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ご馳走様でしたぁ( ́ཫ`)
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
桜
桜
蘇枋
桜が幽霊になったという事で 気が動転し、 言い訳を何一つ考えて いなかった。 蘇枋らしからぬ失敗だ。 今からうーんと唸っても、 何もいい考えは思いつかない。
蘇枋は、桜の事となると、 どこかポンコツになってしまうのだ。
桜
蘇枋
蘇枋
蘇枋
危うく自分の本音を 口にしてしまいそうになり、 思わず口を閉じた。 桜の前では、 自分のボロを結構口に 出してしまっているので、 クラスメイトに桜への気持ちは バレてしまっているだろう。
それほどまでに、 いつもの蘇枋の鉄壁具合は、 桜に絆されるのだ。
桜
蘇枋
桜も桜で、その好意には 中々気づかない。 どれだけ蘇枋が桜への好意を、 オーラや言葉でうっかり放っても、桜は何も気づかない。恋愛センサーが反応して、顔を真っ赤にしているのに、 それを本人は、揶揄われて顔が真っ赤になっていると思っているらしい。
こうやってなんでもないよと、 胡散臭い笑みを浮かべながら 笑えば、それ以上桜は 疑わない。 色の違うビー玉の様な瞳が こちらを不思議そうに眺めてくるだけ。その様子が、まるで猫見たいで、可愛らしくてクルリと笑ってしまう。
蘇枋
桜
蘇枋
桜
桜
蘇枋
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
桜
蘇枋
本当はすごく慌てている。 このまま君が消えてしまったら、 成仏してしまったら、 もう会えなくなってしまったら、 この思いを伝える事は 出来ないのだから。 君の体温をもう感じられない。 もう触れられないのだ。 そう思ってしまうだけでも 涙が溢れ出てきそうなのに。
桜
桜
蘇枋
桜
蘇枋
桜
幽霊になってしまっても、 表情がコロコロ変わる彼に 少し安堵する。 自分達の知る幽霊というものは、 こんなに可愛らしい物 ではなかったからだ。
桜
やり過ぎてしまったのだろう。 彼はフイっとそっぽを向き、 一言も話してくれなくなった。 鼻息を荒くし、 フンっと腕を組み胡座をかいて 如何にも怒った態度の彼に、 蘇枋は眉を八の字にさせ、 ニッコリ優しく困った様に 微笑んだ。
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
桜
桜の可愛らしい反応を見て、 蘇枋は顔を綻ばす。 花が咲いた様な柔らかい笑みに、 桜は思わず、頬をほんのり赤く染めた。 肯定を意味する返事は、 頭がこくりと静かに動いた。
蘇枋
桜
桜
蘇枋
蘇枋
蘇枋
桜
桜
蘇枋
君のためならなんだって出来る。 君の望むことはなんでもない叶えてあげる。だから…… 行かないで欲しい。 そんな言葉を俺は全て飲み込んだ。
蘇枋
冷たい地面に足をつけ、 座っていた体制から立ち上がった。 桜君はフワリと軽く浮いて見せた。 こうして並んで歩けるのは、 あとどれ位の時間があるのだろうか。
桜
桜
蘇枋
桜
蘇枋
君に一番最初に会えた事に、 どこか嬉しくなってしまった。 いつもとは違う だらしない笑顔が顔から出てしまう。 話し合いを終えた俺たちは、 屋上を去る様に 足を歩見進めた。
ここが、 小さな冒険のスタート地点なのだ。