せめて
せめて一言でも伝えられていたら_
赤
ん…、パチッ
俺の目の前には
信じられない空間が広がっていた
広い教室にみんなの机
そして極めつけには
卒業式
と大きく書かれた黒板
…は?
赤
…な、んで
俺はさっきまで部屋で寝てたはずなのに
失恋して泣いてたはず、なのに
なのになんで…、!?
『せめて一言でも伝えていれば…ボソッ』
赤
…あれ、か、?
いや…もういいや
考えるのを辞めよう
桃
…何してんの?赤
桃
卒業式に1人でぼっち?
赤
…桃、く、?
懐かしい桃くんの声
昔の桃くんの優しい声
桃
…え、どしたよ
桃
あ、俺に会いたかったとか?ww
赤
あ、はは…っ、そんなわけ…、w
変わらない桃くんに少し安心した
桃
あ、じゃ俺呼ばれてるから、!
桃
じゃあな、赤!
赤
…ぁ…っ、
俺の馬鹿
ここで桃くんが行っちゃったら意味ないじゃん
でも
赤
…やっぱり…無理だよ、っポロポロ
俺は昔も今も弱虫で
好きな人に告白もできない臆病者
もう、嫌になる
桃
忘れ、物…、って
桃
赤…っ、?なんで泣いて、!?
赤
桃く、っ
これは、夢なんだろうな
だってこの時、桃くんは戻ってこなかったもん
これは、都合のいい夢なんだ
…なら
赤
…好き…っ、好きなの
赤
どこにも行かないで…っ、ポロポロ
桃
…っぇ、?
赤
…、っ!
動揺、してる
困ってる…んだ、
赤
…っごめ、
桃
っ待て、よっ、!
赤
っ、//
さすが桃くん
俺の体なんてすぐに持ち上げて壁においやる
ずるい
桃
…逃げんなよ、
ずるい
なのに
赤
逃げられるわけ、ないじゃん…っポロポロ
嫌いになれない
桃
…俺、今は恋愛とかしないって決めてんだよ
赤
…っじゃ、ぁ
桃
だからさ
桃
待ってろよ、ずっと
桃
絶対、迎えに行くから
もう、本当にこの人は
赤
…もう待つな、なんて言われても聞かないからね…っ、
どうしようもなくずるくて
桃
…っ当たり前だろ
どうしようもなくかっこいい人
次回、終わります(はやい)






