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言われた意味が分からない。
怪訝な顔をすると、冬原は説明を付け足した。
冬原
中峯聡子
付け足された説明で更に訳が分からない。
中峯聡子
冬原
呟いた冬原の顔がほころんだ。あたしにはその笑顔の意味が取れない。笑われているような気がして慌てて弁解に走る。
中峯聡子
冬原
まるで学校の先生か何かのように偉そうに論評して、冬原は機嫌よくグラスを空けた。
最初の乾杯以降は焼酎や日本酒を適当にローテーションしている。
それなりにイケるクチらしい。嗜む程度のあたしにはついていけないペースだ。
冬原
冬原がそう言ったのと前後して、
女性
テーブルの端でノリにはぐれていた男性が女の子に駄目出しをして笑われていた。
その様子を横目で見ながら冬原が苦笑する。
冬原
中峯聡子
冬原
じゃああたしは今のところ外れてないのかしら。というのは走りすぎか。まさかこれが釣れるとは思っていない。
冬原はその後、潜水艦が『潜る』ことについていろいろな話をしてくれた。潜ると艦が揺れなくなるので船酔いをしなくて済むとか、揺れないのは水中で波の影響がなくなるからだとか。
その代わり、浮上中は普通の船より波に揉まれてしまうらしい。
一方的に知っていることを話すのではなく、聞き手をきちんと噛ませながら話を進める辺りはやはりソツなく話し上手な感じだ。
巧みな話術に乗せられていつのまにか冬原に感じていた気後れはなくなっていた。
冬原も酒は気持ちよく進んだらしい。
主
主
主
主
主
主
主
主