お嬢様の眷属

アークさんが隣で翻訳してくれているから何とか聞いているが、流暢にお話しているアーサーさんに驚きが隠せない

ペコッと頭を下げた

商談相手のルークさんは資源の一帯を管理している人だ

身長も高くてスタイルも良いし顔も良い 気品溢れる所作 確かに婚約者としては十分だと思う

急にソフィアさんの名前が聞こえてルークさんの方を見てしまう

アークさんは急に翻訳をやめしまい、何を言っているか分からなくなってしまった

ニヤニヤと面白がるように笑うアークさんに何も言えず何とか聞き取ろうとしたけど、やっぱり分からなかった

ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ

机を指で叩く音が部屋に響く

自室に戻ってシャワーを済ませるとタブレットの画面が明るくなって名前が表示された

ルーシー

ピッ

寝室に移動して机の上にタブレットを設置した

しばらくすると画面が切り替わった

お風呂から上がったばかりだったのか少し頬が紅潮していて、髪もしっとりとしているルーシーが映った

画面に映ったソフィアさんは本当に薄着でキャミソール1枚しか見えないからか凄く…来るものがあった

少し痕になってる頬を抑える

1時間半前

私はアークさんに外国語を習うために部屋に来ていた

アークさんは椅子から立ち上がって私の方を見据えた

そんな訳ない

そう、言えたらいいのに 言えなかった

何も言い返せずに下を向いているとシャツの襟をグッと掴まれた

パッと手を襟を離される

あの後基本的な体術を叩き込まれて、頬に痕が残ってしまった

ピッ

端末を机に置いてソファーに横になる