テラーノベル

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テラーノベル(Teller Novel)

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戸田 拓真

あれ、君1人?

岩崎 花凜

…?

佐野 優馬

海に1人だなんて変な子だね

岩崎 花凜

…あ、もしかして、私のことですか?

戸田 拓真

君以外どこにいるんですか〜?

富山 響鬼

おい、お前ら辞めろよ。

佐野 優馬

なんだよー響鬼ノリ悪いなぁ

戸田 拓真

まじそれな。

岩崎 花凜

チャラ

戸田 拓真

は?

岩崎 花凜

チャラいんですね貴方たち。

佐野 優馬

やだなぁ、可愛い顔して結構いうんだね

岩崎 花凜

思ったことはいう人ですので。

戸田 拓真

へぇ〜。

戸田 拓真

てか、1人なら俺らと遊ばない?

戸田 拓真

1人じゃ寂しいでしょ

富山 響鬼

おい、拓真…

岩崎 花凜

どーして?

戸田 拓真

え?

岩崎 花凜

海に1人は寂しい人って思われるの?

佐野 優馬

まさか、友達いない系?

岩崎 花凜

いないよ

佐野 優馬

俺らがなってあげようか?

岩崎 花凜

結構ですので。

翌日

岩崎 花凜

今日から西山高校でお世話になります

岩崎 花凜

岩崎 花凜です

岩崎 花凜

よろしくお願いします

富山 響鬼

富山 響鬼

あれ、昨日の…

岩崎 花凜

あ…よろしく

富山 響鬼

あ、岩崎さんだっけ?

岩崎 花凜

うん

富山 響鬼

昨日はごめんね

岩崎 花凜

全然いいの、慣れてるし。

富山 響鬼

慣れてる?

岩崎 花凜

うん、私さ、1人で海に行くのが好きなの。

岩崎 花凜

なんか、心が落ち着くっていうかさ。

富山 響鬼

そうじゃなくてさ

富山 響鬼

昨日みたいなこと慣れてたら大変なんじゃない?

岩崎 花凜

あなたみたいな人初めてだな

富山 響鬼

え?

岩崎 花凜

ううん、いいの。

岩崎 花凜

昨日のことはもう大丈夫。

岩崎 花凜

ところでここの高校だったんだね

富山 響鬼

あ、うん、まさか同じクラスになるとは。

岩崎 花凜

もしかして昨日一緒にいたお2人さんも?

富山 響鬼

うん

岩崎 花凜

なるほど

富山 響鬼

あのさ、昨日友達いないって言ってたじゃん

岩崎 花凜

言った

富山 響鬼

俺とならない?友達。

岩崎 花凜

…………………………

富山 響鬼

え?

富山 響鬼

おーい

富山 響鬼

岩崎さーん?

広山 貴斗

おい、どけお前

富山 響鬼

はぁ?なんだよ

広山 貴斗

岩崎さん、

広山 貴斗

俺、君を幸せに出来る自信ある。

広山 貴斗

俺と付き合って?

岩崎 花凜

あなた…

広山 貴斗

あ、俺?
俺はねー広山貴斗!よろしく!

岩崎 花凜

広山くん、私のどこが好き?

広山 貴斗

岩崎 花凜

それと?

広山 貴斗

え?

岩崎 花凜

もしかして、顔だけ?

広山 貴斗

…うん

岩崎 花凜

私の中身、本当の思い、昔の私、今私が思ってること。

岩崎 花凜

この4つは最低限言えないとお付き合いはできない。

岩崎 花凜

わかった?

広山 貴斗

ごめん。

岩崎 花凜

ううん、分かればいいの。

富山 響鬼

待って、岩崎さんっ!

岩崎 花凜

……………

岩崎 花凜

富山くんだっけ。

富山 響鬼

覚えてくれたんだ!

岩崎 花凜

うん、富山くんは覚えた。

富山 響鬼

あのさ

富山 響鬼

話あるんだけど、今時間ある?

岩崎 花凜

時間………………

岩崎 花凜

なら、海行く?

富山 響鬼

海は、遠いよ

岩崎 花凜

遠くないよっ、海は。

富山 響鬼

そんな長話するつもりは無いから、俺の家来ない?

