オホーツクブルーの恋風
美大卒業後、国内最大手のアートスクールで美術講師を務める七瀬美宇(ななせみう・27歳)は、同じ職場の主任講師でありイラストレーターでもある沢渡圭(さわたりけい・37)と交際していた。しかし、ある日美宇は、スクールの創立記念パーティーで、圭がアートスクールの社長令嬢・広瀬ユリア(ひろせゆりあ・26歳)と婚約したことを知る。打ちひしがれた美宇は、一人会場を抜け出し帰路につく。その途中、高校時代に影響を受けた陶芸作家・青野朔也(あおのさくや・40歳)の作品展を偶然見つける。
運命を感じた美宇は、吸い寄せられるように作品展の会場へと足を踏み入れた。
*この物語は、北海道・斜里町を舞台に描いています。