テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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【main】Z.island EP2

第7話 - 新たなトップ

2023年02月20日

#一次創作

#創作

#コメディ

#オリキャラ

#Z.island

C.Blossoms

キャンドル

…飽きた！！けぇるぞ！！

そう言ってキャンドルは研究所方面へ歩いていった

カクターン

ほんと気分屋…疲れる。

スターカイム

でもリフレッシュできたんじゃないか？

カクターン

…まぁね。

キャンドル

あ！！！！！

カクターン

うっるさ！

カクターン

…え、めっちゃオオカミいるじゃん…

スターカイム

それに坊ちゃんもいるな…何かの実験か？

キャンドルはライのもとへ走っていく

キャンドル

りぃぃぃだぁ！…なんの実験！？

ライ

こいつらを使って超能力を試す。

ライ

今日新たに超能力薬を飲んだ、新人のトップがな。そのため準備をしている。

キャンドル

あぁ〜〜！新人ちゃんかぁ〜〜！楽しみだぁ！？

カクターン

…え、ここで待つの？新人来るまで。

キャンドル

あったり前だじょー！どんな子か気になるも〜ん。

カクターン

私戻ってる…

スターカイム

おー

カクターン

…は、カイム残るの？

スターカイム

あぁ、いびらないか心配でな。

カクターン

…はぁ……何時間かかるか分からないのに…

30分後…

スターカイム

…って言っときながら
待ってるんだな。

カクターン

…何か悪い？

スターカイム

別に〜？

スターカイムはタバコに火をつける

カクターン

あぁっ…もうくっさい！あっちで吸って！

スターカイム

へいへい。

スターカイムはタバコを吸いながらカクターンから離れる

キャンドル

りぃだぁ！25階のボスの部屋ってどうなってるの！？

ライ

あぁ、お母様の部屋はもう使用していない。電気代がもったいないから電気も通していない。

キャンドル

え！使わないのー？使わない方がもったいないょ！

ライ

お前がそう思うなら勝手に思っておけ。俺はハンターの研究をする準備で忙しい。

キャンドル

むぅ…

ライ

…そうだ。
お前は超能力者ではないが、ハンターの研究に手を貸してくれるか。

キャンドル

いいよぉ！！！

ライ

即答だな…
後で話がある。俺の部屋に来い。

キャンドル

ふぁい！！！

「「「「ただいまー！」」」」

ドッチボールを終えたハンターが一斉に帰ってくる

ラース

おかえり…お前ら一緒にトレーニングしてたのか？

リコ

うん〜。スコルにドッジ誘われてやっててん！

ラース

…どっじ……？

ラースは首を傾げる…

リアス

…あれ？スコ兄は？

スコル

俺はここだ！

スコルは多目的室から歩いてくる

ジェミ

え？一緒にドッジボールやってたよね！？

エアリー

あぁ！！さてはお前黙って先に帰ってたんだろ！！

スコル

おう！！腹減って先帰った！！

エアリー

勝手なことしやがって！

ケディ

ひぇ…！

ラース

落ち着けエアリー、もう晩御飯の支度は大体済ませている。すぐに食べられるぞ。

エアリー

ちっ…

ヤンサー

フフ…君たち本当に仲がいいね♪

スコル

そうか〜？まぁヤンサーが言うならそうだよな！ハハ！

リコ

あんま調子乗ったらバチ当たるで…

エレベーター前

アーロン

…

横から足音が聞こてくる方向へアーロンは顔を向ける

アーロン

！！！

アーロン

バ…バッカス…！

バッカス

…

アーロン

…

アーロン

………ごめん…

バッカス

…

ライ

来たか。

バッカス

…

アーロン

…

キャンドル

待って？あの子たち見たことあるわ…

カクターン

そう…

キャンドル

どこで見たかしら…うぅ〜ん…

キャンドルは腕を組み、細目になって 2人を見つめる

ライ

始めるぞ。まずはアーロン、お前からだ。

ライ

遠くにある人型の的の首を、オオカミを使い引きちぎれ。

