俺の名前久我虎鉄。年上の恋人に手を焼いている、京極組の新規気鋭の極道だ。
久我虎鉄
小峠華太
小峠は、つーんとした態度で、そっぽを向いてしまう。
こうみえて、交際期間は1ヶ月とかではなく、一年だ。一年もたつのに、この態度なのである。
久我虎鉄
小峠華太
これは世にいうツンデレなんでは?と、思ってた時期が、俺にもありましたよ。常時が万事、この態度な訳で、どう考えてもツンが10割を占めている。ツンデレ通り越して、ツンドラである。
久我虎鉄
小峠華太
小峠から、たまには優しくしてやろうとか、そういう気遣いを受けた記憶は微塵もない。まあ、やってることはやってるけど。
突然、俺のスマホが振動し、着信を知らせる。ディスプレイに表示されている名前を確認すると、高砂の兄貴からだった。
久我虎鉄
小峠に断りを入れて、電話に出る。
高砂明夫
通話
20:07:00
久我虎鉄
高砂明夫
久我虎鉄
高砂明夫
そう言って、電話が切れた。 あれ程、合コンは程々にしとけと言った筈だが、どうやらヤキ入れが足りなかったようだ。治ったら、承知しねぇと心に決める。
久我虎鉄
久我の言葉を聞いて、ここにきて、小峠がまさかの行動に出る。
小峠華太
帰り支度を整える、久我の服の裾を摘まみ、くいくいと引っ張る。
小峠華太
久我虎鉄
小峠華太
久我虎鉄
小峠華太
久我虎鉄
小峠華太
久我虎鉄
小峠華太
普段見せない、とてつもない程に可愛い表情を浮かべ、小峠が久我の手を取る。
小峠華太
期待に胸を膨らませ、小峠に促されるまま、久我は小峠の後をついていく。
そして、連れてこられた先はなんと・・・・
お風呂場だった。
小峠華太
はい、これ、と言って、風呂掃除の道具と洗剤を手に握らされた。
小峠華太
だ、騙されたーー!!
こうして、久我は体よく、小峠に風呂掃除を押し付けられてしまった。
泊まると言った手前、前言撤回するのは、男らしくないので、仕方なく、風呂掃除をする羽目に。
久我虎鉄
小峠華太
久我虎鉄
小峠華太
文句を言いながらもバスタブを洗う久我に、小峠が入浴剤の袋を見せてきた。
久我虎鉄
入浴剤には、泡風呂と表記されていたが、その隣には、とても魅力的な一文が添えらてあった。
湯質を変化させ、ローション風呂が楽しめます、と。
小峠華太
小峠華太
久我虎鉄
甘えるのが、年下の武器なら、年上の武器は、ズルさである。
どうやら、年上の恋人の方が、俺よりも何枚も上手のようだ。
おわり
あとがき のじくが書いてたら、思い付いた、くがかぶ。華太ちゃんは、ツンデレではなく、飴と鞭の使い分けが上手いってだけ。ただ割合が鞭9割、飴1割の比率なだけ。
コメント
8件
じゅうはっn((殴ん"っ"ん"っ えーっと貴方は神ですか?
やば‥尊…チーン