―わたしは足を怪我していたが...
徐々に良くなってきて、歩きやすくなったのを実感している。
わたし
お兄さん
お兄さん
わたし
お兄さん
彼は嫌がるわたしをなだめて抱き上げ、玄関を出た。
わたしたちは いつもの動物病院へと赴いた。
看護師さんと先生が診察室に 迎え入れてくれる。
看護師さん
獣医さん
わたし
お兄さん
足、結構良くなってきたみたいです
獣医さん
しばらくの診察の後、 先生はうんうんと頷いた。
獣医さん
この調子で治していきましょう
わたし
お兄さん
獣医さん
獣医さん
獣医さん
獣医さん
お兄さん
お兄さん
大丈夫だよ
わたし
一体なんだろう)
お兄さんは診察室を後にした。 わたしはその場に大人しくしていた。
わたし
獣医さん
沈黙ののち、 先生は口をひらいた。
獣医さん
獣医さん
わたし
獣医さん
獣医さん
獣医さん
獣医さん
わたし
わたし
わたし
わたし
私の声も―)
獣医さん
聞こえています
わたし
獣医さん
一つお尋ねしたいことがありまして
わたし
わたし
先生は真剣な面持ちで口をひらいた。
獣医さん
わたし
わたし
心を読めるなら...
バレてるのか、
人間だってこと...)
わたし
わたし
前はずっとお兄さんといたいって思ってたけど。
明日香や仲間たちをこれ以上 心配させるわけにはいかない。
獣医さん
獣医さん
わたし
獣医さん
それも、女性だけ...。
獣医さん
わたし
獣医さん
人間に戻る方針でいきましょう
獣医さん
まだ解決方法は見つかっていませんが...
わたし
...未曾有だもんね...)
獣医さん
わたし
看護師さんはわたしたちを 静かに見守っていた。
獣医さん
わたし
わたし
暫く迷ったのち、 わたしは答えた。
わたし
獣医さん
言ってしまったら後戻りできないから、いまはそう選択した。
獣医さん
獣医さん
呼んできて
看護師さん
看護師さんに呼ばれ、 お兄さんは診察室に戻ってきた。
お兄さん
良い子してた?
...彼は猛烈にわたしを もふもふし始める。
わたし
わたし
先生の能力のことも知っちゃったし...)
わたし
わたし
お兄さん
元気ない?
わたし
わたしは取り繕って 彼の頬を舐めた。
お兄さん
...ふふっ。ありがと
わたし
わたしは一抹の不安を胸に、 彼に抱っこされ帰途に就いた。
つづく...







