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お昼が終わる10分前。

きゃっきゃと笑いながら俺達の元に来たのは、

あいつとみなみ。

みなみ

ふふっ、ほんと面白いね、

みなみ

奏くん

奏くん

そんな事ないよ、

奏くん

話が盛り上がっただけで…

なに…?

あの仲の良さ。

ほんまにさっき話したような、

ほぼほぼ初対面よな?

それにさりげなく頭撫でられてるやんけ。

イライラする、はよ離れろや…

長く一緒に居られる昼休みの時間潰されたんやぞ、

お前のせいで。

…あぁ、くっそ、

奏くん

じゃあ、

奏くん

…彼氏さん怒ってるぽいから戻るわ

みなみ

へ?

みなみ

彼氏……

みなみ

あ、ほんとだ、

みなみ

ごめんね、ありがとう!

みなみ

ばいばい!

無意識にも睨んでいたらしく、

爽やかに笑いながらみなみから離れていった。

"面白かった〜"

なんて幸せそうに自分の席に行こうとするみなみの腕を引き、

そのままもう片方の腕は腰に回した。

みなみ

わ、…

みなみ

……こんにゃくくん…?

風雅

…うるさい

みなみ

いや、うるさいじゃなくて…

みなみ

みんな見てるよ…?

風雅

お前のせいや…お前のせいや…

みなみ

お前って…!

みなみ

彼女に向かって…、

風雅

嫉妬した

顔に熱さが集まってきて、

赤くなってるのを見られたくなくて、

肩に顔を埋めた。

ぎゅう、

と抱きしめるのにもっと力を入れる。

"ちょ、苦しい、"

なんて俺の腕を外そうとしてるけど、

あまりに解けなくて当たっていた手が

すとん

と下に降りた。

風雅

俺以外に…

風雅

…可愛ええ顔見せんでや、

風雅

苦しくなる、から…

みなみ

え…っ、見せてたっけ、

みなみ

…って、その前に可愛くないし

風雅

見せてた、

風雅

めっちゃ可愛ええ顔見せてた、

風雅

その顔、

風雅

…俺だけのやのに、

みなみ

えっ…

みなみ

こんにゃくくん、そんなんだっけ…?

風雅

…毎日こんなんやけど

みなみ

…え、気付かなかった、

風雅

そりゃそうやろ、

風雅

嫉妬とか、独占欲とか、

風雅

…かっこ悪いし、

風雅

見せられへん。

風雅

案外隠すの大変やったんやで…?

抱き寄せたまま、

頭をごつんとぶつけてアタック。

"痛い痛い!"

と言った後、

"じゃあこれから隠さなくて良くなるね"

なんて笑った。

風雅

はっ…?

みなみ

だって、

みなみ

もうかっこ悪いところ見せてくれたじゃん、

みなみ

バレたなら隠さなくて良くなるねって。

風雅

…なんやねん、

みなみ

ふふ、嫉妬可愛い。

みなみ

大好きだよ、風雅くん

風雅

っ……

はぁ、

いつだってみなみの前では余裕あらへんな……

こんにゃくな彼氏は大変です。

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302

コメント

11

ユーザー

あぁぁぁぁぁみなみちゃん、入れ替わってくれ!

ユーザー

ふーが君好きよー♡♡ 嫉妬可愛すぎますねー笑笑

ユーザー

とまとまとまとっ♡♡←え

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