狐の嫁入り ~其の弐~ 女神に托卵された俺は、仕方なく幼女と祓い屋を始めました
大学受験失敗、就職失敗。
フリーターをしていた天城白鳳は、ある日、近所の池で女神に出会う。
突然、彼女は白鳳の目の前で『卵』を産み落とし、それを手渡してくる。
「この子を育ててください」
そう言い残し、女神はフッと消えた。
数日後、卵から孵ったのは、小さな可愛い女の子だった。
白鳳は、女の子に『朱華(はねず)』と名付ける。
元気に走り回る朱華だったが、彼女は何も口にしない。
困り果てた白鳳は、もう一度女神に会いに池へと赴く。
「彼女は神です。人間の食べ物はまだ受け付けません。彼女は、人間の情念を食べて生きています」
女神の話では、人に取り付いた霊を払い、その人の念を取り込んだ霊を取り込むことで糧を得ることが出来るという。
仕方なく、白鳳は朱華と共に、即席の払い屋を立ち上げる。
笑い多めの現代ファンタジーです。
世界観は、『狐の嫁入り』と共有しています。