コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
主
合宿2日目、今日は体育館で1日中練習で冷房も効かない体育館に篭りっぱなし…。窓が開いてるのが唯一の救い。
毱染
皆と違ってバレーしてない私がこんなに暑いんだから部員達はもっと暑いんだろうな〜…。ドリンク用意しとこう。 外はもっと暑くて日差しが痛い。眩しくて目を細めながら水道に向かう。
虎
毱染
虎
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久さーん、2人で行きたいって意味だったんですけどー…なんてつぶやいても聞こえないんだけど。少し目に熱が集まるのを感じる。
夜久
毱染
夜久
だめだ。あれ以降練習にも集中できずにずっと落ち込み続けてしまう。きっと気を緩めたら涙が出てしまう。絶対に泣いちゃダメ。 夜久は私と2人嫌だったのかな、とふと考える。こんなこと考えちゃ駄目だ。じわっと目に涙が滲んでいく。 あー、やだ。泣き虫な性格治せってあれほど光来に言われたのに…。涙がこぼれないように天井をジッと見つめる。そんな時、私より30センチ以上大きい黒尾が私の顔をのぞいてパチリと目が合う。
毱染
黒尾
毱染
思わず目を逸らす私に黒尾は少しニヤけながら言う。
黒尾
それだけ言って練習に戻っていく黒尾に今回は、今回だけは感謝せざるを得ない。そのひと言ですごく救われた感じがする。たまにはやるじゃん!ありがとう。 とはいえ、黒尾達も断る理由もないし断ったら不自然になってしまうから結局4人で海に行くことになった。波打ち際をいつもみたいにどうでもいい話をしながら歩いていく。 遠くにぼんやり波止めが見える。あそこから見た星空の映る海はどんなに綺麗なんだろうか。
毱染
夜久
海
毱染
海
毱染
海
毱染
黒尾
毱染
夜久
毱染
こんな他愛無い話をしている時いつも「この人たちとは大人になってもこんな会話をしてそうだな」って。想像つきやすいから。大人になってもみんなでこうして海きたりご飯したりできるかな。
毱染
夜久
毱染
黒尾
海
そう言った海の顔は微笑んでいたけど完全に企んでる顔だった。怖いです海さん……
夜久
毱染
夜久のこんないちいちかっこいい発言にももう赤くならずに返せる。自分の成長を感じるよ〜(泣) そんなことを考える時だった。足元にある何かに滑って転んでしまった。転ぶ時星空がよく見えた。
毱染
黒尾
毱染
夜久
毱染
海
毱染
夜久
黒尾
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
波止めの上を私が歩いて、下を歩く夜久が手をぎゅっと握ってくれてる。今なら何をしても、どこに行っても怖く無い気がする。夜久がこのまま手を握ってくれるなら。
毱染
海
黒尾
毱染
考えてることを言葉にして伝える。それは凄く怖くて昔の私にはできないと思う。でも今の私なら伝えられる、そんな気がしたから伝えてみる。「嫌だ」とか微妙な反応するような人たちじゃないって信じてるから。
夜久
海
黒尾
ほら。やっぱり否定しない。すごくいい人たちに囲まれた、そんなこと高1の秋に出会ってから何回も何回も思ってきた。
毱染
黒尾
毱染
夜久
海
毱染
ふと星空を見上げる。キラキラと輝く星が海に反射してさらにキラキラしてる。
夜久
毱染
夜久
毱染
夜久
毱染
「入るな」って言われた時気のせいかもしれないけど手をぎゅっと握られた気がした。心配しなくても私は夜久の手は離さないよ!って伝えたいけどきっと伝えたら好きって気づかれる。黒尾には告白しろなんて言われるけどもし告白して今の関係が崩れたら?なんで考えてずっとできないでいる。 なんなら私はこの関係ですらなくなるのなら告白なんてしない。夜久から離れたくないから。 ねえ夜久、私を置いて遠くに行かないでね。この手を握っててね。たとえ友達だとしても私はそれでいいからこの手は離さないでほしい。って言ったら夜久はどんな顔をするかな。 宿に戻るとびっくりする出来事が起きていた。 おじいちゃんが腰をぎっくりしたらしい。またいつもみたいに急に立ちあがろうとしたらやっちゃった感じだろう。
虎
毱染
虎
毱染
虎
毱染
夜久
毱染
夜久
次の日はオフだった。コーチはおじいちゃんの看病?をするらしい。鎌倉で1日オフなんて…夜久を誘おうかと思ったけどさっきの山本との会話を聞かれていたら不自然になってしまう。とりあえず昼まで寝よう。
黒尾
夜久
黒尾
夜久
黒尾
海
夜久
黒尾
夜久
黒尾
海
夜久