翡翠 鈴音視点__。
夜ご飯を済ました後 BOSSの部屋に行く前に 音透の部屋に呼び出された
響 音透
翡翠 鈴音
気づいているはずだった
何となくBOSSの雰囲気が 〝あの子〟に似ていた事など__
けど実際に前にすると…… あの時の" 記憶 "が鮮明に、思い出す
翡翠 鈴音
響 音透
翡翠 鈴音
ドク、ドク、と 心臓が激しく脈を打つ
響 音透
翡翠 鈴音
暴れている心臓を落ち着かせて 私らはBOSSの部屋へ 向かった
霧雨 月希視点__。
霧雨 月希
霧雨 月希
聞いた事が あるような、ないような
昔の事はうっすらとしか 覚えておらず 記憶の大半は分かっていない
夕日が沈み始めた
光に照らされ反射したほこりが 私の目に映る
目を閉じ、 聴覚の感覚を研ぎ澄ませる
すると蝉の声が聞こえ始める 色んな種類の蝉が合唱をしている
確か“ あの時 ”も────
霧雨 月希
訳も分からない記憶が 見えてくるような気がした
この感覚が偶にある
2つの足音が 歩み寄る感覚がある
鈴音と音透が来たのだろう
コンコンッ
2回、ノックをする音
霧雨 月希
しっかりと 話してもらわないとな───
響 音透視点__。
コンコンッ
霧雨 月希
冷たい様な二言
少し震えている鈴音を見て 手を互いに握る 鈴音に微笑みかけ 手を離す そして僕らは BOSSの部屋へと足を踏み入れた
響 音透
翡翠 鈴音
霧雨 月希
響 音透
額に1つの水が滴る
翡翠 鈴音
続く沈黙 長い沈黙を変えるのは やはりBOSSだった
霧雨 月希
ゴクリッ、という 嚥下音(えんげおん)
何を言われるのかという緊張 固まる身体 BOSSから言われた言葉は___
霧雨 月希
やはり、という程の的中 鈴音は今にでも 過呼吸を起こしそうだった
霧雨 月希
僕らの体がピクリ、と反応する
霧雨 月希
霧雨 月希
体が硬直しているのが 肌がピリピリしているのが 心臓が、血液が 全てが反応しているのが分かる
そう、月希が言う様に 俺らが言っていた“ あの子 ”は 〖 霧雨 流雨 〗 俺らの昔の友達、大切な人だ
コメント
2件
るうしゃん!
さぁ……段々と近づいてきたよ…( ᐛ )