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何も見えない病室 でも風が横で感じられ、小さい花びらが飛んできていることから俺の左隣には窓がある

右隣には気品で、清潔感のある匂いがすることから鈴蘭があると思う

青山

翠川

ツンツン

青山

ビクッ

青山

だ、誰?

翠川

俺ダヨ

青山

みどりくん?

翠川

ウン

青山

…また来たの

翠川

ダッテ大切ナ人ダカラ

青山

そ、

俺は目が見えないし、足が不自由で、誰かの手伝いがないと何も出来ない

誰かのせいでとかじゃなくて

生まれつきだった

青山

翠川

ラダオクン

青山

なに?

翠川

外ニ行コウヨ

青山

…やだ

翠川

ナンデ

青山

だって、俺見えないし、すぐ転んじゃうし…

歩けない、という訳ではなくて、 すぐに足の力が抜けてしまって ”歩くことがままならない”んだ

翠川

俺ガ連レテッテアゲル

青山

…分かった

みどりくんは病室にある車椅子を持ってきて俺のベットのすぐそばに置く

翠川

ハイ!

それに乗ってみどりくんに押してもらう

青山

ん、

翠川

イクヨー

青山

ぶんぶんぶーん

ガラガラガラ

青山

こいつは翠川 下の名前は教えて貰っていない でも別に不便じゃないから大丈夫

みどりくんって呼んでる

みどりくんは何故か俺を人一倍甘やかしてくれる

こいつとはざっと5年の付き合いだ

翠川

ラダオクン?

青山

何?

翠川

ペイントサンノトコロ寄ル?

青山

ん〜…、寄ってく

翠川

リョーカイッ!

ぺいんとは

俺がここに来てからずっと一緒にいる

俺よりずっと明るくて、

向日葵見たいな彼にずっと元気づけられていた

ぺいんとは体が弱いみたいだ

そういえば”ぺいんと”というのはあだ名だ

伊藤絵斗が本名らしい

翠川

ツイタヨ

コンコンッ

伊藤

はーい

伊藤

入っていいですよ〜

翠川

ペイントサンノ所マデツレテイッタラ

翠川

オレ外デ待ッテルカラ呼ンデネ

青山

うん

伊藤

おっ!らだじゃん!

青山

よっす

伊藤

みどりくんに押してきてもらったんだね

伊藤

てか最近来てなかったじゃん、どしたの?

青山

んー、

青山

だって、ぺいんと最近調子悪かったでしょ?

伊藤

え…?なんでわかったの?

青山

俺とお前の病室隣なんだし、

青山

俺耳いいから

青山

咳とか結構聞こえてたよ?

伊藤

へ〜、そっか

伊藤

でも俺今日めっちゃ元気だよ!

青山

良かったね(笑)

青山

まぁ、ぺいんとと話せないってわかってたのもあるけど

青山

なんというか、

青山

歩く、ん〜、動くことがめんどくさく感じちゃうんだよね

伊藤

なにそれ

青山

なんか、

青山

車椅子出すのもめんどくさいし

青山

他の人に頼むってのも気分乗らないし

伊藤

そっか、

伊藤

けほッ

浅く咳をする

伊藤

っ、げほっゴホッ

その咳がきっかけみたいにどんどん咳が酷くなっていく

青山

ぺいんと、手、貸して

伊藤

げほッん、ハヒュッん”

俺は手をぺいんとが居そうなところに置く

そしたらぺいんとは手を置いてくれるから、その手をつたって背中へといき、背中を優しく撫でる

伊藤

は〜ッ、けほっ、ふ〜…

青山

大丈夫、大丈夫

伊藤

は〜、は〜…

伊藤

あり、がと〜

青山

全然いいよ

伊藤

らだ、

青山

ん〜?

伊藤

ずっと一緒いてね

青山

もちのろん

青山

俺も、ぺいんとに元気づけられてるし

伊藤

そ、っかぁー

青山

ほら元気出せよ〜ッ!!

伊藤

あははッww

青山

じゃー俺みどりとそこら辺散歩してくる

伊藤

ほーい

伊藤

またこいよ

青山

おう!

青山

みどり〜

翠川

ン、?終ワッタ?

青山

うん

翠川

ジャア~出発~!!

愛してくれる理由を。

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