岩崎 花凜

……は?

富山 響鬼

あ、や!違うよ!?

富山 響鬼

そんな変なことしないからっ!

岩崎 花凜

…話でしょ

富山 響鬼

うん、来ない?

岩崎 花凜

行く

富山の部屋

岩崎 花凜

失礼します。

富山 響鬼

適当に座って。

岩崎 花凜

…飲み物…大丈夫だよ。

富山 響鬼

いやいや、お客さん来たんだからさ!

富山 響鬼

はい、コーラ飲める?

岩崎 花凜

飲める

富山 響鬼

よし、

富山 響鬼

じゃあ話の事ね

岩崎 花凜

うん

富山 響鬼

今日、広山のこと振ったじゃん?

岩崎 花凜

あれは、振ったの?

富山 響鬼

え?

岩崎 花凜

そもそもあれ、告白?

富山 響鬼

どう見ても告白だろ!

岩崎 花凜

そうなんだ。

富山 響鬼

で、付き合ってもいい最低限のことの4つ。

富山 響鬼

あれ、どーゆうこと?

岩崎 花凜

意味なんてない。

岩崎 花凜

その4つを分かってくれる人が良いの。

富山 響鬼

実際にそんな人いる?

岩崎 花凜

今のところはいないけど。

富山 響鬼

岩崎さん、変にモテるじゃん

岩崎 花凜

変ってなに?笑

岩崎 花凜

顔で決める人は大嫌いなの。

富山 響鬼

でも、岩崎さん美人だよ

岩崎 花凜

美人だったら何なの?

岩崎 花凜

顔がよければ付き合えるの?

岩崎 花凜

なんでも顔とかいう人いるけどさ

岩崎 花凜

付き合ってくうちに嫌な思いするのは相手なんだから。

富山 響鬼

嫌な思い?

岩崎 花凜

私と話してて嫌な思いしかしない人いるからさ。

富山 響鬼

誰だよそいつ

岩崎 花凜

富山くんには関係ないよ

岩崎 花凜

あと、岩崎さんじゃなくていい。

富山 響鬼

あ、うん。

岩崎 花凜

響鬼…

岩崎 花凜

だっけ?

富山 響鬼

うん

岩崎 花凜

響鬼。好きだなぁ

富山 響鬼

えっ!?はっ!?

岩崎 花凜

違うよ、名前の事ね。

富山 響鬼

あ、あぁ…。

岩崎 花凜

話はそれだけ?

富山 響鬼

うん、ごめんな急に。

岩崎 花凜

いいよ。

富山 響鬼

家まで送ってこうか?

富山 響鬼

って、家知らないけどさ 笑

岩崎 花凜

大丈夫。

富山 響鬼

そっか、分かった。

富山 響鬼

じゃあーまたな!

岩崎 花凜

うん

岩崎 花凜

お邪魔しました。

翌日

岩崎 花凜

あっ…。

岩崎 花凜

やばっ…

岩崎 花凜

どーしよう…

花凜がうろちょろしてると電柱に顔がぶつかった

ゴンッ⚡

岩崎 花凜

いでっ…

佐野 優馬

ぶっ…

佐野 優馬

そこの君…今、思いっきりいったね 笑笑

戸田 拓真

あーあ、痛そ〜

戸田 拓真

大丈夫?

岩崎 花凜

…………?

佐野 優馬

あれ、君…海の子!

戸田 拓真

うぉぉぉぉぉお!

岩崎 花凜

あ、チャラ男たち…

戸田 拓真

ぶはっ

戸田 拓真

その呼び方好きだわ〜

岩崎 花凜

褒めてるわけじゃないですからね

佐野 優馬

わーってるって!

佐野 優馬

チャラ男って案外いいな!

戸田 拓真

てか、高校生だったんだなっ!

佐野 優馬

しかも、俺らの高校だとはなぁ

岩崎 花凜

昨日、転校してきました

戸田 拓真

そーだったんだ!何組?

岩崎 花凜

4組

佐野 優馬

てことは、響鬼と一緒じゃん!

