氷 の 剣 士 に 恋 を し た
白銀の髪と氷の瞳を持つ少女剣士は、氷の呼吸を操り、明るい笑顔で仲間を照らし続ける。
しかし、その身体には過去の戦いで負った傷が残り、時に彼女を苦しめていた。
ある夜、鬼に追い詰められた彼女の前に現れたのは、無口で冷徹と噂される水柱・冨岡義勇。
静かで感情を見せない義勇と、太陽のように明るい彼女。
正反対の二人が出会ったとき、運命は静かに動き始める。
戦いの中で支え合い、笑顔を交わすたび、義勇の心は少しずつ揺れていく。
自分にはない“光”を持つ彼女に、いつしか惹かれてしまうのを止められなかった。
氷と水。静と光。
鬼との戦いを乗り越えるたびに、二人の距離はゆっくりと近づいていく。
そして凍える夜に咲いた笑顔は、やがて恋へと変わっていく――。