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東屋 朧
蒼乃(キャラボ中〜!)
レナさん
レナさん
突き放された男は、ちょうど──ゴミ置き場に体を突っ込む形になった。
狗丸
狗丸
レナさん
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
上目遣いで女を見つめたその男と目が合い、女は一瞬怯む。
狗丸
レナさん
レナさん
レナさん
狗丸
狗丸
女の"お願い"とは、ある女をオトしてほしいというものだった。
何をしてもいい。そう、蘭は言った。
狗丸
狗丸
蘭さん
突然ですがオレ、狗丸海里
自分で言うのもなんだけど、超絶イケメンす。これはガチ。
元歌舞伎町ナンバーワンホストで芸能勧誘も逆ナンも日常茶飯事。
狗丸
そんなふうにツラが良くても今、オレは大ピンチなわけ。
狗丸
狗丸
そう、この男狗丸海里、ツラがいいのは事実だが───"それだけ"の男である。
ギャンブル、酒、タバコ。3大カス全履修はもちろんのこと
枕営業も厭わない本能に忠実な男で、リアコメンヘラ製造機。トラブルでホストをクビになった。
が、自己肯定感だけは高く、努力はせず、寄ってくる女の家に寄生。
これが──この男の今の生き様であった。
というか、今も絶賛酔っている。
狗丸
言わずもがな、正真正銘のカスである。
狗丸
冷たい風が吹き、彼はくしゃみをした。
狗丸
スマホを操作して、適当に泊めてくれそうな女の子を探す。
狗丸
狗丸
そう言って項垂れた海里の視線に影が差す。
狗丸
海里が顔を上げた先にいたのは──
???
狗丸
狗丸
男の口角は自然と上がった。
???
狗丸
狗丸
狗丸
???
女のピアスが揺れ、狗丸は唾を呑んだ。
狗丸
???
狗丸
狗丸
???
???
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
???
???
狗丸
蘭さん
狗丸
蘭さん
狗丸
狗丸
蘭さん
蘭さん
蘭さん
狗丸
蘭さん
狗丸
狗丸
蘭さん
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
蘭さん
蘭さん
狗丸
数日。ほんの、1週間ほど。
何もない狗丸海里という男が、蘭という女にゾッコンになるには十分な時間だった。
海里が蘭に手を伸ばす。
狗丸
蘭さん
狗丸
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭さん
蘭さん
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭さん
楽しみは、そう長くは続かなかった。
狗丸
物の少ない家。それが、いつにも増してからっぽだった。
狗丸
狗丸
焦った狗丸は家中を探したが、そこには誰もいない。
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸は家を飛び出した。
狗丸
狗丸はほとんど街中を探し回っていた。
こんなに焦ったのは、久しぶりのことだった。
ぎゅっと袖を掴まれ、振り返る
狗丸
狗丸
狗丸
狗丸
その目に映った黒く美しいロングの髪。
狗丸にとってそれは、紛れもなく──蘭のものだった。
狗丸
狗丸
振り返ったのは、確かに蘭だった。
狗丸
蘭さん
いつもより低く笑った蘭に、狗丸は少し怯む。
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭はクスクス笑うと、スマホを高く上げる。
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭は煙草を持っていない片方の手で、狗丸の顔を掴んだ。
狗丸
そしてそのまま壁に叩きつけると、一瞬、煙草を咥える。
狗丸
狗丸
目が合った蘭は見下ろし、煙を狗丸の顔に吹きかけて笑っていた。
狗丸
狗丸
蘭さん
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭さん
狗丸
蘭さん
蘭さん
それだけ言うと蘭は煙草の熱と臭いを、すべて狗丸の顔に押し付けた。
狗丸
蘭さん
蘭さん
狗丸
やっとのことで顔を上げた狗丸の前には、もう蘭はいなかった。
涙の滲む狗丸の、その足元にはただ壊れたスマホがあるだけだ。
狗丸
男たち
男たち
狗丸
狗丸はただ走った。とにかく逃げて、どこかへ行こうとした。
しかしこのアホな男はまだ、気がついていない。
逃げたところで、この男がふつうに──いや
今までのように生きる手段すらも
すべて、既に失っているということに。
コメント
1件
こちら新連載です! もう一つ書きたいものがあるので並行して適当にやっていくつもりです! ちなみに、下書きで楽しくて音楽とかつけて遊んでたら外せなくなりました。たぶん1話だけです。