『名前を呼ぶまで、君は屍のまま』

恋人・らっだぁを失った黒瀬澪音は、「生きてくれ」と綴られた遺書を残され、生きる意味を見失ったまま事故で命を落とす。しかし天国に居場所はなく、半ば強引に“転生”させられた先は、白耀学園。白苑しずるとして目覚めた彼女は、感情も心も前世に置き去りにした“屍”のままだった。そんな彼女の前に現れたのは、死んだはずの恋人と同じ声を持つ教師。名前を呼ばれるその日まで、彼女はまだ、生きてはいない。