テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

キーンコーンカーンコーン

トウヤ

チャイムか?…

エナ

あっ…あそこのモニター、なんか映ってるよ。

モノメイコ

はいはーい!くまたせー!

モノカイト

やっと準備が終わったよ…

モノリン

ようやく始業式が始められるよぉ〜☆

モノカイト

という訳で、皆さんは体育館にお集まりくださーい!

モノレン

君たちのこと、待ってるぜ!

モノメグ

すや〜すや〜

モノカイト

ま、ということで〜

ばーいくまー!

アン

み…みんなは…どうする?

イチカ

どうするって…

トウヤ

行くしかないだろう。

トウヤ

先程会った他の人たちも、きっとそうするだろうしな。

コハネ

そうだね…
ちょっと不安だけど、行ってよう!

トウヤ

ん?…あの建物はなんだ?…
他の建物より比較的綺麗で大きい気がするんだが…

ハルカ

あ、あそこね…
杏たちに会う前に中を見てみたけど、20人分の個室があったよ。

ハルカ

モノクマーズ?のうちの1匹が、「お家」って言ってたんだ。

ハルカ

多分…あそこに泊まれってことだと思う。

ミノリ

長居する気なんて無いのに…
絶対こんなところ、すぐ出てやるんだから!

ミノリ

ね!青柳くん!こはねちゃん!

トウヤ

あぁ。そうだな。
必ず出る。

コハネ

う…うん!…

コハネ

で…でも、なんで泊まれる場所なんて?…

エナ

そこなんだよね。

エナ

私たちってこの檻の中に監禁されてるみたいな感じだけど、目的がわからないんだよね〜

エナ

身代金目当てなら、あんなに広大な施設は必要ないだろうし…

ハルカ

妙に丁重に扱ってるように感じない?

トウヤ

確かにそうだな…

トウヤ

犯人のことは…あまり考えていなかったな。

アン

”超高校級”をこんなに集めて、何がしたいんだろうね〜…

アン

ま、考えても仕方ないよ!
一旦、体育館行こう!

イチカ

そうだね。白石さんの言う通りかも。

アン

あ、もう沢山いるじゃん!
待たせちゃった?

ツカサ

いや、大丈夫だぞ!!!

ハルカ

私たちが来て…20人。と…1台。
揃ったみたいだね。

サキ

これから何が起こっちゃうのかな?…
ちょっと怖いな…

ツカサ

咲希に何かあれば、オレが必ず守ってみせる!!安心しろ!!

サキ

うん!ありがとう!お兄ちゃん!

アイリ

状況にそぐわない微笑ましい会話ね…

ネネロボ

ミナサン、マダ油断ハ禁物デス。
イツドコカラ危険ガ襲来スルカワカナイデスヨ。

ホナミ

そうだね…何が起こるかわからないし…警戒しておくのは大切かも

ツカサ

もし何かあれば、咲希だけでなく、全員オレが守ってみせるさ!
敵なんてオレが全員ぶった斬ってやる!

ツカサ

なぜなら、オレはスターになる男だからな!!

シホ

騒がしい…

トウヤ

ん…なんだ?

ミノリ

どうしたの?…

トウヤ

何か聞こえないか?…

カナデ

あ…うん。聞こえるよ。
ロボットが出すような機会音みたいな───

モノクマーズ

やっほー!おはっくまー!

サキ

うわ〜ん!お兄ちゃん!!

ツカサ

咲希ぃっ!!!

ツカサ

なんだこのバケモンは!

ミズキ

カワイ…くはないなぁ…しょぼぼん…

モノメイコ

これは、高機動人型殺人兵器”エグイサル”よ!

アン

殺人?!やばくない?!
こ、殺されちゃう…?!

シホ

ねぇ、さっき、誰かさんが敵なんて全員ぶった斬ってやる、とか言ってなかった?

ツカサ

待て待て待て!これは聞いてないぞ!