岩崎 花凜

はい。

戸田 拓真

なんで響鬼のやつ言ってくれねーんだよー!

富山 響鬼

…なんか呼んだ?

佐野 優馬

響鬼!

富山 響鬼

あ、岩崎!おはよう。

岩崎 花凜

……おはよう

富山 響鬼

ん?

富山 響鬼

おでこ、大丈夫?

岩崎 花凜

えっ?

戸田 拓真

あははっ

戸田 拓真

さっきねー電柱にぶつかってた !

富山 響鬼

だからか!

岩崎 花凜

うん、痛かった

広山 貴斗

かわいーね花凜♡

岩崎 花凜

……は?

富山 響鬼

キモイぞー

佐野 優馬

なに?もーモテちゃってんの?笑

永瀬 涼太

おい、お前ら!

富山 響鬼

永瀬先輩!?

富山 響鬼

なんですか?

永瀬 涼太

そこの子、痛がってんだろ

富山 響鬼

あっ、

永瀬 涼太

おでこ、大丈夫か?

永瀬 涼太

ほら、保健室連れてってやるから

永瀬 涼太

俺の自転車の後ろ、乗れよ

岩崎 花凜

大丈夫ですよ

永瀬 涼太

いーから。

永瀬涼太先輩は2年生で、顔がイケメン。学年1モテる男。そしてなにより優しい

岩崎 花凜

ほんとにっ、大丈夫です!

永瀬 涼太

ごちゃごちゃうるさい、

岩崎 花凜

あ、ちょ、ねぇ!

岩崎 花凜

勝手に乗せないでよ!

永瀬 涼太

君、軽すぎでしょ。

永瀬 涼太

余裕なんだけど。

岩崎 花凜

えっ、軽くないです

永瀬 涼太

見た目からして細いもんね君

岩崎 花凜

うるさいです

岩崎 花凜

行くならさっさと走ってください

保健室

永瀬 涼太

なにか冷やすもの……

岩崎 花凜

あの、そこに

永瀬 涼太

あ、ほんとだ!

永瀬 涼太

少し冷たいけど、我慢出来る?

岩崎 花凜

私、自分でやるので。

永瀬 涼太

そんな事言わないでさ!

永瀬 涼太

じゃあ、少し冷たいからねぇ

岩崎 花凜

や、やめてっ!

永瀬 涼太

はっ……

永瀬 涼太

ど、どうしたんだ?

永瀬 涼太

そんなに冷たかったか?

岩崎 花凜

ちがう……

岩崎 花凜

男性に触られるのは…本当に無理で…。

永瀬 涼太

ふぅん

永瀬 涼太

じゃあ、ごめんね?

岩崎 花凜

あ、いえ…すみません

岩崎 花凜

ところで、あなた、どちら様ですか?

永瀬 涼太

えっ、

永瀬 涼太

君、1年生だよね?

岩崎 花凜

はい。

永瀬 涼太

俺、2年。

岩崎 花凜

はい

永瀬 涼太

俺の事見たことないの?

岩崎 花凜

すみません、昨日転校してきたばかりで。

永瀬 涼太

あぁ、そーゆうことね

永瀬 涼太

なら納得〜

永瀬 涼太

俺は、永瀬涼太!

永瀬 涼太

君は?

岩崎 花凜

岩崎花凜

岩崎 花凜

です。

永瀬 涼太

じゃあ、花凜ね!

岩崎 花凜

あの、ここまで連れてきてください

岩崎 花凜

ありがとうございました

永瀬 涼太

いいえ〜♡

岩崎 花凜

じゃあ、失礼します

永瀬 涼太

待てよ

岩崎 花凜

なんですか?

永瀬 涼太

このまま返すとでも思ってんの?

岩崎 花凜

は?

永瀬 涼太

先生いないんだし、俺と楽しいことしようよ。

岩崎 花凜

楽しいことならば良いですよ。

岩崎 花凜

けど、私、もう教室に行かなきゃ。

永瀬 涼太

花凜さ、楽しいことってなにか分かってんの?

岩崎 花凜

ゲームかなにか?

永瀬 涼太

ふっ…

岩崎 花凜

なんで笑うんですか?

