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きゅうりの一本漬け
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コメント
8件
言葉になりませんッ!! どぬちゃんの一途な想いもですがあまりに切なくて儚くて…😭 もふくん視点本当 に楽しみにしてます!!
毎回の事ですがほんとに号泣でした😭😭🫶🫶どぬちゃんの親友はやはりひろくだったのか…🤔可愛すぎる甘酸っぱい恋ですね…🫶
こちら側のミスで一日早く投稿してしまいました💦すみません🙇♀️
あの日から僕らは
第2章
第1話
秋の夕暮れ時 空を見る君は
どぬく視点
秋の日の放課後
学校の制服は、夏服から冬服に衣替えをする時期
俺は、一目惚れした
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秋の紅葉が生い茂る、公園のベンチの元で
君は、本を片手に凛々しい顔で見ていたね
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そんな君に、僕は
生まれて初めて一目惚れをした
秋の少し肌寒い風が、俺の背中を押す
初めて会った時は、ただ
君の凛とした横顔を眺めていただけだった
今日
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俺は、とある親友に メッセージを送った
でも、すぐ既読はつかなかった
次の日の放課後
俺は、期待を胸にいつもの公園に行ってみた
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やっぱり居た、眼鏡の男の人
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俺は物凄く緊張した
話しかけたら、なんて言われるか分かんなかったし 無視とか冷たくされたら怖かったし
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それでも、俺は勇気を振り絞って
後ろから彼の肩を優しく叩いてみた
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眼鏡の彼が振り返った
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きょとんとした顔で俺の事を見ていた そりゃ、知らない人にいきなり話しかけられたら そんな反応になる
…まずい、ここから会話を広げないと
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俺がどんなに会話を振っても 相手は俺の事を警戒してるのか 怪しい人物と思っているのか知らないが 何も話そうとしなかった
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俺はこの空気に耐えられなかった
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俺は、思わず走り出していた
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後ろから声がしたけど 今は聞く気になれなかった
俺は、我武者羅に足を動かし公演を出た
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俺の初恋は、こんななのか
一目惚れの人に冷たくあしらわれ おまけに警戒の目を向けられ 俺のメンタルはぼろ ゞ だった
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俺は駆けた 全速力で駆けた
嫌われた、絶対に嫌われた
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走ってる間にも 涙がぽろぽろと零れ落ちていた
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俺は前も見ずに我武者羅に走っていたら 誰かにぶつかってしまった
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俺は顔を上げた
元々平均よりは身長が高い俺 そんな俺が首を痛くするような背の高い男
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俺の住んでる家のお隣で よく遊んでいた昔から仲のいい友達だ
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そのままばったり会った シヴァさんに連れられ シヴァさんの家に行くことになった
ちなみに ゆんたく ってのは 沖縄の方言でゆっくりするみたいな意味らしい 沖縄出身でもないのに…
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珍しく部屋が整頓されてるな
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シヴァさんは自室のベッドに どかっと腰を下ろした
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いきなりの質問に 俺は間抜けな声が漏れた
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シヴァさんは、俺の目を真っ直ぐと見て 真剣に話し合ってくれた
そのためにも、俺は その期待に応えないといけない
ひろくんのためにも
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次の日の放課後 俺は、またしてもあの公園にいっていた
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今日こそ、今日こそは
絶対に俺の事を無視なんてさせない
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シヴァさんも言ってたじゃん
「努力はいつか報われる」
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今日も、いつもみたいに 公演を覗いた
けど、彼は何処にもいなかった
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俺の事、嫌だったのかな
俺は、彼がよく座っているベンチに腰を下ろした
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恋って、難しいな
ひら … ひら、ッ …
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ベンチに座ると、気付くことがある
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そう、俺の頭に舞い降りたのは 美しく、赤く染った いちまいの 紅葉だった
ふと、目線を横にやる
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公園の入口で 彼がきょとんとした顔で俺の事を見ていた
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俺は、話しかけようとした
でも
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口が上手く動かなかった
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彼は、にこりと笑ってそう言った
ほぼ初めて聞いた彼の声は
少し低くて、でも圧のない優しい声で
俺の心をどきっと動かした
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俺は慌てながら頷いた
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彼は今度は万円の笑みで笑った
凄く、可愛い顔だった
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心臓の鼓動がうるさかった 俺がずっと喋りたかった彼が 今、俺のすぐ隣にいる
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ふと横目で彼を見ると いつもみたいに本を取り出して読み始めた
秋の少し冷たい風がふいた
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彼は、空を見上げながら ぽつりと呟いた
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彼は、秋の事を夢中で喋っていた
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どくん 、心臓が鼓動を打った
… ずるいよ、そんなの
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その日を境に
俺と彼は… もふくん は
週に何度も会って、話すような関係になって行った
今日も、俺は会いに行く
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俺は毎日のように公園に通った それと同時に、もふくんも通い始めた
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だけど、相変わらず無口で
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でも、本を読む凛々しい横顔が大好きで
俺は、もう もふくん に夢中だった
それから、何日も
何日も
何日も
何日も
何日も
俺は、もふくんに逢いに行き続けた
でも
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この日は中々来なかった
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遅刻とか…体調悪いとか 、 今日は気分じゃないとか あるよね
ぴこん ッ ♪♪
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俺のスマホの通知がなった
今日
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仲良くなるにつれ、自然と交換した もふくんのLINE
そんなLINEからの通知だった
もふくんは、今日はこれない
俺は肩を撫で下ろした
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既読
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LINEでのもふくんは リアルのもふくんとは程遠い とても、感情豊かな文面だった
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秋の冷たい風がふいた
いつもみたいな冷たさじゃない
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悪い予兆が、した気がした
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俺は顔を上げた
期待した、けど違かった
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そこには、俺より年下の もふくんと同い年くらいの男子ふたりが立っていた 金髪と黒髪赤メッシュという 派手な髪色の子だった
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赤メッシュの子が俯いた
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彼等は、もふくんの友達だった
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嫌な、予感がした
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もふくん本人では伝えない、伝えたくない事 または、" 伝えられない " 状況、話 俺の鼓動が別の打ち方をした
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ベンチの真上の紅葉の葉が いちまい、にまいと舞い降りた
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俺は、頭の回転が追いつかなかった もふくんの聴覚障害を打ち明けられてから 俺は、2人の話をほぼ聞いていなかった 今まで、もふくんが聴覚障害の事を隠してた 俺が、もふくんの聴覚障害を気づいてあげられなかった
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あのLINEが もふくんとの、最後の会話になってしまうのかもしれない
そんなの、物凄く 嫌だな
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言われるまで、気が付けなかった 俺の頬には、大粒の涙が伝っていた
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俺は、必死に涙を拭った
けど、涙が止まることは なかった
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赤メッシュの子は ポケットから手紙を取り出した
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俺は手紙を受け取った
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ふたりは深々と頭を下げた 年下とは、思えないような
" 何か、困難を乗り越えたような "
そんな顔だった
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俺は、もふくんの大好きな 笑顔で笑った
想いを拗らせた秋の似合う彼は
また、心の花開く
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