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《スパイは恋に落ちるか？》

第9話 - 第9話　『ターゲット捕獲』

110

2025年08月07日

#🌈🍑

#なおえと

#🌷🍫

ﾎﾟﾋﾟ🌷

『ターゲット、捕獲』

ーこの任務、終わる気がしない。

なおきりさんに壁際に追い詰められて、顔が近くて、心臓がうるさくて。こんな任務、聞いてない。でも、私は“彼”の意図に気づいた。これは仕返し。

ーこの前の、カップル任務への、無言の。

🌷

……で、えとさん？

目の前のなおきりさんが、にやにやしながら問いかけてくる。

🍫

……何？

🌷

顔、真っ赤ですよ。まさか任務で動揺するタイプでしたっけ？

🍫

誰のせいで……ｯ

くそ、ムカつく。からかわれて、押されっぱなしで終われるわけないじゃん。 ……なら、こっちも仕返ししてやる。

ーーそしてその10分後

なおきりさんは今、自分の部屋のドアの前に立っている。隣には、わたし

🌷

……えとさん。さすがに、ちょっと冷静に話しませんか？

🍫

はいはい、さっさと開けて。足疲れたんだけど？

私はスッ………と無表情で言う。でも内心めっちゃドキドキしてた。だってこれ、超賭けだから。

でも……これは任務。私の勝ちにするための、必要な手。

🍫

さっきのお返し。任務でしょ？

🌷

……僕の家にくることが任務、なんですか？

🍫

え、ダメなら別に……

🌷

いえ、喜んで。

カチッと鍵が開いて、なおきりさんの部屋に入った瞬間

🍫

…っ、え、めっちゃキレイじゃん。

🍫

何この部屋、モデルルーム？

🌷

スパイですからね。痕跡は極力残さないのが基本です。

🍫

えーつまんなー。私、爆弾とか統計図とか出てくるかと思ったのに。

🌷

えとさん、完全にスパイ映画の見すぎですよ。

その後、ソファに並んで座って、気まずい沈黙がちょっと流れて、なんとなくテレビつけて、飲み物差し出されて、でも、気になって。

🍫

……ねぇ、さっきさ

🌷

はい？

🍫

ほんとに、あのレストランのとき……嫉妬してた？

不意打ち。私はじっと、彼の横顔を見つめた。

なおきりさんは少しだけ目をそらして、でもすぐに戻してきた。

🌷

……しましたよ。めちゃくちゃ

🍫

へぇ……ふーん。

🌷

でも、今こうしてるから……もう帳消しでいいですか？

不意に触れた、なおきりさんの手。その手の甲に、そっと指先を重ねてみる。

🍫

……じゃあ、今日のこれは私の勝ちってことで。

🌷

まさか家に押しかけて来られるとは……完敗ですね。

お互いの組織にバレたら即アウト。でもその夜、スパイであるはずのふたりは、とても「敵」とは思えない距離で、静かに時間を過ごしていた。

『二人きりの“同棲任務”開始！？』

「敵対組織の幹部の隣人として潜入せよ。カップル認定にて、共同生活を装うこと。」

…カップル認定、まではまぁいい。だが問題は、相手の名前の欄にしっかりとーー

🌷

“えと”…さん、って書いてありますね。

🌷

……これ、冗談じゃないんですよね？

上司は肩をふくめて「命令だ」といったきり、書類を押しつけて去っていった。

部屋のチャイムが鳴ったのは、それから数時間後

🍫

おじゃま～。あ～あ、またあんたと組まされんのかぁ。
マジ相性最悪なんだけど

🌷

それはこちらのセリフです。
……荷物、多いですね

🍫

え、これでも減らしたほうだけど？

ずかずかと部屋に入り込むえとをなおきりは小さくため息をついて見送った。

ダブルベッドがひとつ。リビングに監視機材。冷蔵庫には共同生活をリアルに見せるための食品がぎっしり。

🍫

で、どっち側寝んの？

🌷

……もちろん、そちらに譲りますよ

🍫