永瀬 涼太

いや、花凜ってさぁ恋愛経験なし?

岩崎 花凜

なしですね。

永瀬 涼太

だからかぁ

岩崎 花凜

楽しいことってなんなんですか?

永瀬 涼太

ヒント

永瀬 涼太

ベットに男女がイチャつくこと。

岩崎 花凜

…………

永瀬 涼太

大ヒント

永瀬 涼太

体で愛を示すこと

岩崎 花凜

大ヒントいかなくても分かりました。

岩崎 花凜

初めましてで さようなら ですね

永瀬 涼太

えー待ってよ花凜!

岩崎 花凜

だから私、急ぐって言ってるでしょ!

永瀬 涼太

1度俺とやってみたい?

岩崎 花凜

結構です。

永瀬 涼太

どーして?

岩崎 花凜

あの、先輩。

岩崎 花凜

今、先輩が私に言ってること、他の皆さんにも言ってますよね

永瀬 涼太

いいや?

永瀬 涼太

言うわけがない

岩崎 花凜

じゃあなんで私に

永瀬 涼太

俺は、花凜が気に入った

岩崎 花凜

でも私は

永瀬 涼太

いいよ、ごめんね?

永瀬 涼太

もう教室行きな

岩崎 花凜

…ありがとうございました

教室

岩崎 花凜

すみません、遅れました

担任

うん、ギリギリ遅刻だな。

岩崎 花凜

ですよねー。

担任

理由、説明してもらおうか?

岩崎 花凜

はい。

富山 響鬼

あ、あのー先生

担任

なんだ?

富山 響鬼

俺のせいなんですよ

担任

なにがだ?

富山 響鬼

俺のせいでー岩崎さんは遅刻を。

担任

そうなのかぁ?

岩崎 花凜

いえ、ちがいます。

富山 響鬼

岩崎…!

岩崎 花凜

だって、本当に違うじゃん。

富山 響鬼

はぁ…

担任

岩崎ー1回職員室に来ようか

岩崎 花凜

はい、よろこんで。

担任

うん、喜ぶな

職員室

担任

呼ばれた理由わかるな?

岩崎 花凜

分かりますよ。

担任

なんで遅刻したんだ?

岩崎 花凜

顔が電柱に当たりました。

担任

うん?

岩崎 花凜

だから、よそ見してたら当たっちゃったんです

担任

それで?

岩崎 花凜

それで、保健室に行ってました

岩崎 花凜

痛かったんです!

担任

だが、今日は保健の先生がお休みなんだよ。

岩崎 花凜

あぁ、先生はいませんでした。

担任

それでどうしたんだよ

永瀬 涼太

俺が、冷やしてあげました。

岩崎 花凜

!?

担任

永瀬

永瀬 涼太

岩崎さんのおでこ凄い腫れ上がってたので。

永瀬 涼太

登校中たまたま見かけたのでそのまま保健室に連れてって

永瀬 涼太

保冷剤で冷やしました。

担任

そうだったのか?

岩崎 花凜

はい。その通りです。

岩崎 花凜

その節はありがとうございました。

永瀬 涼太

ふっ、お礼は何度も聞いたよ

担任

なんだ、そーゆうことだったんだな。

担任

じゃあ、富山は関係ないんだな?

岩崎 花凜

はい、1ミリも関係ありません。

永瀬 涼太

いや、1ミリは関係してますね。

担任

詳しく聞こうか永瀬、岩崎

永瀬 涼太

もちろんです。

岩崎 花凜

何言ってるんですか?

岩崎 花凜

響鬼は本当に関係ないですよ?

永瀬 涼太

あるって。

担任

あるって言ってる人がいるのにないってわけじゃないだろ。

岩崎 花凜

それは、そうだけど。

富山 響鬼

岩崎

岩崎 花凜

響鬼?

担任

どーゆうことだ?

