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Amnecia

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#7

♥

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2022年12月23日

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数週間後

ほぼ毎日のようにテヒョンさんの家に入り浸り、

僕はヒョンと順調に距離を縮めていけた。

ついでに、勉強会のおかげでいくらか頭がよくなった気もする。

テヒョンさんは、

テヒョン

お前のためになってどうすんだよㅋㅋ

と、ツッコんでくるのだけど。

ジミン

グク君!

ジミン

今度ご飯行かない?

いつも通りテヒョンさんがバイトに出掛けて、ヒョンと2人きりになってから、唐突に尋ねられる。

ジョングク

っへ?、ごは、、ご飯ですか?!

まさかヒョンから先に誘ってくるとは思わず、間抜けた声が出てしまった。

ジミン

散歩してたら気になるレストラン見つけたんだけど…

ジョングク

行きますっ!

ジミン

いいの?ありがと!

ジミン

テヒョナ誘ったんだけど、用事あるって断られてさぁー

二番手か、とも思ったけれど、嬉しさが勝ってすぐどうでもよくなる。

ジミン

じゃあ土曜日、あ、明日か

ジミン

勉強終わったら食べに行こ?

ジョングク

はい!

そうして思いがけず、ヒョンとのお出かけが決まった。

ジョングク

ここ、ですか?

ジミン

そう。なんか良い雰囲気じゃない?

翌日、連れてかれたのは見覚えのある飲食店。

ジョングク

(ここ、前ヒョンと一緒に来たとこだ)

ジョングク

(たしか、付き合う前に。)

もうだいぶ経ったなぁ、と感傷に浸りたくなるのを抑える。

ジョングク

うん、そうですねㅎ

ジミン

パッと見たときにね、なんかびびっときたんだ!

ジミン

デジャヴみたいな感じで───

ジミン

あ、もしかして前に来たことあるのかな…?

ジョングク

ジョングク

知って、るの?

ジミン

ううん。なんとなくそう思っただけ!

ジョングク

、ですよね…

ジョングク

(てっきり、覚えてるのかと…)

ジョングク

中、入りましょっか

のんびり料理を味わいながら、他愛もない話で盛り上がる。

この数か月、夢にまで見た光景が広がっていた。

ジミン

ははっㅎㅎなにそれㅎㅎㅎ

ジミン

あーーおなか痛いㅎㅎ

楽しい時ほど、あっという間に時間が経ってしまう。

ジミン

って、わ、もうこんな時間?!

ジョングク

そろそろ帰りますか?

ジミン

うん、そーだね。

少し名残惜しかったけれど、レストランを後にしてヒョンを家に送り届ける。

ジョングク

奢ってもらっちゃってすいません…

ジミン

全然!僕が誘ったんだし、年上だもん!

腰に手を当てて胸を張る仕草が子供の様で可愛い

ジョングク

ㅎㅎㅎ

ジョングク

ありがとうございますㅎㅎ

ジョングク

今日は楽しかったです

ジミン

うん僕もっ。またどっか出掛けよう!

ジミン

じゃあまたね!

ジョングク

はい、またすぐ来ますね

ヒョンに別れを告げて家へと帰る。

ジョングク

楽しかったなぁ…

少し複雑な形ではあるけれど、今の生活は幸せだ。

記憶が戻りそうな素振りはなくとも、2人で出かけられたのは一歩前進といえる。

万事順調だと思っていた。

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