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■ LOVE&ZERO 後編 ■ 再掲
ほっぺたに涙がぽろっと転がり落ちるまま必死に答えると。 あったかい胸にぎゅうっと抱きしめられた。
そうしてエルくんが、涙をそっと舐めて、耳元で吐息のように優しく問いかけてくる。
L「もっかい聞く。もう、···なんや?」 兎「······」
ああ、だめだ。 兎「···もう、」
L「もう?」 だめだ、本当にだめな俺。
兎「もう··· エルくんなしじゃ、いられない···これで満足?」 L「満足」
結局はダメなんだ、きみにはどうあがいてもかなわない。 離れたくないし誰かにとられるのもいやなんだよ、もう逃れられないんだよ。
そんな自分ってかっこわりぃ。 けど、それでもいい、···きみが大好き。
L「どうしてもうーくんに言わせたかったから満足」 兎「···なんで言わせたかったわけ?」
L「うーくん自身から聞きたかったから。うーくん俺から離れる気やったろ」 兎「だ、だって、」
だって、どう考えたってそうしなきゃならない状況だろ? エルくんは会社を背負ってるんだ。
L「別に親からもらった会社に落ち着こなんて気ぃも無いし」 兎「そういうワケに行くかって」 L「弟が二人もおるんやで、ええのええの!」
兎「エルくんがよくたって···んんっ///」 す、すぐそれだ、聞く耳持たないってときはキスで黙らせやがる。
L「俺がええ言うとんの···それとも今ここでイかせて欲しいん?」 兎「め、めっそーもないです!///」
L「大体この会社はじいさんが裸一貫から創り上げたんや、俺かてやる気になったらこの位までゼロから始められるで」 兎「わーすげぇ自信だね」
L「ただしうーくんがそばにおらんとダメ」
あれ、エルくんって自信家なのか甘えん坊なのか、どっちなの?
L「うーくんがおらんかったらイヤや」
···だだっ子か。嬉しいケド。 こういうとこ、やっぱ年下くんなんだよな〜って可愛く思う。
兎「あれ?でも、」 大事なことがもう一つ。 あのお相手のコは···
L「おん、親に言い出せんでおるけど、駆け落ちしてでも結婚したい彼氏がおんのやて」 兎「へえ···?」
地味というかおとなしそうなコに見えたけど、ふーん···なかなかやるなぁ。
L「俺がうーくんのこと話したら、自分も勇気出して親に話すって。心を決めたらしいわ」
兎「へぇ、···え?お、俺のこと話したの?」 L「お互い幸せになりましょう!ってさ」
うわ~!マジか!/// 聞いても引いちゃわない辺りがさすが社長令嬢、というべきか···
L「で、うさぎ」 兎「···はい」 ちょっと緊張した顔で俺の眼を覗き込むエルくん。
L「俺が会社飛び出してゼロな人間になっても、一緒におってくれる···?」
兎「うん···うんっ、うんっ、···ぐすっ、···ふぇえ〜」 L「う、うーくん、あーよしよし···ほらもう泣かんといてや?な?」
こらえきれずに泣いてしまった俺を、子供にするように頭をなでてなだめてくれる。
L「はぁ、良かった〜考え直しますとか言われたら俺が泣いてまうとこやったわ···あードキドキした」
いやいやいや、むしろ俺みたいなほぼゼロなヤツの為にそこまで腹を決めてくれてるきみに、頭を下げたい思いです。
L「おっしゃ!ほな今から抜け出してデート行っちゃお!」 兎「今からっ?」
どこぞの王子様よろしく、握った俺の手を微笑む口元に押し当てて嬉しそうに言うエルくん。
兎「だっだめだろ取りあえず主役は最後まで居なきゃ!」 L「ええやん、愛の逃避行の予行演習☆」
···急に真顔で、本気やで、なんて。 そんなこと言われたら。
兎「じゃあ、もう、···このままエルくんの部屋に行きたい」
ほら、俺もわがまま言っちゃうぞ?
エルくんに手を引かれながら、俺の胸にはほんのちょっとの罪悪感と、はるかに大きな優越感。
そして歩きながら携帯の電源を切ったエルくんの横顔はいつも通りで。
そう、いつも通りで、きっとこれからもずっと変わらない。
L「世界で1番幸せになるで」 兎「···今だって幸せだっつーの///」
END オマケGO!→
コメント
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お二人の新居の召使いとして雇って下さい。あと式の招待状もくだs((殴