永瀬 涼太

だから富山さんは関係してるんですよ

富山 響鬼

はい

富山 響鬼

俺は怪我をしている岩崎さんを

富山 響鬼

すぐに保健室に行かせることが出来なく

富山 響鬼

無駄話ばかりをしているだけでした。

富山 響鬼

その時に永瀬先輩が来てくださったので岩崎さんは助かった

富山 響鬼

と僕は思います。

永瀬 涼太

はは、

永瀬 涼太

見捨てたくせに良く反省してんじゃないかよ。

岩崎 花凜

先輩?

担任

もーいい。

担任

もー、帰っていいぞ。

岩崎 花凜

はい、すみませんでした。

廊下

岩崎 花凜

永瀬先輩っ!

永瀬 涼太

んー?

岩崎 花凜

ありがとうございました

永瀬 涼太

だから、何回も聞いたって。

岩崎 花凜

へへっ、すみません

永瀬 涼太

花凜も笑えるんだね

岩崎 花凜

なんですかそれ、失礼すぎません?

永瀬 涼太

そーじゃない。

永瀬 涼太

笑ってた方がかわいい

岩崎 花凜

ありがとうございます。

永瀬 涼太

真顔だと美人。
笑うと可愛い。

永瀬 涼太

どっちの花凜も最高だね

岩崎 花凜

いやいや、

富山 響鬼

岩崎、戻るよ

岩崎 花凜

あっ、じゃあ、先輩っ、失礼します。

永瀬 涼太

ん。

永瀬 涼太

授業頑張れ

富山 響鬼

富山 響鬼

岩崎さ、

岩崎 花凜

なに?

富山 響鬼

永瀬先輩と会ったのさっきだよね。

岩崎 花凜

え?うん。

富山 響鬼

もー好きになったわけ?

岩崎 花凜

そんなわけないじゃん。

富山 響鬼

なんで言いきれるの?

岩崎 花凜

好きとか、そーゆうのじゃない。

富山 響鬼

先輩には笑うくせに。

岩崎 花凜

相手が先輩だから笑ったんじゃないよ?

岩崎 花凜

普通に面白かっただけ。

岩崎 花凜

響鬼だって、面白い時とか楽しい時に笑うでしょ?

富山 響鬼

それはー、そうだけどさ。

岩崎 花凜

ねっ?

岩崎 花凜

永瀬先輩が特別なわけじゃない

岩崎 花凜

了解した?

富山 響鬼

んー微妙かなぁ

岩崎 花凜

えー?

富山 響鬼

なんか、岩崎変わったな

岩崎 花凜

どーゆうこと?

富山 響鬼

岩崎さ、恋愛経験ないの?

岩崎 花凜

ないよ

富山 響鬼

ありそう

岩崎 花凜

ない

富山 響鬼

本当に?

岩崎 花凜

しつこいよ

岩崎 花凜

ないって言ったらないの!!

富山 響鬼

え、怒った?

岩崎 花凜

……恋愛経験の話とかしないでくれる?

富山 響鬼

なんで?

岩崎 花凜

してほしくないから。

富山 響鬼

とゆうことは、恋愛経験あるんだな

岩崎 花凜

………………

富山 響鬼

放課後、聞いてもいい?

岩崎 花凜

……断る

富山 響鬼

友達だろ?

岩崎 花凜

友達になった記憶はない。

富山 響鬼

じゃあ、なんで俺と普通に喋るんだよ

岩崎 花凜

…知らない。

富山 響鬼

とにかく、聞かせて。

岩崎 花凜

ヤダって言ってんじゃん。

富山 響鬼

でも岩崎恋愛のことで困ってそうだから。

富山 響鬼

俺助けたいんだ

岩崎 花凜

何も知らないくせに

岩崎 花凜

知ったような口で話してくる人が1番嫌い。

富山 響鬼

えっ…

岩崎 花凜

じゃあ、私先に教室戻るから。

城田 優羅

ねね、岩崎さん!!

岩崎 花凜

えっと

城田 優羅

あっ、私は城田優羅!

城田 優羅

優羅って呼んでね!

岩崎 花凜

優羅。

城田 優羅

よし、もうこれでお友達!

岩崎 花凜

友達…

城田 優羅

そう!

城田 優羅

だから花凜ってよぶね!

岩崎 花凜

あ、うん、いいよ。

城田 優羅

彼氏いる?