マフユ

まぁまぁ…ちょっと落ち着いて。

ルイ

そうだよ。そんなに慌てなくても大丈夫だと思うよ。

ルイ

僕たちを殺すつもりなら、きっととっくにやっているさ

ルイ

それで、僕らに何をさせるつもりなんだい?

ルイ

暴力をチラつかせるということは…
そういうことだろう?

ルイ

『酷い目に遭いたくなかったら』と脅して、僕らに何かを強いるつもりなんだよね?

モノレン

じゃあオレが言っちゃうよ!!
君たちにやってもらいたいのは───

モノメグ

コロシアイよ〜

トウヤ

え?…

モノレン

わぁ!…びっくりした…
なんで言っちゃうんだよ!

モノレン

モノメグって大事なところで起きてくるよな!

シズク

あの…なんていったのかしら?…

アキト

オレの聞き間違いじゃなければ───

モノメグ

コロシアイよ〜

モノカイト

あ、また言っちゃった…

モノメイコ

これはレンが黙ってないわね…

モノレン

オレが言いたかったのに!

モノカイト

来たよ…モノレンの反抗モード…

モノレン

エグイサルでぶっ潰してやる!

モノリン

面白そうだから参戦!☆

モノメイコ

あぁ…面倒臭い事になったわね…

モノメグ

わ、私が標的なの?
よくわからないわ〜…

モノカイト

モノメグが珍しく困惑している!

???

おやめなさい…

???

可愛い我が子達よ…
争いは何も生まないのですよ…

モノレン

ああー!その声は!

モノカイト

…父さんですか?!

モノレン

とーちゃん!とーちゃん!

モノリン

お父ちゃんはどこ?!☆

コハネ

お、お父さん?…

その時だった。 突然、体育館の照明が落ちたかと思うと───

モノクマ

ボクこそは、この新セカイの神であり…

モノクマ

そして、才囚学園の学園長!

モノクマ

そう、モノクマだよ!
オマエラ、どうもはじめまして!

モノメイコ

パパの登場ね!

モノレン

やっぱりとーちゃんはカッコイイな!

モノクマ

やぁ、可愛い我が子達よ!
相変わらず、オマエラは可愛いなぁ!

モノクマ

今までのグダグダとした緊張感のない流れも、オマエラが可愛いから許せちゃうよね。

モノクマ

プロローグがあまりに長すぎても、オマエラが可愛いから許せちゃうよね。

モノカイト

父さん、もしかして怒ってますか?…

モノクマ

バカ言うなッ!
可愛い我が子を怒るわけないだろッ!!

モノメグ

これは…怒ってる…わよね?

モノレン

けど、怒ったとーちゃんもカッコイイな!

モノクマ

怒ってないって言ってるだろーー!?

モノリン

それでも?!☆

モノクマ

うん。ボクはホントに怒ってないんだよ。

モノメイコ

な、ならよかったわ…?

モノクマ

ふぅ…我が子とのスキンシップを堪能したー!
まったく、可愛くて仕方ないなぁ!

モノクマ

普通、こういうのでサブキャラが乱発されると、著しく評価が下がるものなんだけど…

バチャシンはサブキャラじゃないです。モノクマーズがサブキャラなだけです。

モノクマ

逆に上がってるよね!
可愛いモノクマーズに限ってはね!

トウヤ

さっきから一体何をやっているんだ?…

アイリ

ずっと意味がわからないのだけど…

シズク

なんだか…新しいヌイグルミが出てきたわね?…

ハルカ

ただのヌイグルミじゃなさそうだけど…

モノクマ

そもそもヌイグルミじゃなくて、ボクはモノクマなんだけど。

モノクマ

そして、この”才囚学園”の学園長なんだよ!

モノクマ

もっと敬って欲しいもんだね!

アキト

…学園長?…

ネネロボ

動キ方や喋リ方カラシテ、ワタシト同ジヨウナロボットノヨウデスガ…

モノメイコ

そうよ!大正解!
私たちは、AIを搭載した自律式ロボットなの!

