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―わたしは足を怪我していたが...

徐々に良くなってきて、歩きやすくなったのを実感している。

わたし

(いつか自分の足で歩けたら...)

お兄さん

前回病院行ってから一週間経ったね

お兄さん

...行くか、病院!

わたし

(ひぃっ...診察台!)

お兄さん

大丈夫。俺がいる

彼は嫌がるわたしをなだめて抱き上げ、玄関を出た。

わたしたちは いつもの動物病院へと赴いた。

看護師さんと先生が診察室に 迎え入れてくれる。

看護師さん

こんにちは~

獣医さん

こんにちは、桜尾さんとペロちゃん

わたし

(こんにちは!)

お兄さん

こんにちは。
足、結構良くなってきたみたいです

獣医さん

おお!それはよかった。診察していきますね

しばらくの診察の後、 先生はうんうんと頷いた。

獣医さん

良い感じですね。
この調子で治していきましょう

わたし

(ほっ...よかった~)

お兄さん

はい!

獣医さん

(...あのことを...ペロちゃんに訊かねば。)

獣医さん

(...)

獣医さん

...桜尾さん。

獣医さん

...ちょっとペロちゃんを追加で診るので、待合室でお待ちいただけますか?

お兄さん

?はい。わかりました

お兄さん

ペロ、俺待ってる。
大丈夫だよ

わたし

(...?先生、
一体なんだろう)

お兄さんは診察室を後にした。 わたしはその場に大人しくしていた。

わたし

(...何するんだろう)

獣医さん

...

沈黙ののち、 先生は口をひらいた。

獣医さん

...ペロちゃん。

獣医さん

...大事な話があります

わたし

(??)

獣医さん

...

獣医さん

...私、星ケ崎セイイチは...

獣医さん

...

獣医さん

...動物の心が読めるのです

わたし

(?!?!?!)

わたし

(えっ...)

わたし

(...動物の心が読める...?)

わたし

(ということは、
私の声も―)

獣医さん

...はい。
聞こえています

わたし

(なんですって―?!)

獣医さん

それで、あなたに
一つお尋ねしたいことがありまして

わたし

(...はい)

わたし

(なんだろう?)

先生は真剣な面持ちで口をひらいた。

獣医さん

...あなたは人間に戻りたいですか?

わたし

(......!!!!)

わたし

(そうか、
心を読めるなら...
バレてるのか、
人間だってこと...)

わたし

(...)

わたし

(戻りたいです。仲間を心配させているから)

前はずっとお兄さんといたいって思ってたけど。

明日香や仲間たちをこれ以上 心配させるわけにはいかない。

獣医さん

...わかりました。

獣医さん

最近、あなたと同じく元人間の動物たちが増えているのです

わたし

(え!そうなの?!)

獣医さん

はい。
それも、女性だけ...。

獣医さん

男性の例はまだ見たことがありませんが。

わたし

(へえぇ...)

獣医さん

わかりました。
人間に戻る方針でいきましょう

獣医さん

新しい現象なので、
まだ解決方法は見つかっていませんが...

わたし

(え!
...未曾有だもんね...)

獣医さん

私どもが尽力いたします。あなたが人間に戻れるように...

わたし

(...どうかお願いします)

看護師さんはわたしたちを 静かに見守っていた。

獣医さん

...桜尾さん...飼い主さんにはこのことを伝えますか?

わたし

(え...どうしよ...)

わたし

(...)

暫く迷ったのち、 わたしは答えた。

わたし

(いまはまだ秘密にしておきます)

獣医さん

...わかりました。

言ってしまったら後戻りできないから、いまはそう選択した。

獣医さん

では、ご主人には内緒で。

獣医さん

...桜尾さん、
呼んできて

看護師さん

はい

看護師さんに呼ばれ、 お兄さんは診察室に戻ってきた。

お兄さん

ペロ~!!!
良い子してた?

...彼は猛烈にわたしを もふもふし始める。

わたし

(あう...)

わたし

(...どうしよ。
先生の能力のことも知っちゃったし...)

わたし

(わたしが人間だってこと、お兄さんには秘密にするって言っちゃったし...)

わたし

(...素直に尻尾振れない...)

お兄さん

どうした??ペロ
元気ない?

わたし

(い...いえいえっ...!)

わたしは取り繕って 彼の頬を舐めた。

お兄さん

お、大丈夫って?
...ふふっ。ありがと

わたし

(...この先どうなるんだろ)

わたしは一抹の不安を胸に、 彼に抱っこされ帰途に就いた。

つづく...

犬に変身してしまった私は甘々お兄さんに溺愛される

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