天野陽菜
森島帆高
森島帆高
東京のとあるホテルにて。
森島帆高
陽菜さん
18歳のお誕生日おめでとう
18歳のお誕生日おめでとう
帆高はリングケースを取り出す
森島帆高
安物だけど陽菜さんに
似合いそうな物探したんだ
似合いそうな物探したんだ
陽菜さんが箱を開ける 花が咲くように笑顔になった
天野陽菜
ありがとう。
帆高は照れくさく笑う
天野陽菜
ねぇ、帆高はさ。。
陽菜さんの声がふっと低くなる
天野陽菜
この雨が止んでほしいと思う?
森島帆高
うん。
天野陽菜
人柱なんだって私
天野陽菜
夏美さんが教えてくれたの
天野陽菜
晴れ女が犠牲になってこの世から
消える事で狂った天気が元に
戻るんだって。
消える事で狂った天気が元に
戻るんだって。
森島帆高
え。
帆高は絶望する
森島帆高
あの人が言うことなんて適当だし。
陽菜はバスローブを 脱いでゆく
天野陽菜
どこ見てんのよ?
森島帆高
どこも見てっ!
森島帆高
陽菜さんを見てる。
帆高は必死に涙を拭う
天野陽菜
どーして君が泣くかな(笑)
陽菜さんが優しく笑う
天野陽菜
最初は何ともなかったの。でも
ある時気付いたの。
ある時気付いたの。
天野陽菜
腹を願うほどね体が透明に
なっていくの。
なっていくの。
陽菜がまた優しい声で言う
天野陽菜
このまま私が死んじゃったらさ
天野陽菜
きっといつもの夏が戻ってくるよ。
凪をよろしくね。
凪をよろしくね。
森島帆高
イヤだ!
帆高は叫ぶ
森島帆高
陽菜さんは居なくならない!
僕たちは3人で暮らすんだ!
僕たちは3人で暮らすんだ!