アーロン

分かりました。

アーロンは目を閉じる

そのまま両手で操るようにオオカミを操り、オオカミは見事首を噛みちぎる

ライ

よろしい。お前が操れるものは、動物だ。人も操れるが、体力を大幅に削られる。気をつけろ。

アーロン

…

ライ

次はバッカス…お前は、俺とタイマンだ。

バッカス

な…！？

ライ

どうした？お前はもう超能力者、俺と対等だ。お前の頑張り次第で先程の俺のような握力も出せるぞ。

バッカス

…

バッカス

…やります。

キャンドル

ふぅ〜！楽しくなりそう♡（小声）

スターカイム

…

カクターン

…

ライは素早く超能力を出す

バッカスは手を輪っかにし、一気に吹き込む

すると、輪っかからシャボン玉が出てライが出した超能力を防御する

だが、ライはシャボン玉を割ってバッカスに迫り寄る

バッカス

！？

ライは右手でパンチをしようとするがバッカスは咄嗟に腕でガードする

バッカス

…！

ライ

中々の判断だ…！

そう言いながらバッカスの足を引っ掛ける

だがバッカスに避けられた挙句足を踏まれてしまう…！

ライ

…フッ

ライ

ハハハ！！

ライ

お前…何かやっていただろ？

バッカス

…ボクシング…やってました。

ライ

やはりな！お前の判断力は素晴らしい！

ライはパンチをしていた手を退け踏まれた足を無理矢理力ずくで引っ込める

ライ

お前のシャボン玉はただのシャボン玉ではない。柔らかいものから硬いものまで作ることができる。

ライ

しかし、体内に入れば眠気を襲う。乱用はするな。

バッカス

…

ライ

…最後に話がある。お前らも聞け。

そう言ってトップ3の方を向く

キャンドル

え〜〜〜〜？あたくしたちも？

ライ

…

ライ

2日後、ハンターの実験を3グループに分けて行う。

ライ

カクターンは頭のキレるハンター4人。

カクターン

…え…4人も相手するのですか…？

ライ

あぁ、俺の作った超能力は、自然に身についている超能力より性能が高い。4人相手でも…いや、6人でも勝てる。

カクターン

はあ……

ライ

スターカイムは普通の頭のハンター4人、バッカス・アーロンはバカのハンター4人相手してくれ。

バッカス

バカ………

アーロン

そんなハンターのデータも分かるのですか…？

ライ

適応診断で頭が良いか悪いか大体分かるからな。

アーロン

なるほど…

ライ

話は以上だ。キャンドル。当日お前は重要な役目を果たしてもらう。俺の部屋でミーティングするぞ。

キャンドル

えぇ？まじぃ〜？？

10階　廊下

カクターン

後で大まかなことはキャンドルから伝えてもらうって…そんなめんどくさいことする必要ある？

スターカイム

さぁな…坊ちゃんなりの作戦なのかもしれないな。

カクターン

ふーん…

アーロン

…バッカスすごいね。ボクシングしてたんだ。僕知らなかったよ。

バッカス

…ボクシングなんて一度もやったことない。

アーロン

え？でもさっき…

バッカス

あれは嘘。俺、本当はケンカばっかしてた。ボクシングは試合を見るくらいしか触れていない。

アーロン

バッカス…

キャンドル

ひょー！戻ったザンス！

カクターン

喋り方キモ…

キャンドル

し！失礼な子ねぇ〜！？

スターカイム

当日、重要な役目をするんだってな。どうするんだ？

キャンドル

ふふ♡みんなこっちに寄ってきてぇ…

廊下中にヒソヒソ声が響き渡る

「「「「…」」」」

スターカイム

本当に当日大丈夫なのか？

キャンドル

大丈夫じゃろ〜〜〜！りぃだぁも色々考えてるんじゃねぇ？それではあたくしはここで失礼〜♪

キャンドルは廊下を走って去っていった

スターカイム

また物騒なことになりそうだな…

カクターン

はぁ…めんどくさい…

スターカイム

本音が出てるぞ。

スターカイム

…バッカス、アーロン。当日はほどほどに頑張ろうな。

アーロン

は、はい…！

バッカス

…

カクターン

元ヤン怖…（小声）

スターカイム

おい…（小声）

スターカイム

俺たちも研究室に戻ろうぜ。

そう言ってスターカイムはエレベーターのボタンを押した

