せめて
せめて一言でも伝えられていたら_
赤
俺の目の前には
信じられない空間が広がっていた
広い教室にみんなの机
そして極めつけには
卒業式
と大きく書かれた黒板
…は?
赤
俺はさっきまで部屋で寝てたはずなのに
失恋して泣いてたはず、なのに
なのになんで…、!?
『せめて一言でも伝えていれば…ボソッ』
赤
いや…もういいや
考えるのを辞めよう
桃
桃
赤
懐かしい桃くんの声
昔の桃くんの優しい声
桃
桃
赤
変わらない桃くんに少し安心した
桃
桃
赤
俺の馬鹿
ここで桃くんが行っちゃったら意味ないじゃん
でも
赤
俺は昔も今も弱虫で
好きな人に告白もできない臆病者
もう、嫌になる
桃
桃
赤
これは、夢なんだろうな
だってこの時、桃くんは戻ってこなかったもん
これは、都合のいい夢なんだ
…なら
赤
赤
桃
赤
動揺、してる
困ってる…んだ、
赤
桃
赤
さすが桃くん
俺の体なんてすぐに持ち上げて壁においやる
ずるい
桃
ずるい
なのに
赤
嫌いになれない
桃
赤
桃
桃
桃
もう、本当にこの人は
赤
どうしようもなくずるくて
桃
どうしようもなくかっこいい人
次回、終わります(はやい)
コメント
6件
一個飛ばしてた😭 神、すき
は、へ、ぁ、、、(好きすぎて言葉を失った人)