!

ガチャッ🚪

....アレ、トビラシメワスレタ?(あれ、扉閉め忘れた?)

楡井

桜さん!居ますか?!

蘇芳

桜くん!無事?!

ナ、ナン....デ.....?

楡井

桜さん!よかったぁ....!

ナンデ....キタンダヨ.....?

蘇芳

なんでって....桜くんが心配だったからだよ。

ウソダ!

オマエラ....オレノコトキライナンダロ?!(俺の事嫌いなんだろ?!)

楡井

何言ってるんですか!

オレノコトキモチワルイッテ....

蘇芳

そんなこと、思ってないよ。

ウソダ....ウソダウソダウソダウソダウソダ!

楡井

さ、桜....さん?

蘇芳

落ち着くんだ、桜くん!

コッチニクルナ!!

楡井

.....桜さん。

クルナクルナクルナ!

蘇芳

桜くん、落ち着こう?

モウ...傷つきたくない(泣き)

楡井

桜さん.....?

蘇芳

....桜くん。

クルナ!!!

蘇芳

目を覚ますんだ!

バチンッ(平手打ち)

.......い"っ?!

蘇芳

いいかい、桜くん!

蘇芳

俺は....俺たちは!!

蘇芳

桜くんの事を気持ち悪いだなんて思ったことはない!

す....お、う.....?

蘇芳

それは今までも...これからもだ!

蘇芳

君が見た目で差別や偏見を持たれていたことは、今までを見ればわかる。

蘇芳

だからって、俺たちまでそんな最低な事なんて、しない。

....っ、でも.....!

ガチャッ🚪

......っ?!

桜!いるのか?!

なっ....なん、で?

梅宮

クラスの奴らに聞いたんだよ。

ぃ...いやっ、やだっ!(泣き)

ギュッ...(蘇芳に抱きつく)

蘇芳

......!

蘇芳

大丈夫。大丈夫だよ。桜くん

だっ、大丈夫.....?

俺らはお前の味方だ。

ほ、ほんっ....と?

楡井

ほんとですよ!

梅宮

桜。

梅宮

お前の苦しみは、俺たちが理解出来ることは無いと思う。

......っ。

梅宮

だが、分かち合うことはできる。

.....ぇ?

梅宮

お前がどんな苦しみを味わって来たのか、

梅宮

お前がずっと抱えてきた想いを。

梅宮

全部、話して欲しい

......。

話しても....いいのか?

話して独りになるかもしれない。

全部、嘘かもしれない。

.....っ、もうっ....わかんないんだよ!

楡井

桜さん....

誰を、何を信じればいいのかも....

俺がここに居ていいのかも....

俺が...生きてる、生きようとしている意味も....

何もっ....!

わからないんだよ....(泣き)

俺から出た言葉は、情けなくて、惨めで、弱々しかった。

けど、1度出ればもう自分じゃ歯止めが効かない

俺はそのまま、全ての感情、自分が思ってることを全て、吐き出した

ずっと抱えた感情が溢れ出ていった

なぜか、心が軽くなるような....

安心するような....そんな、救われるような気がしていた。

翌朝

.....んっ

あれ...俺.......

テーブルの上に、置き手紙のようなものが置いてあった。

そこには....

桜くん、起きたかな?

昨日、あの後泣き疲れちゃったのか寝ちゃったから、俺たちは帰らせてもらったよ。

今日、学校に来たくないのであれば、無理に来なくてもいいよ。

けど、俺たちは桜くんを待ってる。

じゃあね。 蘇芳

蘇芳.....。

どうしようかな....

楡井

あ、おはようございます。蘇芳さん。

蘇芳

うん。おはよう。

楡井

今日、桜さん来ますかね....

蘇芳

どうだろうね。けど、俺は来るって信じてるな。

楡井

....だといいですね。

ガラガラガラ🚪

楡井

....!

クラスメイト

あ、桜!

.....ぉぅ

楡井

桜さん!

蘇芳

おはよう。桜くん。

.....ぁ、あの....

楡井

どうしたんですか?

昨日は....その.....

あ、ありがとう....な///

楡井

.....!桜さぁん!(泣き)

ちょ、なんでお前が泣いてんだよ....?!

蘇芳

ふふっw

蘇芳

桜くん。

な、なんだよ....

蘇芳

おかえりなさい。

.....!

馬鹿だな...俺

おう。ただいま。

こんなにいい仲間のこと、信じられなかったなんてw

この作品はいかがでしたか?

1,563

コメント

20

ユーザー
ユーザー
ユーザー

やばい……めちゃめちゃいい話すぎて涙出た😭

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