僕には、
親が居て
兄弟が居て
友達が居て
そこら辺にいる 少年のように
当たり前な生活を送っていた
黄
黄
兄弟の仲も良い方で
黄
すごく
幸せだった
でも徐々に
弟の方が 上に立つようになった
勉強も
運動も
ルックスも
そうしたら 弟も
僕の方が劣ってる
そう思ってきたみたいで
何時しか 見下されるようになった
両親の対応も段々と 差がついてきて
少しだけ
ほんのちょっぴり
悲しいな
そう感じた
黄
黄
黄
口も悪くなちゃって
あの頃の 可愛かった面影は どこ行っちゃったの?
ちょっとぐらい 休憩してもいいかな
そう思って リビングに来た
ドサッ
黄
ソファに腰をかけて テレビを見る
最近は こういうのが 日課になっている
そして必ず__
母
黄
母
母
この会話の繰り返し
黄
黄
黄
母
母
母
黄
前まではさ、
そう。お疲れ様
そう言ってくれたのに
最近は すぐに勉強の事
ちょっとは 休憩させてよね
僕の自由にさせて
そして、 僕には1つ
とっても大事なお仕事がある
すっごく大切
それはね
コンコン...
黄
母
母
母
黄
父
この時間にはいつも 父が帰ってくる
父
そして
母
母
黄
夜中 部屋を抜け出して
両親のもとへ行き
ストレス発散用具になる
これが僕の大事なお仕事
黄
父
父
なんでこんな事をするか
僕にはこれくらいでしか 役に立つことが出来ない
この仕事をしてる時だけ
両親は 僕を必要としてくれる
あいしてくれてるから
この頃から、 弟が
嫌いだった
嫌い、 というか、苦手
マウントばっかり 取ってくるし
でも、 どうしても
大切な弟だから
たった1人の弟だから
両親のオモチャには なって欲しくなくて
苦しんで欲しくなくて
泣いて欲しくなくて
僕が全て
身代わりになる
守ってみせる
どんなに偽ってでも
弟が笑って過ごせるなら
幸せ
だった
黄
今日は なんにもない日
たまには早く帰って 夜ご飯を作ってあげよう
母は夜ご飯を まともに作らない
インスタント 冷凍食品 コンビニのお弁当
こういうものが多い
本当に何気ない日常が
幸せが
薄い薄い ガラスの上に 乗っているなんて
そんなの知らなかった
黄
いつも通り
リビングに向かう
そこには 見慣れない景色があった
母
父
黄
黄
母と父が
血まみれで倒れていた
黄
頭が真っ白になって
なんでこうなってるのか
何も考えられなくて
目の前の状況を 受け入れられなくて
黄
ただいまぁ...
そんな弟の声は 聞こえなかった
黄
殺人鬼!
コメント
3件
あれれ?( ;∀;) こっちの方が 個人的には頑張ったのに... ♡もっとくれよぉお!(_`Д´)_クッソォォォォォ!!
絶対神作やん