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とある物書きの挑戦譚【第二期】

第3話 - 三日月と少年

440

2021年05月16日

#ファンタジー

#転生

#転生モノ

#創作

#異世界転生

#一次創作

数時間後

シゼ

ふ〜…

シゼ

いいお湯だったー。

シゼ

（まさか自分の主人のマリアがBL好きとは思わなかったけど）

シゼ

（あの後、）

シゼ

（教えてくれたマナーとか紅茶の淹れ方とかすっごく分かりやすかったし）

シゼ

（手先も器用で礼儀正しい辺り、）

シゼ

（姫になる前からしっかり勉強してたんだろうなー…）

シゼ

（まぁ）

シゼ

（なにより、リアーナみたいなお嬢様じゃなくてよかった…。）

シゼ

（…あ。）

シゼ

（そういえば、マリアって）

シゼ

（『私の計画が台無しじゃない。』…って私に会う前に言ってたような。）

シゼ

（一体何を計画してたんだろう。）

シゼ

（明日部屋に行って聞いてみるか。）

シゼ

♪♫〜

レンドール

…。

レンドール

！…

毛布を持った少年がシゼを見て足を止める。

シゼ

？

レンドール

…。

レンドール

カタリナ…。

シゼ

！

シゼ

えっ。

レンドール

…カタリナ、さん？

レンドール

！

ハッとした様子で少年が口に手を当てる。

レンドール

ご、

レンドール

ごめんなさい！

レンドール

急に話しかけてびっくりしましたよね、忘れてください…！

レンドール

それでは！！

レンドール

うわっ！

ドテッ！！

少年がこけて毛布が落ちる。

シゼ

！

レンドール

すみません、

レンドール

毛布持つの手伝わせちゃって…

シゼ

いえいえ、

シゼ

大丈夫ですよ。

シゼ

（可愛い顔した男の子だなー…。）

シゼ

（髪も長いし、一瞬女の子かと思った。）

レンドール

さっきのことも本当にごめんなさい。

レンドール

貴方にそっくりな女性と会ったような気がして、思わず名前を呼んでしまって…

シゼ

！

シゼ

そっくりな女性、ですか？

レンドール

はい。

レンドール

どこで会ったかは思い出せないですけど…

レンドール

貴方を見た途端

レンドール

突然ふわっとカタリナって名前が浮かんできて。

シゼ

！…

レンドール

意味、不明ですよね。

レンドール

信じてもらえないかもしれませんが…。

レンドール

僕、事故にあって今までの記憶が飛んじゃってるんです。

シゼ

……。

シゼ

…お名前を伺ってもよろしいですか？

レンドール

えっ…

レンドール

あっ、僕ですか？

レンドール

僕は【レンドール・ブレスト】といいます。

レンドール

気軽に【レン】って呼んでください。

シゼ

レンさん…。

シゼ

…偶然かもしれませんが。

シゼ

私の母親、カタリナっていうんです。

レンドール

えっ！

レンドール

そうなんですか！？

シゼ

はい、

シゼ

私が小さい頃に病気で亡くなったので記憶にはないのですが…

レンドール

…。

レンドール

てことは僕

レンドール

記憶を失う前に貴方のお母様に会ってたりして…

シゼ

かも、しれないですね。

レンドール

…うぅ、くそっ

レンドール

僕は一体何をしていたんだ…。

レンドール

うぅ…。

（レンが頭を抱える）

シゼ

！

シゼ

大丈夫ですか？

レンドール

…は、はい…。

レンドール

！

レンドール

いけない！

レンドール

僕、この後用事があって…

レンドール

すぐに戻らないといけないんでした！

シゼ

！

レンドール

毛布、やっぱり自分一人で持ちます！

レンドール

ありがとうございましたっ！

シゼ

は、はい…

シゼ

さようならー…。

レンドール

それでは！

タッタッタッ…

シゼ

…。

シゼ

同じ歳の男の子と話すの初めてだったな…。ﾎﾞｿｯ

シゼ

（綺麗な藍色の髪に真っ暗な目がくりくりしてた。）

シゼ

（ギリカール人は金髪に赤目が多くて、クリジア人は黒髪に青目が多いから）

シゼ

（あの子は…クォーターかなんかなのかな？それか他国から移り住んでる子とか？）

シゼ

（一体何者なんだろう…。）

シゼ

（そして）

シゼ

（なんで私を見た時「カタリナ」って女性が浮かんだんだろう。）

シゼ

…。

シゼ

（…記憶喪失か。）

シゼ

（気になるな…。）

シゼ

…。

シゼ

！

シゼ

（…て、）

シゼ

（今更気づいたけど、廊下真っ暗…。）

シゼ

（人もいないし、明かりも消えてるじゃん…。）

シゼ

（これはー…怖いかもしれない。）

シゼ

(いや、結構怖いかもしれない)

シゼ

ひ、

シゼ

ひぃ…。

ガバッ！

（突然後ろから抱きつかれる）

シゼ

ひゃあっ！？

お嬢ちゃんお嬢ちゃん何してるの〜？

可愛いねぇ、何歳かなぁ？

シゼ

（し、知らないおじさんに抱きつかれてる！…）

ここ、暗くて怖いでしょ

もう大丈夫だよ、おじさんがいるからね。

ふふ、お風呂上がりなのかな、いい匂いするねぇ〜…

石鹸かなぁ？甘い匂いもしてかわいいねぇ…。

おじさんねぇ、最近仕事でうまくいってなくてね

お嬢ちゃんみたいな小ちゃい女の子と遊んでみたかったんだあ…。

ねぇ…おじさんの部屋で一緒にままごとしない？

お菓子もあって楽しいよ〜。

シゼ

！…

シゼ

ひっ、

シゼ

うわぁぁあッ！！！！！

（暴れて隙をつき男から逃げる）

！！

待てｯ…！

行かないでよｵｯ！！

シゼ

はぁっ、はぁっ

シゼ

はぁっ…はぁ

シゼ

はぁっ！はぁっ…！！

シゼ

ッ…！

目の前に壁が現れる。

シゼ

（行き止まり…！）

コッ…コッ… （後ろから微かに足音がする）

シゼ

！

シゼ

（やばい、こっちに来る！）

シゼ

（追いつかれる前にどこかに隠れないと…！！）

シゼ

ッ、早くしないと…

シゼ

！

右に扉がついているのに気がつく

バッ…！（扉の方に駆け寄る）

コンコンコンコンコンッ！（ノックをする）

シゼ

すいません！

シゼ

助けてください！

シゼ

いたら開けてください！お願いします！

コンコンコンコンッ！！

シゼ

（お願い…！）

シゼ

((((((お願いお願いお願い！！))))))

ガチャッ（扉が開く）

シゼ

！…

セオドア

？…

第3話　おわり

とある物書きの挑戦譚【第二期】

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誰か分からないけど……怖い:(；ﾞﾟ'ωﾟ'):

きり方が上手すぎかて…………() 変た……おじさんのキモさだったり男の子だったりってキャラの心情とかがリアルだからもう……あれです…(語彙力の低下)

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