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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

NO.2💎

病み

※注意事項 微BL、OD,自傷表現有り 地雷様、純粋様、この言葉が分からない方は そっと閉じて頂きたく願います。 通報、アンチ等はお止め下さい。

~…ッガサッ

深夜2時、 影の無い部屋で目を覚ます

久々に寝たな~ なんて、他人事のように考える

~んッ…ガサガサッ

体を起こしてみれば 視界がぼやけ再度ベットに倒れ込む

…ッはぁ

ぎゅっと目をつぶり考えるのは 活動のこと。

アンチに振りかざされた刃が 記憶から消されることはなく、

また今日もただ1人で

視界を揺らす。

……グスッ

真暗な視界に 高い音と共に光が映る

きっと大切な彼からだろうな。 と思うが、スマホを手に取る程の気力は無い

~゛…ッ

再度目を瞑れば 何故か簡単に力が抜けていった。

~ッ…ガサガサッ

高い機械音で目を覚ます

ッん……

今日は遊ぶ約束をしていたな と思いなんとか体を起こす。

起き上がれない。 なんて言えるほどの暇は無い。

……ガタッ

時間を見る為スマホを開くと 見慣れたアイコンが表示されていた

昨日

いむくーん!おきとる?

明日遊ぶ約束したの、覚えとる?w

9時半に家行くわ!

ッ…しょ、ちゃ…

あと10分で愛方がくる。 そう思い、重い体を引きずりベットから降りた。

定まらない視界の中 階段を下りリビングへの扉を開ける

~……はぁッ

動くことは出来たみたいだ。

ッく…すり…

震える手で棚に触れ、 慣れた手つきで瓶をとる。

傾けてみれば カラカラっと鳴り続ける音。

手が疲れ瓶を置く。

目に映るのは白で埋め尽くされた手のひら。

ふぅッ……ッ

一息つき、 水無しで一気に喉を通す。

んん゛ッ………゛

体が拒否するのなんて気にしない。 何度も唾を飲み込む。

ゴクッ…はぁッ

愛方から届くLINE。

どうやらもう到着するようだ。

…〈フリック入力

返事をすると直ぐに着く既読、 何故か少しそれに安心する自分がいる。

…ガタッ

スマホを乱雑に机に置く

着替えるのがめんどくさくて、 上からパーカーを羽織る。

支度が終わり彼を待つ。

2分ほど経ちインターホンから音が鳴る。

それと同時にくるメッセージ

スマホをポケットにしまい玄関へと向かった。

靴を履き扉を開く。

いむくん寝起き…??w

愛方の声が聞こえる。

うん…そうw

だと思ったわw

行きますよーほとけさーん

歩けるかな~??w

なんて笑顔を見せる愛方、 その自然な笑みを羨ましく思ってしまう。

ぁあ"るけますけど?!w

なんて茶番をし歩き始める。

昼食を済ませカフェから出る。

いや~、美味かったな~!!

んね!!また来よ!

今度はりうちゃんも連れてくる??

おん!そうしよ!

なんて他愛もない会話を紡ぐ。

今はただ、活動の話はしたくなくて。

したら直ぐに視界が滲んでしまう気がして。

そ~いえばさっ!!

こないだめっちゃ可愛い猫カフェ見つけちゃったんだよね〜!!

今から行かない…?!

なんて、活動からかけ離れた話を振る。

おっ!!ええやん行こいこ!!

にこが嫉妬してまうかな…??笑

確かに!!wしょーちゃん浮気ぃ~?!w

ちゃうわぼけぇ!w

なんて笑う彼を見て、 上手く話せて良かったと安心する。

いつからだろうか。

彼との会話を心から楽しめなくなってしまったのは

あのまま猫カフェに行き、 寄り道することなく帰宅した。

~ッ…ボフッ

帰ってきてそのままベットに倒れ込む。

端に寄せられた毛布を握りしめ 頭からかぶり包まる。

~ッ゛はぁ…

明日の事なんか考えたくなくて。

強引に目を瞑り布団に潜る。

お風呂に入るげんきなどなく、

何も出来ない自分が嫌になり、 頬に冷めきった何かが伝う。

それが涙だと気づくまで、 大して時間を要さなかった。

深夜3時。

あの後結局眠ることが出来ず、 無理やり体を動かしお風呂に入った。

んん"ッ……

なんて咳払いをすると 響いて聞こえてくる自分の声。

数え切れないほどバカにされ笑われた。

ぁー…あ‪”‬ー。

自分の声なのに聞きたくなくて、 耳を抑える。

ふと、水に写る自分と目が合う。

化粧が落ちて見えた隈

濁った瞳

折れてしまいそうな程に不健康な体

そして、

白い肌から主張する、

無数の赤い線。

そんな自分に存在価値など見いだせなくて。

このまま顔を沈めれば、 消えることが出来るのでは無いか。

なんて考え、水を見つめる。

……ポチャツ…ズズッ

水面に写る自分が揺れる。

見えやすくなった視界に気づき、 水面から目を離すと外が明るくなっていた。

~゛…グスッ

流石に長居し過ぎた。

安定しない足元で必死に浴槽から出た。

リビングに着き、 カレンダーを確認する。

どうやら今日は、 ないちゃんの家で会議があるらしい。

会議の時間は14時からだが、 10時から不仲の彼とダンス練があった。

まだ時間に余裕がある為、 ソファで横になろうとした時

反射で光るそれを無意識に手に取った。

不在着信

不在着信

不意に着信音が聞こえた。

慌てて時計を確認すると、 針は10を指していた。

通話終了

通話
00:00

再度鳴りだしたスマホをタップする。

夜空☽꙳⋆

近いうちに続き出させて頂きます!

𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩

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コメント

7

ユーザー
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初コメ失礼します! 続き楽しみです!

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