コメント
2件
え、尊い🤦♀️💓♡連打しときました😇
主
主
山口
月島
山口
月島
山口
月島
主
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
夏の東京合宿の最終日、帰りのバスの中で山口が突然言い始めた。謎掛けのような宿題に、思ったより悩まされる事になるとは思ってもいなかった月島
月島
月島
月島
思いついた花やテレビで見かけた花の名前はどれも外れだった。検索してみようかとも思ったけれど、なんだか負けた気がしてやめた。
山口
と言ってクスクス笑う山口がちょっと可愛くてわざと間違っているわけではない。
夏休み最後の土曜の夜、 部活が終わっていつも通りに一緒に帰っている2人 ふと、足を止めた山口につられて、月島が振り返る
月島
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
悪びれた様子もなく突然の時間切れ宣告をした山口に呆れる月島
山口
月島
山口
手を振っていつもの別れ道で別れた2人。 それから月島はヘッドホンを装着して家へと帰って行った。
その後ろ姿を見つめる山口に、月島は気がつかなかった。
嶋田マートには行かず、ゆっくりと歩いて目的の場所へ向かう山口。近付くにつれて人が増え、提灯が見えて、お囃子が聞こえ始めた。
浴衣を着て楽しそうにはしゃぐ女の子たちや家族連れとすれ違って、神社の鳥居を潜って更に階段を上がる。細いジャリ道を進んで、人混みから少し離れた場所で立ち止まる。
山口
月島
山口
月島
山口
去年の夏、この地元の神社で開かれた祭りに月島と山口は2人で来ていた。金魚すくいをして、かき氷を食べた。
花火を見て、それから………
ふふっ
夏の思い出のダントツ1位を思い出して笑いがこみ上げてきた。結局あの金魚は三匹全部山口家に引き取られて今も健在だ。
時々遊びに来た月島もエサをあげている。
時計を見て、そろそろお待ちかねの時間だと空を見上げる
"夏の花と言えばなんでしょーか"
月島は山口の宿題に答えを出せなかった。だから、 今ここに1人でいるのは仕方ない。
試すようなことをしたのは自分だ。 去年のように、
山口
と無邪気に誘えば良かったのだけれど、あえてそれをしなかった。部活帰りで疲れていたとしても、月島は仕方ないなと付き合ってくれただろう。
去年のあの日、 ドォーンドォーンと打ち上がる花火をココで2人で見上げた。
山口
そう言って隣にいた月島を見上げると パチリと視線がカチ合った 暗くてその表情はあまり良くわからなかったけれど、 月島が何かを言いたいのだろうと察した山口は
山口
小首をかしげた
月島が小さく口を開いた瞬間 ドォーン
月島
その言葉は花火が打ち上がる音に掻き消された 半分だけ光に照らされた月島の顔がいつもと違っているようで、なんだかドキドキしながら
山口
と聞き返した
月島
誤魔化されたなとわかったけど、もう1度聞き返す事はできなかった。
ヒューーーーー
花火の打ち上がる音が聞こえて、その細い光を追って空を見上げる 光が花開く瞬間、
山口
何も見えなくなった ドォーン!
音だけが聞こえた
月島
山口
月島
背後から山口の視界を大きな掌で覆い、大事な所を見えなくした人物に、一瞬驚いて肩を震わせた後、怒るでもなく笑った山口。
手を外して山口の隣に立ったさっき別れたばかりの月島は、ちょっと不貞腐れている。その小さな変化は幼馴染みでツッキー大好き山口だからこそわかる微妙な変化だ。
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
月島
去年、あの時聞こえないフリをした言葉を、もう1度言って欲しくて、そう思ったら恥ずかしくて…無邪気に誘えなくなった。 なんて言えない…
山口
月島
山口
月島
山口
嬉しそうに笑う山口の頭をクシャクシャと撫でる月島 ドォーン
花火に照らされるその顔が少し赤くなっている気がする。 お互いに。
いつもの場所で山口と別れた後、家の近くで夏祭りのポスターを見かけた月島。偶然目に入ったソレに、ハッとした。
去年、山口と花火を見た祭りだ。あの時、
山口
と無邪気に笑う山口の横顔に見惚れて、ウッカリ口にしてしまった言葉。幸い、山口には届いていなかったようでキョトンとされた。
残念なようなホッとしたような複雑な感情になったことをまるで昨日のことのように覚えている。
打ち上げ花火20時開始
山口
山口
山口
イヒヒと笑っていた山口
月島
いつになく乱れた言葉を吐き捨てて、月島は走り始めた。 そこに、必ず山口がいるとわかったから。
いつになく乱れた言葉を吐き捨てて、月島は走り始めた。 そこに、必ず山口がいるとわかったから。
人混みをぬって去年のあの場所へ急ぐ。 1人そこに佇んで空を見上げる山口を見つけた。
何とか息を整えてそっと近づく。 もし自分がこの答えに辿り着かなかったら、コイツはココで1人、花火を見上げるつもりだったのか?
そう考えると、モヤっとした。 だから、最初の花火があがる瞬間に、その視界を塞いだ。
一緒に見たいといった、その夏の花 去年も一緒に見た、夜空の花
僕のウッカリ溢れ出した言葉を掻き消してくれた、 光の華
山口
月島
山口
月島
山口
月島
山口
来年も、再来年も、 願わくは、この先もずーっと
[夏の華をキミと]
ヒューーーー 細い光の筋を追って見上げる夜空
月島
山口
呼ばれて隣を見上げると、やっぱり去年と同じ顔をしたツッキーがいて
ドォーン
月島
またも音に掻き消された言葉 一瞬後にツッキーがニヤリと笑ったから わざとこのタイミングで言ったのだと悟った。
光に半分照らされた口元が、去年と同じ動きだったから
山口
と答えた