岩崎 花凜

いない

城田 優羅

えっ!嘘!?

城田 優羅

なんで!?

城田 優羅

こんなに可愛いのに!

岩崎 花凜

………優羅も可愛いじゃん

城田 優羅

やだ、美女に言われるとバカにされてる感じぃ!

岩崎 花凜

え、違うよ?

岩崎 花凜

本当に可愛いって思ったの!

城田 優羅

なんか嘘っぽーい!

岩崎 花凜

ごめん…本当なんだけど…。

城田 優羅

え、まさか

城田 優羅

花凜ってさ、ノリってこと分からない感じ?

岩崎 花凜

ノリは知ってる。けど、今のところノルところ合った?

城田 優羅

うーん?

城田 優羅

普通に、ネタで言ってたんだけど 笑

岩崎 花凜

あっ、そうなんだ、ごめんね

城田 優羅

いいのっ!

城田 優羅

花凜すきだなぁなんか!

城田 優羅

面白い!

岩崎 花凜

え、本当に?

城田 優羅

うんっ!

岩崎 花凜

そんな事言ってくれる人初めてかも…

城田 優羅

そーなの?

城田 優羅

今までの友達、普通に言ってそうだけど!

岩崎 花凜

あ、私、友達とか作らない主義だったからさ。

城田 優羅

そんな主義あるんだ〜!

岩崎 花凜

うん、私が作った

城田 優羅

花凜、あのさ。

岩崎 花凜

どーしたの?

佐野 優馬

佐野 優馬

岩崎さーん!!

戸田 拓真

ちょっとちょっと!

岩崎 花凜

えっ、?

城田 優羅

なに、あんたら。

戸田 拓真

城田は黙ってろ。

佐野 優馬

こっち来て

岩崎 花凜

何かあったんですか?

佐野 優馬

響鬼が!

岩崎 花凜

え?

佐野 優馬

俺ら体育の授業してたんだけどさ、

岩崎 花凜

はい

佐野 優馬

響鬼が走ってきたんだよ!

岩崎 花凜

どこに?

戸田 拓真

外に。

戸田 拓真

校庭ずっとグルグルしてて。

佐野 優馬

俺ら様子見に行ったら泣いててさ。

岩崎 花凜

え?泣いてる?

戸田 拓真

あぁ。

戸田 拓真

んで、岩崎ーってずっと言ってるから

佐野 優馬

なんかしたの?岩崎さん。

岩崎 花凜

いや、私は何も…

戸田 拓真

えぇ?でもあいつはもう、お前の名前呼んでんだぞ?

岩崎 花凜

あ、やっぱり、なんかあったかも…

岩崎 花凜

今はどこにいるの?

佐野 優馬

体育館だと思う。

岩崎 花凜

なんで体育館?

佐野 優馬

知らんけど、そっちの方走ってったよ?

岩崎 花凜

わかった、私行ってみる!

岩崎 花凜

響鬼?いる?

富山 響鬼

……岩崎…

富山 響鬼

何しにきたんだよ…

岩崎 花凜

何しにきたって、響鬼を探しに来た

富山 響鬼

なんで?

岩崎 花凜

私は別にいいけど、お友達は心配してたよ?

富山 響鬼

おまっ、拓真と優馬と話したのか!?会ったのか!?

岩崎 花凜

え?うん。会って話したけど。

富山 響鬼

何かされたか?

富山 響鬼

怪我は?してないか?

岩崎 花凜

なに?どーしたの?

岩崎 花凜

怪我もなんもないよ?

岩崎 花凜

2人ともいい人だと思う。

富山 響鬼

……

岩崎 花凜

それより、どうしたの?

岩崎 花凜

泣いてるって聞いたんだけど。

岩崎 花凜

目、本当に赤いね

富山 響鬼

…………岩崎のせいだからな。

岩崎 花凜

うん、何となく分かってた。

富山 響鬼

俺、嫌われてるな

岩崎 花凜

誰から?

富山 響鬼

岩崎から。

岩崎 花凜

…?

岩崎 花凜

私は、響鬼のこと嫌いじゃないよ?

