テヒョンアに追い出されて考えた
俺たちは幸せだったはずで、
これからもそうなんだと勝手に思い込んでいた
だけど現実はそんなに甘くはなくて
お互いの気持ちが通じ合わないまま、関係を終えてしまった
まだ愛してるなんて言えなかった
テヒョンアは俺と離れたかったわけじゃなくて、
距離を置きたかっただけなのかもしれない、そんな都合のいい事ばかり考えた
何を思っても、この気持ちがテヒョンアに届くことはもう二度とない
声が届くこともない
またヒモ生活に逆戻りだ
変われたと思ったけど、簡単には上手くいかないみたいだ
ジョングク
今晩泊めてくれる人が見つかり、俺はテヒョンアの家に荷物を取りに行った
鍵開けっ放しで、本当に不用心な人
部屋に入るとテヒョンアはソファーで寝てしまっていた
あぁ、この人を手放したくない
だけどもう、テヒョンアを傷つけないと決めた
もう戻ることはない
ジョングク
別れて約1年
俺は街で拾ってくれた女性と付き合っている
彼女は俺のことを一途に愛してくれて
だからなのか俺は今までのヒモ生活を捨て、仕事を始めた
自分でお金を稼いで、一生懸命彼女に尽くした
彼女
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
幸せな日々を送れている
俺はいま、すごく幸せだ
ジョングク
これ以上のものは望まない
これでいいんだ
彼女
ジョングク
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
ジョングク
彼女
ジョングク
ジョングク
彼からの通知が来ていないか確認する癖はまだ治らない
彼女
彼女
ジョングク
その時、突然電気が消え、隣の席に座っていた男性が立ち上がった
男性は一緒に来ていた女性の前で膝まづいてポケットから箱を取り出すと言った
「結婚してください」
ジョングク
女性が泣きながら彼に抱きつく
彼女
ジョングク
彼女
ジョングク
彼女
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
彼女
彼女が優しい人で良かった
正直に言って俺には彼女と結婚する未来が見えない
俺の目に映っているのはいつも、
ジョングク
ジョングク
彼女
彼女
ジョングク
店から出てすぐ目の前に
彼がいた
ジョングク
声は出なかった
ジョングク
あの時から変わらない綺麗な顔
少しやつれた気もする
ねぇ、ちゃんとご飯食べてる?
ちゃんと寝てる?
仕事はどう?
良い人は見つかった?
聞きたいことは山ほどあるのに、口は動いてくれない
泣きそうな顔をして去っていく彼を、ただ見つめることしか出来なかった
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
ジョングク
彼女
ジョングク
ジョングク
ジョングク
”好き”
ジョングク
彼女
ジョングク
彼女
ジョングク
変わらないねテヒョンア
別れた今でも、俺をこんなに惑わせる
もう1年も経つのに、未だにテヒョンアの温もりが忘れられない
彼女を抱いても、重なって見えるのはテヒョンアの愛しい顔で
ねぇテヒョンア
俺の声が聞こえる?
聞こえるわけないよね
彼女
ジョングク
ジョングク
彼女
彼女
ジョングク
罪悪感を感じないなんて無理だ
彼女はこんなにも俺を好きでいてくれているのに
ジョングク
言葉に詰まった
”大好き”なんて言えなかった
そんな言葉、嘘なんだから
再び寝てしまった彼女の髪を撫でながら、俺は胸の痛みを和らげようとした
痛い
痛いよ、、テヒョンア
本当は吹っ切れてないし、まだ愛してる
抱き締めたい
キスしたい
俺がヒモに戻って、街をフラフラしてたら、また拾ってくれる、?
最低な俺を、許してくれる?
今更遅すぎるよね
俺もテヒョンアに同じこと言ったのに
ジョングク
その日は雨がたくさん降っていた
俺は彼女に頼まれて夕食の買い出しに出ていて、
真っ暗な空を意味もなく見上げ、ため息をついた
俺の心は満たされていない
傘を持つ手が冷たい
もし、前の生活に戻れたら
そんな事が頭をよぎった
もう戻ることはないんだ
自分で決めたのに
ジョングク
ジョングク
だんだんと雨も酷くなっている
足を早めたその時、
誰かが俺の肩を叩いた
ジョングク
びしょ濡れで目の前に立つ彼は、
泣きそうな顔で言った
テヒョン
テヒョン
コメント
5件
泣くて( ´⚰︎`°。)
久しぶりの投稿嬉しいです💖 テテの最後の言葉で涙出てきた🥲 どうなるか楽しみです💜 無理せず頑張ってください👍
号泣案件です😭 続き、楽しみにしております‼️💕