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ゼラニウム

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ゼラニウム

1 - ゼラニウム

♥

32

2020年09月20日

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肌寒い朝のこと。 外から差し込む光を見ると ベランダにはシクラメンが咲いている

エリカ

おはよぉー、自分

エリカ

今日も寒いけど何をしようかしら

エリカ

あ、今日は"カルミア"と約束してるんだったわ。

エリカ

あら、もうこんな時間。急いで準備に取り掛からなきゃ。

エリカ

ふー

エリカ

少し遅れてしまったわ。カルミアに電話しなくては、大丈夫かしら....

エリカ

ごめんなさいカルミア、少し遅れてしまったけれどついたわ。どこにいるの?

カルミア

とりあえずまわれーみぎ

エリカ

はぁ、何言ってるn.....あーー!

カルミア

ふふっ、びっくりしたぁ?

エリカ

もぉ、何してるのよー、でも遅れてごめんなさいね。

カルミア

大丈夫だよー!!さ、行こ行こ

エリカ

そうね、でもどこへ行くの?何も聞いてないのだけれど....

カルミア

ふふっ、ひぃみつぅー、言ってからのお楽しみだよ!!

エリカ

もぉ、何言ってるのよ

エリカ

ま、楽しみにしとくわ。で、どこに行くのかしら?

カルミア

ふふ、いいからついてきて。

エリカ

えぇ、わかったわ

エリカ

ふぅ、結構来るわねー

エリカ

ここは確か.....テレビで紹介されていたお花畑ではないかしら!来たかったのよね〜

カルミア

ふふ、いろいろもらしてたから連れてきちゃったー!!私も一緒に来たかったから!!

カルミア

特にエリカとアイリスの花畑を見たかったから!!

エリカ

それは嬉しいことね!!私もカルミアとみたいわ。

カルミア

綺麗だねー!!

エリカ

そうね。とても綺麗ね。私たちの友情もこんなふうにいつまでも綺麗であることを願うわ。

カルミア

そっ....うだね...いつまでもこうだといいね!

エリカ

カルミア?どうかしたの?

カルミア

なんでもないよ!綺麗だね

エリカ

そう...それならよかったわ!えぇ、ほんと綺麗ね

彼女の顔が一瞬くもった気がしたがすぐにいつも通りに戻ったため気の所為と考えることをやめた。

エリカ

ふぅ

エリカ

他のところもみまわってみたいわ!

カルミア

そだね!行こっか

エリカ

えぇ!

エリカ

ふぅ

エリカ

今日はなかなか楽しかったわ!連れて行ってくれてありがとう。

カルミア

ううん!こちらこそだよ。

エリカ

とりあえず、明日も学校だしそろそろ切るわね。

カルミア

了解!また明日ね!

エリカ

えぇ、ごきげんよう、また明日会いましょう。

朝、光が差し込む窓からは スノーフレークが咲いているのが見える。今日は少し暖かい。

エリカ

おはよぉー、自分

エリカ

今日は暖かくていい天気ね。

エリカ

昨日はとても楽しかったわ!けれど私としたことがあの後寝落ちてしまったわ....

エリカ

とりあえず、学校に行かなくては!準備してきましょう。

エリカ

おはよう、カルミア

カルミア

おはよう!!

そしてエリカは 自分の席の前にゆっくりと行った

エリカ

..ランチョンマットどこに入れたかしら

カルミア

.....エリカ...大丈夫?

エリカ

えぇ、これくらい大したことないわ

スイセン

なにあいつ、キモ

どこかからか、ボソッと声が聞こえた気がしたがエリカは 気にすることをやめた

エリカ

これをひいてしまえば問題解決よ!

カルミア

.....チッ

そこで突然先生が入ってきたため、 エリカは考えることを放棄した

先生

おはようございます。
出席取りますよー

先生

あら、エリカさん、どうしてランチョンマットをひいているんですか?

スイセン

えー!エリカちゃんどうしたのー?

エリカ

机の下がこの通りでしてね....先生はわかってくださいますよね(暗黒微笑)

先生

........なるほど、机を汚してしまったのですね...あとで綺麗にしといてくださいね

エリカ

はい、あとでしますわ。

カルミア

さっきの大丈夫なの!!?

エリカ

えぇ、大丈夫よ。あのくらい

カルミア

そんな.....辛くなったら言ってね!

エリカ

そうするわね、ありがとう

エリカ

じゃ、先行くわ

カルミア

了解、じゃあねー

カルミア

....

カルミア

..........

カルミア

なにあいつ....なんとも思ってないじゃない....まぁそのうち何も言えなくなるでしょうけど.......

カルミア

バカみたい...............

エリカ

....

