(君)
君はそう言っていた
梅雨だった
君はずぶ濡れのまんま
僕の部屋の前で泣いていた
夏が始まったばかりというのに
君はひどく震えていた。
そんな話で始まる
君と僕の
あの夏の日の記憶だ。
✄ーーーーーーーーーーーキリトリーーーーーーーーーーー✄
りさ
(君)
僕は部屋の前で泣いていた君を
とりあえず中に入れた
りさ
りさ
りさ
君は何も喋らなかった。
りさ
りさ
僕は雨で濡れてる君にタオルを渡した
(君)
りさ
りさ
りさ
(君)
りさ
しばらく沈黙が続いた
僕は君になんて声をかけたらいいのか分からなかった
(君)
沈黙の中で君が声を発した
りさ
(君)
(君)
りさ
それは聞いていいのだろうか
僕はずっと気になっていた
それを悟ったかのように
君は少し笑ってこう言った
(君)
(君)
りさ
りさ
(君)
りさ
(君)
(君)
(君)
(君)
(君)
(君)
僕は何も言わず
黙ってずっと話を聞いていた
(君)
(君)
(君)
そんな君に僕は言った
りさ
✂︎- - - - - - - -キリトリ- - - - - - - - - - -
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
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