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天音 夜空
放課後、私は思わず目を輝かせた。
担任に呼び出された理由は、
バレー部のマネージャー補佐として
手伝って欲しいという依頼だった。
岩泉 一
岩泉 一
そう言って笑ったのは
3年の副主将・主将代理
岩泉一。
鋭い目付きとは裏腹に、どこか柔らかい物腰をしていた。
(あぁ、また。)
(笑っていないのに、笑わなきゃいけない場面)
私はゆっくりと笑顔を作りながら、首を縦に振った。
天音 夜空
体育館に響くボールの音。
掛け声、足音。
青葉城西バレー部の空気は
思っていたよりも熱かった。
及川 徹
岩泉 一
声の主を追うと、
そこにいたのは昼間に話したばかりの及川徹。
眩しすぎるくらいにコートの上で
光り輝く姿に、私は少しだけ息を呑んだ。
天音 夜空
誰にでも言うことなく、ポツリとこぼした言葉に
及川 徹
突然直ぐ近くから聞こえた声に、私は肩をびくりと揺らした。
天音 夜空
及川 徹
及川 徹
及川 徹
軽口とは裏腹に、その目だけはふざけていなかった。
及川 徹
及川 徹
私の笑顔が一瞬にして消える。
及川はその変化を、見逃さなかった。
天音 夜空
天音 夜空
及川 徹
及川 徹
及川 徹
そう言って及川は私の前に立ち、
少しだけ顔を覗き込むようにして微笑んだ。
及川 徹
及川 徹
及川 徹
私は目を見開いた。
それは、誰にも言われたことがない言葉だった。
その夜、自室のベッドで天井を見つめながら
私は呟いた。
天音 夜空
他人の一言に、こんなに揺れてしまうなんて。
でも、あの人の目は一切嘘をついていなかった。