モノカイト

エグイサルは違うけどね。
僕たちしか操ることのできない、”搭乗型の殺人ロボット兵器”だからね。

ルイ

自律式ロボットに殺人兵器…凄く興味深くはあるのだけれど…

ルイ

それより気になるのは、さっきの”コロシアイ”の話だよ。

ルイ

あれはどういうことなんだい?

モノクマ

うぷ…うぷぷぷぷぷ!

マフユ

何がおかしいの?

モノクマ

いやぁ…ちょっとマンネリ気味かもしれないから、改めて言うのも少し恥ずかしいんだけどさ…

モノクマ

コロシアイをして貰いたいんだよね。

モノクマ

”超高校級”の才能を持つオマエラ同士でさ。

トウヤ

こ…殺し合い?…
お、俺たちで…か?…

アン

冗談はやめてくれない?
どうして、私たちが殺し合いなんてしなきゃいけないの?

モノクマ

えっ?もしかして嫌なの?

アン

あ、当たり前じゃん!
人を傷つけるなんて…そんな…!

モノクマ

でもさ、オマエラも”才囚学園”を見て回ったなら、もうわかってるでしょ?

モノクマ

学園の周囲は”巨大な檻”に囲まれてて、外に出られないって事も…

モノクマ

”高機動人型殺人兵器エグイサル”がいる限り、ボクらに逆らえないって事もさ。

モノクマ

つまり…オマエラの生殺与奪はこのボクが握ってるんだよ。

ルイ

殺されたくければ…やれってことだね。

ホナミ

仲間同士でこ、殺し合いなんて…!
どうしてそんなこと…

モノクマ

…誰が”仲間”なんて言ったの?

モノクマ

オマエラは仲間同士なんかじゃないよ。
お互いの命を狙って殺し合う…

モノクマ

…敵同士なんだよ。

コハネ

て、敵同士?…

ルイ

…………………

ルイ

もしそれが本当なら、僕達はどうやって殺し合えばいいんだい?
武器でも支給されるのかい?

アキト

おまっ……!
何聞いてんだよ…!!

ルイ

何も分からないままだったら、対処のしようもないだろう?

モノクマ

武器って?
え? そんな野蛮な想像してたの!?

モノクマ

そういうのじゃなくて、この”才囚学園”で行われるコロシアイは…

モノクマ

もっと知的エンターテイメイト性にあふれたコロシアイなのでーす!

イチカ

知的エンターテイメイト?

モノクマ

そう…”学級裁判”によるコロシアイなんだよ。

トウヤ

……学級裁判?…

モノクマーズ

ここからはモノクマーズが説明しまーす!

モノカイト

君たちの間で殺人が起きた場合、全メンバーが参加する学級裁判が行われるんだ。

モノメイコ

学級裁判では、殺人を犯した”クロ”と、それ以外の他の生徒の”シロ”が対決するの。

モノレン

この学級裁判の場で『黒は誰か?』を君たちに議論して貰うんだよ!!

モノリン

そして、その後の投票タイムで、多数決によって導き出された答えが正解だった場合は…

モノレン

殺人を犯したクロだけが、”おしおき”されて…

モノリン

残ったメンバーで共同生活が続くっていう感じ!☆

モノカイト

ただし、もし学級裁判で間違った人物をクロに選んでしまった場合は…

モノメグ

罪を逃れたクロだけが生き残って、残ったシロ全員が”おしおき”されてしまうの〜

モノカイト

これが学級裁判のルールだよ!

モノクマ

要は、ただ殺すだけじゃダメなんだ。
殺した上で学級裁判を乗り切らないといけないんだよ。

カナデ

バレないように殺して、裁判を乗り切れ…か…

カナデ

一周回って、外の世界と一緒かもね

モノクマ

そう考えると、外の世界ってよくできてるよね。残酷なまでにさ。

ミズキ

なんとなく想像はつくんだけどさ、

ミズキ

さっき説明に出た”おしおき”ってなんのこと?