スイセン

クスクス、ざまぁ((ボソッ…

エリカ

あの、先s

先生

エリカさん、何教科書やノート破って遊んでるのですか!1度廊下に出てください。

スイセン

クスクス、終わったなアイツ

エリカ

.....わかり....ました...わ

先生

みなさんは自習しててください

エリカ

......

先生

お願いだから変なことはしないでちょうだい。

先生

あなたは偉いしとても頭のいい子だからわかってくれると信じるわ

エリカ

えぇ、大丈夫ですよ、これくらい。

先生

わかってくれてありがたいわ。教科書やノートは自分でなんとかしてくれる?

先生

今日はもう帰っていいから、くれぐれも先生を困らせるようなことはしないでちょうだい

先生

いじめやらなんやらって言われたら面倒なことこの上ないんだから。

エリカ

そ....うですわね

先生

その喋り方も直した方がいいわよ。周りから見たらすごく変だわ。

先生

お願いだから問題は起こさないでちょうだい。

エリカ

えぇ、大丈夫ですわよ。私(わたくし)は何もしないので

先生

そうね....とりあえず教室に戻りましょう

エリカ

えぇ

その頃の・・・教室・・・

スイセン

あいつウザかったのよねwwwざまぁって感じwwwwww

カルミア

それなぁ?www

カルミア

てか、まじあいつおもろくてさぁwww

スイセン

ん、なになにどしたんwwww

カルミア

ちょっと近ずいて仲良くなろうとしただけでめっちゃ友達扱いしてくんぜwwwwww

スイセン

うわぁ....wこっちから願い下げしたいんだけどwwww

カルミア

まじそれなwwてか、「私たちの友情もいつまでも綺麗であることを願うわ」とかキモすぎね?wwwww

スイセン

確かにそれはキメェ....ww

カルミア

まぁ...w一生叶わんわな

スイセン

はんっwアンナの絶対無理w

その時、ドアがガラガラと開いた

先生

みなさん、しっかり勉強していましたか?

カルミア

はい!!先生この通りです!

教室からは書く時のカキカキと腹が痛くなりそうな音だけが響く。

エリカ

みなさん、勉強を中断してしまい申し訳ありませんわ。続けましょう。

先生

エリカさんは気分が悪いそうなので帰るそうです。

スイセン

ふんっ、ざまぁw

エリカ

えぇ、みなさんさようなら。

破れた教科書やランチョンマットを サッとカバンにしまいエリカは その場を立ち去った。

エリカ

さぁ、どうしたものかしらね...

エリカ

ま、いいわ。ここ数日は我慢してみようかしら....

エリカ

カルミアもきっと助けて.......

エリカ

エリカ

くれるでしょうし.....

エリカ

あら、フリージアが咲いているわ。

エリカ

ゼラニウムも咲いてるわ!

エリカ

あら、こんなところにクローバーも!

エリカ

とても素敵ね、あなたたちは

エリカ

下を向いて歩いて気づくこともあるのね

エリカ

帰り....ましょうか。

夜・・・

カルミア

エリカ、今日大丈夫だった!?

エリカ

エリカ

えぇ、全然大丈夫よ!ありがとう

カルミア

それならいいんだけど....

エリカ

私なんかの心配をしていてはカルミアに被害が及ぶわ...

エリカ

私なんかのことはいいからカルミアが頑張ってちょうだいな

カルミア

そんな.....でも、うん!エリカも負けないでね!

エリカ

えぇ、私があんなので負けるわけがないでしょう

カルミア

そう....やな

カルミア

あ、そろそろまたねー!

エリカ

ええ、また

カルミア

はぁ.....

カルミア

カルミア

カルミア

カルミア

バカみたい.....

カルミア

もう.....どうすればいいか

カルミア

分かんないよ

カルミア

寝よ、もう辞めよう

カルミア

カルミア

カルミア

ごめんね.....エリカ

流した涙が本物かも わからず眠りについた

いつの間にか朝だ。窓からはアンズが映った。

エリカ

おはよぉー、自分

エリカ

とりあえず、学校には行かなければね

エリカ

教科書などはテープでとめたけれど...

エリカ

まぁ、一応使えそうね。

エリカ

まぁ、今日も1日頑張りましょう

エリカ

外に咲いてるタイムもきっと応援してくれているわ!

そう言って、串にカットフルーツを刺したものを口にくわえ外へ出た

エリカ

おはよう、みなさん

エリカ

カルミアもおはよう

カルミア

あ、エリカおはよう!大丈夫?

エリカ

えぇ、調子は悪くないわ

そう言った彼女の足は靴下だけだった

今日の机も昨日と 何一つ変わっていなかった。

エリカ

まぁいいわ。そろそろ授業が始まる
わ。待機ね。

彼女は鞄から小さいあるものを取り出して机の中にそっと入れた。

先生

おはようございます、みなさん

先生

出席取りますよー

そうして何も起こらず 一日は過ぎていった。

エリカ

今日は何も起こらなかったわね。

カルミア

そだね....何も起きなくて良かったよ!