ふーん？やさし～。

🍫

でも油断してると、寝てる間にあんたの口に毒でも盛るかもね？

🌷

そういう冗談、可愛げがないです。

🌷

……まぁ、それも任務の一部てすけど

にらみ合いながらも、どこか火花が散るような空気。近すぎる距離、共通する緊張感、そしてまだ拭いきれない「敵」という立場。

🌷

（同じ屋根の下で、任務なんて）

なおきりは心の中でつぶやいた。

🌷

（……この距離感に、いつまで耐えられるか……自信がないな）

えとさんがソファに寝転がり、うつ伏せになったとき、ふわりとシャツの裾がめくれる。

🍫

……みてんの？

🌷

……見てません。いや、見えたんです。違う意味で

🍫

ふーん……ま、変なことしたら殺すから

🌷

……それも任務の一部、でしたね

この“擬似同棲任務”、波乱の予感しかないーー。

その夜は、カップル任務での“同棲”生活の数日目。

隣人の監視カメラが向いているベランダをどうにかやり過ごし、ふたりは室内に戻ってきていた。

🌷

……ふぅ、今日もギリギリだったな

🍫

ねー、あの隣人、目つき鋭すぎ。普通に怖い

えとはゆるく伸びをして、ソファにドサリと座る。なおきりは監視機材をチェックしながら言った。

🌷

油断は禁物ですよ。……えとさんのその無防備な姿、ちょっとカップルってより、干物って感じですし

🍫

は？何その言い方。マジムカつくんだけど

🌷

おや？図星でした？

🍫

～～～～っ！！💢

🍫

もういい！！お風呂入ってくる！

えとは不満顔で風呂場に向かった

なおきりは、慎重にデータの解析を終え、風呂場に向かった

いつものように扉の前で小さくノックしてーー

返事がなかったので、静かにドアを開けてしまった。

カチャｯ

蒸気が充満したシャワールームの中で、背を向けていたえとが振り返る。

🍫

ーーっきゃあっ！？！？バ、バカ！！見んなッ！！

🌷

……え、えっ！？わ、わざとじゃないっ……！

慌てて後ずさるなおきりの顔は、普段のクールな面影もないほど真っ赤に染まっていた。でも、完全に動転したせいで、なぜかその場に立ち尽くしてしまう。

🍫

早く閉めろっ！ドスケベ！！！

🌷

ご、ごめんッッ！！

バタン！

勢いよく閉じたドアの向こう、なおきりはドアに額を当てて小さく息をつく。

🌷

……いや、ほんとに……タイミング最悪すぎた……

中からは、えとの小さく拗ねた声が聞こえる。

🍫

もう……油断も隙もないんだから……

その夜。

ふたりは並んでベッドに入りながらも、どこか気まずい沈黙が続く。なおきりがふいに、ぼそっと言った。

🌷

……あの。見てませんから。っていうか、見えませんでしたから……

🍫

……ほんとに？

🌷

ほんと。信じて。というか、信じてください……えとさん

🍫

……ならいいけど

🌷

えとさんが返事しなかったから……それは、事故ってことでいいですか？

🍫

事故で済むかぁーーーっ！！！///

反射的に僕の胸を拳でドンと叩くえとさん。僕は、少しだけからかうように笑った。

🌷

……次からはちゃんと返事してくださいね。僕、気づかずに中まで入っちゃうかもなので

🍫

しっっっ！！ばかっ……！！///

えとさんは慌てて反対側に寝返りを打った。聞こえてきたのは小さく震える声。

🍫

……ほんと、スパイのくせに、
心臓に悪いことばっかしやがって……っ

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しぬぅぅうう、、、🫵🏻🩷 私を何回ﾀﾋなせるつもりですかっ ! ? 笑フルコンボすぎますよぉ🥹💓‪ 続き待ってます ! ! 🫶🏻‎ ̖́-

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