主
主
主
主
主
主
※BL ※中太 ※時間軸22歳 ※付き合ってる ※体調不良 ※蟹雑炊食べたい
主
主
歩道に足音が響く。
長身痩躯の人影、纏って居るのは砂色外套。太宰だ。
辺りの人影は多くない。
仕事を抜け出して来た為だ。
周りの人間が働いて居る時間、自分は自由に歩き回る。こんな優越感はそうそう無い。
目を閉じて暫く風に当たる。
と、己に誰かが打つかる感覚。
太宰 治
太宰 治
目を開けると、足元に転がる見覚えのある黒帽子。
二人の声が重なる。
太宰 治
中原 中也
お互いに服を手で払う。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
煽る様な口調に中也が舌打ちをする。
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中也が太宰を睨む。
蹴り掛かろうかと思ったが、止めた。
太宰の足元が一瞬ふらついた気がしたのだ。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中原 中也
静止しようとする中也の手を振り払い、歩き出す太宰。
その身体が大きく揺れた。
太宰 治
倒れる。
其の方向には、車道。
中原 中也
太宰に対して重力操作は使えない。
中也は咄嗟に太宰の襟首を掴み、歩道側に引き戻した。
太宰 治
太宰が地面に膝を突く。
中原 中也
呼吸も荒く、地面に座り込んで仕舞った太宰。
先刻迄、きちんと操れて居た心拍が暴走する。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
探偵社、太宰の部屋、中也のセーフハウス。
一番近いのは恐らく二番目だろう。
中原 中也
太宰 治
心拍調整、表情変化だけでは誤魔化せない程に体調が悪化して居る。
太宰 治
中原 中也
太宰の外套を脱がせ、肩を貸し乍ら彼の宅に向かう。
太宰 治
中原 中也
こんな時でも中也を弄る事を忘れない処は流石としか云いようがない。
其れでも何時もよりは口数少なく目的地に辿り着いた。
寝台に寝かされた太宰。
中也が水と薬を持って来る。
太宰 治
中原 中也
太宰 治
寝返りを打って呟く太宰。
中原 中也
太宰 治
太宰 治
中原 中也
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
中原 中也
中原 中也
中原 中也
太宰 治
ンな物ばっか食ってるから、と中也がぼやく。
中原 中也
中原 中也
太宰 治
中原 中也
太宰 治
中也が寝室を出て行き暫くすると、くつくつという音と共に良い香りが漂って来た。
食欲はあるらしい、太宰の胃袋がきゅうっと鳴る。
体温計が測定完了の音を出す。
38.6℃。道理で怠い訳だ。
中原 中也
盆を持った中也が入ってくる。
太宰 治
中原 中也
雑炊の乗った盆を近くのサイドテーブルに置き、中也も座る。
ほかほかと湯気が立ち上り、如何にも美味しそうだ。
中原 中也
太宰 治
太宰が動かない。 と、中也に向かって口を小さく開けた。
太宰 治
中原 中也
中原 中也
太宰 治
太宰 治
太宰 治
中原 中也
半眼になった中也が諦めた様に散蓮華を持つ。
中原 中也
太宰 治
ぱくりと一口。
ゆっくりと咀嚼する太宰。 小動物の様な見目である。
太宰 治
中原 中也
にっこりと微笑んで云う太宰から、中也が目を逸らした。
太宰 治
楽しそうに云う彼の様子を上目で見乍ら、中也は考える。
二人きり、甘えん坊になってよく笑う太宰が見られる、彼が風邪の時は、
俺にとっては実はラッキーだ、なんて太宰には一生秘密だな…と。
おしまい
コメント
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くぅ!中也が、作った蟹雑炊めっちゃ食いてぇ!!今回も最高でした!ありがとうございます!!!
中太最高‼︎わっしょい!体調不良って良いですよね。んふんふ()ここで気になるのが蟹雑炊が美味しいのかどうか、、、まぁ中也が作った料理で不味い物なんて無いんですけどねっ。食べた事ナイケド。3次元の私達は自分で作らなきゃいけない悲しみ、、、