宮治の重荷

その人は痛みで蹲った俺に冷静に対応してる

腕を観察していたらその人の頭が風船を割るような音で叩かれた

叩いた人はその人の知り合いみたいでどこかで聞いたことあるような語尾をしていた

岩ちゃんとか言う人は本当か？と疑いながらも受け入れ

店内では迷惑だからと肩を貸してもらい外に出た。

痛い。

歩く振動でもっと痛くなる

外に出て涼風を浴びた瞬間全身の力が抜け

地面に膝をつけ思い切り息を吸った

右腕が痛いと言った覚えは無いが事実なので頷く

次は首を横に振った。

声を出さなくてもいいような質問をしてくるのは

多分この人の優しさだ。

そんなことを思ってるうちにどんどん右腕の痛みが増す

ゆっくりと地面が目前に迫ってきて

もうすぐぶつかるという所で

俺の意識は途切れた

及川さんという人に言われ痛みが無くなっている事に気づいた

俺はあの時倒れたのか？

倒れたのは当たっていたみたいだ

及川さんはそう言ってくれるけど

迷惑だと思うので遠慮した

そしたら岩泉さんが

と言った。

図星だ。

なので俺は何も言い返せない

確かに俺は迷惑だと思う以外泊まらない理由は無い

焦って正直に言ってしまった

凄い強引な人だ。

けど俺はこの位の強引さが丁度いいかもしれない

心が暖かくなった

ダメとは言わないんだ…意外

俺完全に空気だなとか思っていたら

急に話を振られ肩が跳ねる

なんか今日は

楽しみだ

及川さんが一回家に帰って準備をしてからまた来た

岩泉さんとは気まずくなると思ったけど気さくに話しかけてくれて助かった

それから数分

岩泉さんのお母さんが作ってくれたご飯を食べるためリビングに向かう

何気に岩泉さんのお母さんと会ったのは初めてで緊張する

けど結構優しそうな人で良かった

みんなが俺に唐揚げを集めてくる

こういうのは久しぶりで何かがこしょばい

腕によりをかけて作られた料理

皆で笑顔で囲む食卓

沢山おかずが盛られているお皿

そのどれもが久しぶりで

いつの間にか耐性がつかなくなったみたいで

想いが溢れそうになっていた

それを我慢し唐揚げを一口食べる

それはおかんとは味付けが違うけれど

おかんと同じような温かみがそこにはあった。

そしていつもおかんに言っていたあの言葉を俺は言う

岩泉さんのお母さんが微笑む

その顔はとても嬉しそうで、そして優しかった

その時

俺の左腕に痛みが走った

あぁ、またか

少しくらい空気読めや

そして俺はまた

痛みに苦しんだ

遅れてすみません。ほんっとに しばらく書かなかったせいで下手になったりしていますが大目に見てください

そして！最終投票の結果決まりました！ その優勝を勝ち取った作品とは！この方です！ 主将なのに です！

予定ではあと2.3話ぐらいでこの作品は終わります！

では〜！