エリカ

影でボソボソ何かは言われてたみたいだけど

カルミア

カルミア

本当に大丈夫なの?

エリカ

えぇ、全然大丈夫よ!

エリカ

だって.........

カルミア

ん?

エリカ

なんでもないわ、ごめんなさいね

エリカ

そうだ、今日は紹介したい場所があるの

エリカ

行ってからのお楽しみよ....

カルミア

え、行きたーい!!

エリカ

そう言ってくれてありがたいわ。

エリカ

準備終わったらLINEしてちょうだい

エリカ

迎えに行くから

カルミア

了解!

エリカ

あ、カルミア

エリカ

じゃあ....行きましょう

カルミア

よし、行こ行こー!!

カルミア

まだぁ?

エリカ

あとちょっとよ

エリカ

もう少し頑張ってもらえるかしら

エリカ

エリカ

ほら、ついたわ

エリカ

ここよ

カルミア

わぁ!綺麗

エリカ

えぇ....綺麗ね

エリカ

エリカ

エリカ

ねぇ

カルミア

ん?

エリカ

キンセンカの花言葉、知ってますの?

カルミア

ううん、知らん

カルミア

どんなのなのー??

エリカ

キンセンカの花言葉はね

エリカ

「別れの悲しみ」「寂しさ」「悲嘆」「失望」などよ。

カルミア

え?

その瞬間、キンセンカの花びらが 高く舞いちった。カルミアが地べたに尻をついていたのは腑抜けたからか エリカが押したからか分からない

エリカ

とぼけないでくださる?

カルミア

そ....んな

エリカ

まぁ...私も気づいていたんだけれどね...

カルミア

エリカ

あなたも私を裏切るのね

エリカ

あなたのことは好きだったわ....

エリカ

どうしようも無いくらいに愛おしく感じる時もあったわ...

エリカ

でも...やっぱりダメなのね

カルミア

私だって....

カルミア

私だってどうすればいいかわからなかった!!

エリカ

エリカ

エリカ

あなたにあげるわ....この音声記録。

カルミア

エリカ

私からの最後のプレゼントよ

エリカ

たのしかったわ。さようなら

カルミア

そんな.....

カルミア

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!

キンセンカの花びらと赤い果汁が飛び散るのと共にコツコツと 音を立てながらエリカは去った。

エリカ

エリカ

これでよかったのかしら

エリカ

でもあのような輩はほっとくとろくな事がないわ

エリカ

後、もう1人ね

朝だ、、、外にはアザミが咲いている

エリカ

おはよう、自分

エリカ

今日は少し気分が悪いけれど学校には行かないとよね。起きなくては

エリカ

目が痛くてよく見えないけれど

エリカ

まぁいいわ。きっとどうでもいいニュースでしょうしね。

クラスはザワザワガヤガヤしていた。当然だろう。

先生

おはようございます

先生

今日は悲しいニュースがあります

先生

今日、このクラスのカルミアさんが亡くなりました。

先生

事故か事件か未だ分かっていないそうです。みなさんも気をつけましょう。

先生

そして、カルミアさんの分まで生きてあげましょう。

エリカ

エリカ

先生、カルミアは私の大事な友達ですわ!私....もう....

先生

大丈夫です。今日はもう帰りましょう

エリカ

はい....

エリカ

なんなのあそこは

エリカ

反吐が出るわ.....

エリカ

みんな、自分が大好きで他人なんかどうでもいい癖に

エリカ

自惚れね、

そう言ってエリカはガソリンと新聞紙とライターを取り出した。

エリカ

全員もういいわ。さようなら

エリカ

エリカ

エリカ

.....もうあんなの嫌だもの。

赤い炎に包まれる学校を見て混乱する生徒を想像してももう何も思うことは無かった。わかるのは自分のクラスはもう助かる確率は低いってことだ。

エリカ

はぁ....なんか苦しいわ。もう無理ね

そう行って彼女はある場所へ向かった

エリカ

もう夜ね....今日は月が綺麗だわ

エリカ

どうせなら好きな花に囲まれて死にたいわよね。

目の前にはチューベローズが 広がっている

エリカ

この香り....私は好きよ

エリカ

結局、何も出来なかったわね、私

エリカ

愚かね....

エリカ

ふふ、これも悪くないわ

エリカ

なんだかんだ言って、

エリカ

全て愛してるわ。

エリカ

さようなら「またね」

そう言ってエリカは後ろに倒れた

その姿はシンデレラのように 儚く美しいものだった。

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コメント

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うん...ちょっと登場人物の名前が濃すぎて内容入ってきませんでした( '-' ) 面白かったです(っ'ヮ'c)

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