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桜笑

久しぶり〜♪

 

といっても1週間ぶりだけれど

 

今日はやけにテンションが高いね

桜笑

そーお?基本は高い気がするけど♪

 

そうだね

 

…はい、調整終わり

桜笑

もう?今日は早いね

 

そうだね

 

元々そんなに干渉しちゃいけないからね

桜笑

…でも役割は日常を変えること

 

うん

桜笑

だったら───

桜笑

ね、どっちが可愛い?

 

どっちでもいいと思うよ

 

それよりここは?

桜笑

だってあたし、なんにせよもーすぐ死ぬんでしょ?

桜笑

だったら最大限可愛くしときたいじゃんっ♪

 

…なるほど

言葉だけではそっけない見習いくんは

それでもあたしに興味津々とでも言うようにニコニコ見守るから

一緒にいてこっちが楽しい

桜笑

(───楽しい、か)

桜笑

女の子にどっちがいいか聞かれたら

桜笑

絶対にどっちでもいいって答えちゃダメなんだよ?

 

参考にするよ

桜笑

ちゃんと聞いてるー?

 

もちろん

桜笑

…ね、なんか食べて帰らない?

桜笑

てかさ!はたから見ればカップルに見えんのかなあたしたち

 

 

僕はあくまでも"死神"の見習いだよ

桜笑

あー…姿自体が見えないんだっけ?

 

…そうだね

 

だから、一緒に飲食店に入って食事することはできない

桜笑

え、じゃあ今あたし1人で喋ってることになってんの?

 

 

ふふ、確かに

 

それは面白いね

桜笑

(…?)

───見習いくんは

いつも笑っている

しろ

ふーん、じゃあ今日は出かけてたのか

さくら

うん

しろ

ひとり?

さくら

違うよ

さくら

さくら

さくら

ううん、1人だ

しろ

なんだそれ

しろ

つか休日に出かけるなんて珍し

さくら

そーお?

しろ

いつも朝から晩までinしてんじゃん

さくら

そうだっけ

さくら

あ、後ろのやつ敵だよ

しろ

把握

桜笑

(…あー、疲れた)

夕方には帰ったあたしは

そのあと寝る前までゲームしていた

桜笑

(明日はちゃんと、学校に間に合うようにしなくちゃね)

桜笑

(おっ、これは割と早めについたな)

たたっと校舎に走っていく

桜笑

(───あ)

莉乃

でさぁ〜

六花

ふふっ

桜笑

(…うん)

桜笑

(行こう)

桜笑

あ、2人ともおっはよー♪

莉乃

おー、桜笑!

六花

おはよ〜

菜乃

…ありがとう

菜乃

あの、私ね───

学校に行って

莉乃や六花と話して

放課後水内さんの家を訪ねる

桜笑

(…うん、いつも通りだ)

菜乃

…三日月さん?

桜笑

あ、どしたの〜?

菜乃

菜乃

…あのね

桜笑

んっ?

菜乃

私がもし学校に行っても…話してくれる?

桜笑

当たり前じゃん

桜笑

あ、そうだ、菜乃ちゃんって呼んでもいい?

菜乃

菜乃

う、嬉しい…

菜乃

私も…名前で、呼びたい

桜笑

あたしは桜笑って言うんだ

桜笑

キラキラネームだしあたしには似合わない名前なんだけどさ笑

菜乃

…キラキラネーム?

菜乃

えっと…フツー、だと思った

桜笑

ああ…違くて

桜笑

"桜"のような"笑"顔って書くんだ

学園に持って行っている紙とペンでさらさらと表す

菜乃

…桜笑…ちゃん?

桜笑

うん、これでそう読むんだ

菜乃

…確かに

菜乃

漢字はちょっと、キラキラネームなのかも

桜笑

でっしょ?笑

家に入れてくれるようになった水内さん───否、菜乃ちゃんは

勉強もとりあえずは追いついているようで

どんどん、成長してるんだなって思う

桜笑

(───そう、あたしとは違って)

菜乃

桜笑ちゃん…か

帰ったあと、その名前を復唱する

菜乃

なんだか少し…変わった子だった気がするけど

菜乃

すごく…楽しい

あの、私ね───

菜乃

(…)

自分がさっき言ったことが蘇る

明日、学校に行ってみたい…んだ

菜乃

(何であんなこと言ったんだろ)

菜乃

(───でも)

菜乃

(桜笑ちゃんなら、きっと)

少し考えたあと

また気を取り直していつものように、ゲームを始めた

きみの笑顔が見たいだけ

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