鬼と人間は結ばれない

夜の竹林に、血の匂いがふわり

湿った土と絡まり、空気は甘く、そして苦い

蓮華は静かにしゃがみこんで、

咲きかけた黒い蓮の花を指先でなぞる

血を流し尽くした男の死体が地面に転がっている

蓮華は膝を抱えて顔を伏せる

その肩越し、風のように声が降りてきた

竹の隙間から現れたのは、一人の少年のみ

腰まで伸びた黒髪

霞がかった瞳

そして、不釣り合いなほど静かな気配をまとっている

蓮華はひょいと立ち上がり、少し首を傾げて聞く

心の中で軽く笑う

年齢も経験も、到底 "敵" には思えなかった

そう思って一歩

無一郎はそう言って、まっすぐ蓮華を見つめる

刀を抜いていなく、構えてもいない

それでも、その目は異様に強い

その瞳には怯えも戸惑いもない

「 ここでお前を倒す 」と言う、真っ直ぐな意志だけがあった

すぐに殺してもいい

けど、きっと無一郎はもっと強くなる

無一郎は答えない

でも刀に手をかけることもなかった

蓮華はくるりと背を向けて、竹林の奥へ歩き出す

︎ ☑︎ 名前　蓮華（ れんか ）

︎ ☑︎ 階級　上弦の零

︎ ☑︎ 血鬼術　蓮華繚乱（ れんげりょうらん ）

︎ ☑︎ 誕生日　9月5日

︎ ☑︎ 身長　156cm

︎ ☑︎ 好きな食べ物　キャラメル

︎ ☑︎ 嫌いな食べ物　特になし

・人間に化けることができる ・人間を食べることをあまり好まない ・無一郎と対面後、上弦の零に昇格