TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

テラーノベル(Teller Novel)

宮治

ゔ…ぁ゙

及川徹

大丈夫!?

痛い 痛い

どんどんどんどん痛みが増してる気がする

なんで、なんでいつも…

岩泉一

一回ソファ行って楽な体制になれ

そう言って肩を貸してくれる岩泉さん

それから及川さんも貸してくれた

俺は

こういう優しさに触れる度に

腕が痛くなる

そろそろ楽にさせてくれんかな

岩泉母

タオル持ってくるね

宮治

ぁ゙…ぃ゙ッ

その言葉にまた、痛みが増す

どうしてこの人らといるといつも

腕や脚が痛むのだろうか

岩泉一

大丈夫か?

及川徹

ちゃんと安静にしといてね

二人の言葉にもっと痛みが増し

俺はまた

意識を失った

俺は最近

痛むと意識を失うようになった

どんどん痛みが増してくるんや

右脚、左脚、右腕、左腕

ここまできて次はどうなるんやろうって

正直怖い

ここに来てから優しくしてくれたあの二人と一緒にいると痛くなるんや

もしかしたらあの二人が

一番の原因なのかもしれん

それなら

あの二人と関わらなければ…

なんて、最低で自己中なことを考えてしまう

自分が楽になるために他人と関わらないって

俺どんだけ最低なん

けど、

明日この家を出るから

関係ないか

宮治

ん…

朝や…

もう腕の痛みは引いていて

太陽の光が眩しい

理想的な目覚めやな

起き上がろうとして違和感に気づいた

朝起きたときにある久しぶりのふかふかベッド

昨日も見た部屋

けど俺の部屋では無い

そして床で布団一枚被って仲良く寝るあの二人

あぁ、俺

また迷惑かけたんだな

及川徹

ん〜…

及川徹

あ、起きた?

及川徹

顔色いいねよく眠れたかな?

宮治

あ、はい

宮治

お陰様で…

宮治

またご迷惑おかけしてしまってすみません

及川徹

全然大丈夫だよ

及川徹

俺らの勝手なお節介だしさ

及川徹

その調子だったら腕はもう大丈夫そうだね

宮治

はい痛みはもうありません

及川徹

よし!

及川徹

じゃ、朝ごはん食べに行くか〜

及川徹

岩ちゃーん起きてー

及川徹

ご飯もうできてるわよ〜

岩泉一

チッ

及川さんがふざけたせいなのか、

岩泉さんは舌打ちした後に寝ながら腹パンを食らわせた

及川徹

グホオ…!

及川徹

岩ちゃん急に殴らないでよ!

岩泉一

うるせぇ

岩泉一

キモイお前が悪い

及川徹

理不尽!

岩泉さん、寝た状態で力入れて腹パンできるのすごいな

不覚にも俺は感心してしまった

岩泉母

三人ともおはよう

及川徹

おはよ〜

岩泉一

はよ

宮治

おはようございます

挨拶だけでも性格で分かれるんだな〜

俺はお泊まり会とかしたことないし兄弟も双子の侑だけだからわからんわ

及川徹

今日はフレンチトースト?

及川徹

おいしそ〜

岩泉母

うふん

岩泉母

ありがと

語尾にハートが見える気がするが気のせいだろうか

岩泉母

治くん昨日はごめんなさいね…

岩泉母

気をかけてあげられなくて

宮治

全然!逆に迷惑おかけしてしまってすみません

岩泉母

全然いいのよ

岩泉母

昨日の分までいっぱい食べてね

宮治

はい!ありがとうございます

岩泉さんのお母さんの言葉に心が温かくなる

この温もり、久しぶりだな

少し何かが恋しくなったものの

フレンチトースト食べて気を紛らわせた

及川徹

本当に大丈夫?

岩泉一

もう行くのか?

岩泉母

ずっとここにいても大丈夫なのよ?

みんな優しいのか心配性なのか

こんな俺に良くしてくれるなんて

宮治

これ以上ここにいても迷惑ですし、俺はもう大丈夫なので

岩泉一

本人から言われちゃしょうがねえが…

及川徹

俺心配だよ

岩泉母

困ったらいつでも来てね

宮治

はい

宮治

ありがとうございました

宮治

では

岩泉一

気をつけろよ

及川徹

またね〜

岩泉母

いつでも来ていいのよ〜

宮治

…はい

宮治

本当に、ありがとうございました

なんでこの人たちは

こんな俺に優しくしてくれるんだろう

本当に

本当に

感謝しかない

宮治

ふう…

また、来てしまった…

いや

だって

右脚、左脚、右腕、左腕と来て

次は何来るか怖いやん

もし倒れて病院に搬送されたら

侑たちに会うかもしれん

それが一番のバッドエンドや

それなら

人気のないところで死んで

みんなが忘れて

俺の存在がなくなる

それの方が一番のハッピーエンドやろ

そんな意味のわからない言い訳をして

俺を無理やり納得させる

大丈夫、大丈夫…

あとで苦しくなるより

今楽になった方が

一番…

俺は崖の上から下を見下ろす

着地地点であろう地面を見て

少し怖気付く

それを見て見ぬふりをして

深呼吸をする

宮治

…よし

宮治

いくか

一直線に歩みを進め、

一旦止まり

目を瞑って体を前に傾ける

目を瞑っのは

痛みが怖いからなのか

この現実を受け入れたくないからなのか

まだ家族と…

バレー部のみんなと楽しく笑い合いたかったからなのか

ゆっくりと体を傾ける自分ではもう支えられないところまで来たところで

一気に傾く速度上がった

もう、終わりや

いつまでたっても落ちる気配がない

俺は恐る恐る目を開けると

少し前のはずなのに

すごい懐かしくて

俺が会いたくないと思っていた人物が

俺を支えていた

宮治

あ、つむ…

その人物は

俺の双子の片割れの

侑だった

宮侑

やっと…

宮侑

見つけたッ

侑は

怒っているような

悲しんでいるような

そんな顔をしていた

周りには他のみんなもいて

俺が考えてた一番のバッドエンドやった

宮侑

もう…心配させんといてや

銀島結

おさむ…ほんとに良かった

角名倫太郎

探すの大変だったんだからな

俺の仲のいい同級生の言葉で

泣きそうになるもそれを抑えて

俺は突き放すための毒を吐く

宮治

別に

宮治

お前らなんて…

宮侑

嘘や

なんで分かるん

宮治

そんなわけ

宮侑

俺にはわかる

宮侑

お前と生まれた時から一緒やったんやから

宮侑

おかんもおとんも心配しとるで

宮侑

家に帰ろうや

宮侑

サム

なんでお前は

そんな優しいんや

なんでこんな俺に

けど

宮治

だめや

宮侑

なんで

宮治

やって俺は…

その時

全身に電気が流れるような痛みが走った

約5ヶ月の間投稿しないですみませんでした

それでもコメントやいいねをくれたりしてまた書こうと思いました。 結構書くの時間かかるんですよね

話は変わって夏休み早く終わって欲しいです。 早く学校行きたい

遅くなると思いますがまた次回 では

めんどいので誤字脱字とか確認していませんがご了承ください

loading

この作品はいかがでしたか?

1,124

コメント

11

ユーザー

続き楽しみにしてます! これからも頑張ってください!

ユーザー

続きおねがいしゃす

ユーザー

めっちゃ続き気になる。待っとるわ

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store