テラーノベル
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ターゲット、無防備につき
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深夜0時を回った静かな住宅街。 僕はえとさんの腕を肩にまわし、よろける彼女を支えながら歩いていた
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まったく、酒癖まで悪い子猫系とは。 バーでの任務中、まさかターゲットの彼女が合コン会場の目の前に現れるなんて 想定外だった。さらに想定外だったのは、彼女の酒があまりに弱かったこと。
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ふわふわとした声と、潤んだ目。 いつもどこか鋭さのある彼女の雰囲気は、酔いによってまるっと 削り落ちていた。本来なら、ここで情報を引き出すチャンスなのかも しれない。でも。
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思わず言葉に詰まる。 こんな無防備なターゲットを前に、僕のスパイとしての 意識は、どこへやら。
部屋の鍵を開ける音とともに、彼女をそっとソファーへと寝かせる。 まだ目を閉じていない彼女が、小さな声で呟いた。
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一瞬、目があった。 触れたら壊れそうなほどな瞳に、胸がきゅう、と鳴った
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彼女の頬にかかる髪をそっと指で払って、ブランケットをかけた。 ターゲットであるはずの人間に、こんなにも心を乱されている自分がいる。
……この任務、そろそろ、危険信号かもしれない。
コメント
2件
この物語大好きになるの確定です! 17日ぐらいまで用事で見れなくなるので見れる時纏めて見てコメントするので待っててください!! 続きも頑張ってください!