バッカスとアーロンは13階で降りカクターンとスターカイムだけがエレベーター内に残った

カクターン

…あ、リーダーに返さないといけない資料があるんだった…

スターカイム

それって、ハンターの適正診断リストか？

カクターン

そう。

スターカイム

俺やりたいことあるから、部屋行ってから研究室行くわ。

カクターン

ん。

スターカイムは19階で降りカクターンは24階までのぼった…

24階　ライの部屋

コンコン…

カクターン

角田です。失礼いたします。

カクターンは扉を開ける

カクターン

リーダー。
先日お借りしていた資りょ…

カクターンは黙り込む

そこには、机にうつ伏せに寝ているライがいた…

カクターン

（…あ）

カクターン

（元ヤンのシャボン玉のせいか…出直そ…）

カクターンはそっと扉を閉めて出ていった

ヒュース

（最近勉強してばっかで、ゲームの世界にいけてないな…みんな元気かな…）

「ヒュース〜、ご飯できたけど食べれそうー？」

ヒュース

うんー今行くー

俺は持っていたペンを机に置いて部屋を出た

母

今日はシチューよ。

ヒュース

わ…！具がたくさん入ってる…どうして？

母

ご近所さんからお裾分けしてもらったの。さ！食べて食べて！

ヒュース

いただきます…！

俺は湯気のたったシチューを一口飲む…

ヒュース

…美味しい…いつも美味しいけど、これはもっと美味しいよ！

母

そう…よかったわ！

ヒュース

（…そういえば、ラースさんは牛乳が飲めないんだったな…）

母

…最近お父さん残業が多くて早く帰れないみたいなの。会社の経営が良くないんですって…

ヒュース

…

母

ヒュース…？

ヒュース

………

母

大丈夫なの？

ヒュース

！

ヒュース

あぁ、大丈夫。全然大丈夫…

母

しっかり勉強するのもいいけれど、休憩も必要よ。今日は早く寝なさい？

ヒュース

分かった…

部屋に戻った俺はベッドの上に座り母さんに貰った手鏡を持って自分の姿をぼーっと眺める

ヒュース

（これ母さんの形見だったのか…知らなかった…）

ヒュース

…

ヒュース

（ゲームの中で起きている研究…このまま続いたら…）

ヒュース

（みんなが…………）

俺はゴロンと後ろに寝ようとする

バキッ…！

ヒュース

あ！！！！

寝転んだ衝撃で鏡と取っ手が折れる

ヒュース

（どうしよう…せっかく貰ったのに…）

ヒュース

（母さんに正直に言うべきか…う〜ん…）

…

………

朝　自室

考えているうちに俺は眠っていた

ヒュース

（今日は金曜日…学校行ったら休みだ…！みんなに会える！）

俺はベッドから降り学校へ行く準備をした…

ケディ

…

朝食を作っているラースをじっと見つめるケディ

ケディ

あの…

ラース

…どうした？

ケディ

俺もお料理手伝いたいです…！

ラース

それは助かる。ではそこにある野菜を切ってくれるか？

ケディ

分かりました！

ケディは洗いたてのきゅうりをまな板の上に置き包丁を持って切り始める

2本目を切ろうと包丁を入れるがスルッと滑って、右手人差し指を切る

ケディ

いたっ！！！

ラース

大丈夫か。

ラースはケディの指の傷口をよく見る

ラース

…リーブ、手が空いていたらでいい。手当てしてくれ。

リーブ

はい！

リーブ

…大丈夫？ケディ君？

ケディ

大丈夫です…！

リーブ

待ってて！救急箱持ってくるね！

リーブは多目的室の奥にある棚から救急箱を取り出す

その中から柄の入った絆創膏を取り出し、ケディに巻く

リーブ

…これでよし！

ケディ

ありがとうございます！

ケディ

わぁ…かわいい絆創膏…！

リーブ

あぁ！ごめんね…今これしかなくて…

ケディ

いえいえ！チャームポイントができて嬉しいです！

リーブ

よかった〜！

ラース

菌が入らないよう、最低2日はつけていてくれ。

ラースは玉子を焼きながらケディに言う

ケディ

はい！

　ケディはそっと、絆創膏を撫でた

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