富山 響鬼

いいよ別に。

岩崎 花凜

嘘じゃないからね。

富山 響鬼

じゃあ、なんで教えてくれないんだよ

岩崎 花凜

さすがに、嫌いでも教えられない秘密だってあるでしょう。

富山 響鬼

だけど、知りたいんだ。

岩崎 花凜

……………………

富山 響鬼

わがままだけど、お願い。

岩崎 花凜

人は皆、わがままだよ。

富山 響鬼

え?

岩崎 花凜

自分が何かあった時には誰かに助けを求める。

岩崎 花凜

誰かに傷つく言葉を言ってるから人は生きていける。

岩崎 花凜

傷ついた言葉は一生消えないけど、そーゆう経験をして

岩崎 花凜

人は育ってく。

岩崎 花凜

人が強くなるためには結局、人が必要。

岩崎 花凜

人は人を利用して、生きてるんだから

岩崎 花凜

みんな、わがままなんだよ。

富山 響鬼

なんか、岩崎ってさ、人生2週回った人みたい。

岩崎 花凜

なにそれ

富山 響鬼

なぁ、教えてくれよ

岩崎 花凜

なにを?

富山 響鬼

恋愛経験のこと。

岩崎 花凜

だから経験は

富山 響鬼

あるんだろ。

富山 響鬼

話せって。

岩崎 花凜

………………わかったよ

富山 響鬼

ほんとに?

岩崎 花凜

でも、ここじゃ嫌だ

岩崎 花凜

今日、私の家に来て

富山 響鬼

えぇ!?

岩崎 花凜

案内するから。

富山 響鬼

うん、ありがと

放課後

富山 響鬼

岩崎の家どこ?

岩崎 花凜

あー、少し遠いから車でくる。

富山 響鬼

そうなんだ、お母さん?お父さん?

富山 響鬼

挨拶しないと。

岩崎 花凜

あー大丈夫。

岩崎 花凜

運転手だから。

富山 響鬼

ん?

岩崎 花凜

あっ、来た。

黒でなっがーーーいお金持ちが乗ってるような車が花凜たちの目の前に止まった。

富山 響鬼

えっ、これ?

岩崎 花凜

そうだよ、乗って。

富山 響鬼

こ、高級車?え?お金持ち?

岩崎 花凜

その話はあと。

富山 響鬼

お、おう

家の目の前

岩崎 花凜

よし、大丈夫?酔った?

富山 響鬼

あ、大丈夫…だけど、高級車って酔いやすいって聞いたから。

岩崎 花凜

そうなの?

岩崎 花凜

新しい車だよ

富山 響鬼

てか、家これ?

岩崎 花凜

そう。

富山 響鬼

でか…

大きな門があり、家が見えないほど門から家が遠い

岩崎 花凜

どうぞ、門入って。

富山 響鬼

お、おう

執事 竹山

お帰りなさいませ、花凜お嬢様

岩崎 花凜

あ、ただいま。

富山 響鬼

お嬢様!?

岩崎 花凜

あーうん。

執事 竹山

そちらは?

岩崎 花凜

えっと、友達の富山響鬼さん。

富山 響鬼

友達…!

岩崎 花凜

それと、私の執事をしている竹山くん。

執事 竹山

よろしくお願い致します。

富山 響鬼

こ、こちらこそ。急にすみません…

執事 竹山

いえ、急ではありません。

執事 竹山

お嬢様から連絡はされましたので。

執事 竹山

さぁ、中へどうぞ。

岩崎 花凜

私の部屋、鍵開けといてくれる?

執事 竹山

かしこまりました。

執事 竹山

お飲み物はいかがなさいましょう。

岩崎 花凜

……コーヒーでも大丈夫?

富山 響鬼

こ、コーヒー!?

岩崎 花凜

え?うん

富山 響鬼

(俺には大人すぎる…けどここは…)

岩崎 花凜

辞めとく?

富山 響鬼

いや、コーヒーでお願いします

執事 竹山

かしこまりました。

富山 響鬼

…冷たっ!

岩崎 花凜

え?

