ひかりの国のその先に。

砂漠と荒野を断つように流れる大河の畔に、赤い艶髪をした少女は孤独に生きていた。大陸に乱立する独立国たちの血で血を洗う闘いは千年を数え、魔法を操る彼女の一族は畏れられ奉られて、それでも同盟国に裏切られた。国を焼き払われ、追われながらも大河を下り、辿り着いた約束の地には一族の誰ひとり現れなかった。深い孤独の中でも大河の恵みにより生き長らえては来たものの、やはり少女は孤独とゆう病に苛まれた。だがしかし…

絶望的な社会人一年生な俺が、初めて借りたアパートはひどく曰くつきだったのだが。

生まれに不幸があって自由とゆうものを知らない主人公は、高校を卒業したと同時に自由を掴み取る。しかし突き付けられたのは厳しい社会の現実。暮らす施設の退去期限が迫る中、彼はようやく１軒の安アパートを探し出した。就職先は決まらずとも退去は規則。とにかく履歴書に書ける住所を決めなければ就活もままならない。決められた予算で何とか引っ越したのだがそのアパートの部屋がやたらと真新しい。家賃も激安で不穏な空気が…

社畜のおっさん。転生先で色々と無双する。（序章）

会社泊三日目の深夜、その壮年男性は過労死する。実力はあっても不幸な生い立ちから出世もできず、後悔と無念を胸に目を閉じた。そして死んだはずの彼は、あろうことか目を覚ましてしまう。そこは森林の中にある美しい池の畔。理解に苦しんでいるなかで気付いた若返り。彼は己の身体の変化に驚歎する。そこに聞こえてきた激しくぶつかる金属音。その先では魔物達が、ひとりの女性を襲っていた。そして彼は…