面倒くさがり勇者
始まるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
勇者
………………。
勇者
メンディー…。
勇者
メ……うん。あとはよろぴく
メイド
ちょ、名前を呼ぶのを面倒くさがるのは流石に辞めてくださいっ!!
メイド
メ・イ・ド!!
メイド
勇者様が重度の面倒くさがりなのは知っておりますが、
メイド
自己紹介くらいは自分でやらないとダメだと思います…
勇者
えー……
メイド
もう物語が始まっているのですから、いつまでもパジャマではだらしがないですよ!
メイド
あっ!コラっ!立ったまま寝ないでください!!危ないですから!!
勇者
ぐー……ぐがっ
メイド
勇者様……はぁ……
メイド
申し訳ございません。勇者様が自己紹介がめんどくさいそうなので、
メイド
代わりに私が勇者様の紹介をさせて頂きますね。
メイド
勇者様は、この世界にただ1人、勇者の素質を持つ者…
メイド
とても貴重なお方なのです。
メイド
……が、
メイド
今ご覧になられたように、
メイド
勇者様は、重度の面倒くさがりなのです。
メイド
勇者様がこのような調子では、世界平和も夢のまた夢……
メイド
世界がかかっているというのに……
メイド
名前だって、最後まで言ってくれたことは1度もない!
メイド
世間には、《面倒くさがり勇者》と言われる様に…
メイド
はたして、勇者様が冒険に出かけることはできるのでしょうか……
つ☆づ☆く☆