異世界転生 竜と共にあらんことを
少年編、第一章完
【カクヨム、小説家になろうでも掲載しております】
――青年は大好きな竜と共に成長する。
幼い頃から獣医になりたかった青年。しかし志半ばで死んでしまう。
そんな彼が最も憧れていたもの。それは、竜。
竜を癒し、育て、共に生きたい。その思いのお陰なのか。
彼は、ゼロ歳児としてその思いを消さぬまま生まれ変わった。
彼がどのように冒険し、その世界がどんな世界なのか。
それをあなたに感じて欲しい。そして彼の成長を見届けて欲しい。
厳しい環境の中、彼はどう成長していくのだろうか。
彼の果てしない冒険が、今始まろうとしている。
――ここから先、プロローグ内容、ネタバレを含む可能性があるので、本編をお楽しみ頂きたい方はそちらをご覧ください――
信楽竜也しがらきりゅうや
18歳で上部から降って来た何かで死亡する。
転生した国はオードレートという国の、雪で囲まれた小さな集落。
前世から竜に憧れていた青年は、この世界に竜がいる事を知り、いつか自分が竜を助けたい。育てたいと願うようになる。
そして――少年が七歳になった時、事件は起こった。
大きな竜に助けられた彼は、幼竜が誕生するのを見届ける。
その母竜は幼竜が産まれると同時に死んでしまう。
彼は助けてくれた母竜に誓うのだった。
この子は絶対自分が助ける。
決意を胸に、少年はその幼竜キュルルと共に旅をすることとなる。
キュルルを助けたファウは、マシェリという、巨大国で冒険者をしている女性と知り合う。
彼女に連れられて、王都エストマージへ辿り着いたファウ。
そこで、ファウはマシェリの師にあたるネビウスと出会った。
彼の聡明さや冷静さを知ったファウは、自らが転生者であることを初めて告げる。
ネビウスはファウの才能を知り、助手として定めた。
ファウはお金を稼ぐべく働くようになり、その店を覗いていたラディという少年と友達になった。
彼に誘われ食事処に行ったファウたちは……。