モノクマ

濁さずに言うと、処刑だね!

トウヤ

しょ…処刑……?

モノクマ

それも外の世界と一緒だよね。
罪がバレたら、罰を受ける…

モノクマ

もちろん”命懸けの罰”だよ。
だって…これってコロシアイだからね。

モノクマ

まぁ、かったるい説明タイムはこれくらいにして────

モノクマ

ワックワクでドッキドキな、”コロシアイ新学期”を始めましょうかー!

モノクマ

今回も殺し方は問いませーん。

モノクマ

撲殺が好き?刺殺が確実?

モノクマ

絞殺はコスパがいい?毒殺が楽チン?

モノクマ

お好きな殺し方で、お好きな相手を、お好きに殺してくださーい!

モノクマ

”才囚学園”は、その為の学園なのです!

モノクマ

才能溢れる天才高校生を閉じ込め、コロシアイの1番を競い合わせる場…

モノクマ

その舞台となるのが、この”才囚学園”なのでーす!

イチカ

こ…”コロシアイ新学期”なんて…
まるで…ゲームだよ…

エナ

たかがゲームに命を懸けさせるなんて…狂ってる……!

ミズキ

でも、つまらなくはなさそうだよね。

サキ

こんなの…嘘…だよね?…
おかしいよ!!…

『非現実的』という言葉が何よりも合う、そんな状況だった。 まるでフィクションだと錯覚するほど。

俺はやったことがないが、それでもわかる。星乃さんが言っていたように、これはゲームのようだ。

画面の向こう側の世界で 勝手に進んでいく話のような…

そんな別次元の出来事としか、到底考えられなかった。

コハネ

コロシアイなんて…嫌だよ…
そんなの…私は絶対にしないよ…!

モノクマ

うぷぷ…嫌とかそういう問題じゃないよ。やって貰わないと困るんだよ。

モノクマ

君たちはその為にここに存在してるんだからさ。

コハネ

…え?

モノクマ

では、自分の才能をいかんなく発揮して、愉快残酷面白おかしく殺し合ってくださいねー!

トウヤ

……ちょっと待て!

モノクマ

…ん?

トウヤ

あなたになんと言われようと…俺達はやらないぞ。

トウヤ

コロシアイなんて…絶対にやらないぞ!

トウヤ

あなたの思い通りにはさせない。

ネネ

あ、青柳くん…
今は無闇に逆らわない方が───

モノクマ

いやいや、そういう反抗は大歓迎だよ。『コロシアイはしない』って精神は大事だよね。

モノクマ

そうやって嫌がってる連中が、
コロシアイに手を染めていくから面白いんだし…

トウヤ

な、なんだそれは……

モノクマ

みんな、それが大好きなんだ!
そういう残酷なデスゲームが大好きなんだよ!

モノクマ

少しくらいマンネリ気味だろうと、最高にハイで楽しくて面白くて堪らないんだ!

モノクマ

それに、嫌がってるオマエラをその気にさせるのが、学園長であるボクの仕事だしね。

モノクマ

アーッハッハッハッハッハッハ!

モノクマーズ

あははははははっ!

トウヤ

……………

モノクマとモノクマーズの高笑いを聞きながら、俺は呆然とその場を立ち尽くしていた。

何もかもが狂った話だった。

巨大な壁に囲まれた学園…

閉じ込められた”超高校級”の20人…

謎のヌイグルミと殺人兵器…

そして…仲間同士のコロシアイ。

これは、フィクションのように残酷で…

現実のように残酷な物語…

俺達はいつの間にか、そんな狂った物語の登場人物にさせられていたんだ。

この作品はいかがでしたか?

122

コメント

3

ユーザー

モノクマキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!! これからが楽しみだぁい 続き作るの応援してるね〜!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