富山 響鬼

なんか、水はねた。

岩崎 花凜

あぁ、噴水かな

岩崎 花凜

気をつけてねー

富山 響鬼

噴水…家の庭に…

岩崎 花凜

あ、家の中の鍵閉まってる…

富山 響鬼

入れないの?

岩崎 花凜

竹山くん呼ぶから待ってて

岩崎 花凜

竹山くん

執事 竹山

どうかなさいましたか?

岩崎 花凜

家ん中の鍵どこ?

岩崎 花凜

閉まってるみたい。

執事 竹山

それは、失礼いたしました。

執事 竹山

ドアの隣ら辺の椅子に置いてあるのですが、分かりますか?

岩崎 花凜

探してみます。

岩崎 花凜

……これだっ!

富山 響鬼

あった?

岩崎 花凜

うんっ、鍵開けたから中入っていいよ

富山 響鬼

お邪魔します…

岩崎 花凜

あっ、私の部屋ここだから

富山 響鬼

失礼します…

富山 響鬼

ひろっ!

岩崎 花凜

そんなことないよ。

富山 響鬼

俺の家の何倍だろう…部屋だけで。

岩崎 花凜

そんな何倍もないって 笑

富山 響鬼

いやいや

岩崎 花凜

そこ、座って。

富山 響鬼

あ、うん

富山 響鬼

ふかふか

岩崎 花凜

あーいい椅子だからねぇ

富山 響鬼

凄いな

富山 響鬼

まさかお金持ちとは

岩崎 花凜

お金持ちなのかなぁ

富山 響鬼

そうだろ

岩崎 花凜

両親が社長ってだけで。

富山 響鬼

やっぱ凄いな

執事 竹山

コーヒーをお持ち致しました。

岩崎 花凜

ありがと

富山 響鬼

ありがとうございます。

執事 竹山

あ、お嬢様

岩崎 花凜

ん?

執事 竹山

龍也様から先程、お電話がありまして。

岩崎 花凜

龍也から?

執事 竹山

はい。

執事 竹山

6時半頃にここへ向かうということですので。

岩崎 花凜

あと30分後…

執事 竹山

はい。

岩崎 花凜

会いたくないんだけど。

執事 竹山

ですが、龍也様がどうしてもとの事なので。

岩崎 花凜

んー…

執事 竹山

2年ぶりぐらいですし。

執事 竹山

お会いしてもよろしいのでは?

執事 竹山

昔のことはもう忘れて。

岩崎 花凜

忘れられるわけないじゃん。

岩崎 花凜

忘れられたらこんな思いしない!

富山 響鬼

執事 竹山

とにかく、いらっしゃいますので。

執事 竹山

では、失礼しました。

執事 竹山

響鬼さん、ごゆっくりどうぞ。

富山 響鬼

あぁ、すみません…

岩崎 花凜

ごめんね、話が長くなっちゃって

富山 響鬼

いえいえ…

岩崎 花凜

ん?

富山 響鬼

や、なんでもないです。

岩崎 花凜

ははっ、なんで敬語なの!

富山 響鬼

えっ、なんでだろう…

岩崎 花凜

緊張してんの?

富山 響鬼

してない。

岩崎 花凜

分かりやす。

富山 響鬼

それで、話教えてくれない?

岩崎 花凜

…そうだね

岩崎 花凜

2年前にね私にも彼氏がいたの。

富山 響鬼

2年前っていうと、中学2年生?

岩崎 花凜

そう。

富山 響鬼

中学生で彼氏なんてできるんだ!

岩崎 花凜

モテてるからね私。

富山 響鬼

あ、そうだったね。

岩崎 花凜

その時は私、普通の女の子だった。

富山 響鬼

ん?

岩崎 花凜

友達も沢山いて、色んな人と付き合ってたりしてた。

富山 響鬼

え、意外

岩崎 花凜

今の私を見ればそう思うのも無理ないと思う

富山 響鬼

まぁ、それで?

岩崎 花凜

で、最後の彼氏が問題だった。

富山 響鬼

最後の彼氏?

岩崎 花凜

うん、

岩崎 花凜

遠野 龍也

岩崎 花凜

って人。

すみません、ここら辺で一話を終わりにしたいと思います。

見てくださいありがとうございました。

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