〜冬真 side〜
放課後、いつも通り一ノ瀬先輩達の ところへ行く為に、2年華組に向かう
今日は、どんなギャンブルを 見せてくれるんだろう
そのことで頭がいっぱいになっていた
男子A
背後からポチと呼ばれて、 仕方なく振り向く
冬真
冬真
と、そこには、見覚えのある姿が
……嫌という程、 脳裏に焼き付けられた人物
散々なことをされた記憶で、すっかり ボクの中でトラウマと化していた
男子A
冬真
一ノ瀬先輩の前に、ボクが従っていた 先輩、柿谷宗与(かきやしゅうと)
あの時、一ノ瀬先輩に負けて、 ポチに成り下がったと思ったのに……
柿谷
柿谷と、いつも一緒にいる 取り巻きの2人
いつもその3人に、ストレスが 溜まった、と言って、 散々暴行を繰り返されてきた
暇という理由で、 それがあった時もある
ボクのこの白髪を、無理矢理 黒く染められたこともあった
柿谷
冬真
ボクらがギャンブルをしたのは、 出会って、第6賭場で堕とされた あの一回きり
だけど……家畜であるボクと、 ギャンブル?
冬真
震える声を抑えて、無表情で、 俯き気味に答える
柿谷
冬真
無理矢理名札を引っ張られて、 嫌でもその方に歩いてしまう
冬真
引っ張られて、そのまま第6賭場まで 連れてこられてしまった
冬真
冬真
柿谷
冬真
柿谷の言葉を遮って、 にこりと笑って言う
柿谷
冬真
……ボクにとっての200万は、正直、 一般人の2000円程度に過ぎない
それで負けても、どうしても お小遣いが欲しい子供に、 お金を分け与えるようなもの
本当は、あまり表に出したくなかった 情報なんだけどね
柿谷
柿谷
分かりきったような顔で、 そう言われる
冬真
ボクは、一ノ瀬先輩の為に ポチのままでいる
まぁ、ボクの一方的な 目的の為に過ぎないけれど
柿谷
冬真
冬真
いちいち答えるのが面倒になって、 ギャンブルをするように促す
柿谷
冬真
やるなら、もっと結果が 左右するようなことをしたい
冬真
柿谷
途方もない数字だからか、 ぽかんとした柿谷
柿谷
なるほど、即金か
冬真
柿谷
冬真
それなら、何も問題はない
柿谷
まだ少し混乱しているらしいけど、 一先ず落ち着いたらしい
空いている机に向き合って座って、 ゲームの準備をする
チップもお互い1000万円分揃えて、 早速ゲームを開始した
……と、そういえば、 ディーラーがいなかった
翔太
ふと、ボクの背後から声がかかる
冬真
ギャンブルをしに来たのか、 人のギャンブルを見に来たのか、 天ちゃんがそこにいた
翔太
翔太
相手側が誰なのか気づいたらしく、 一瞬だけ驚いた表情になってから、 またいつもの笑顔でそう聞いてくる
ギャンブル中、というより、 その一歩手前だ
冬真
翔太
冬真
柿谷は何も言ってこないから、 きっと大丈夫だろう
一度携帯を操作してから、 それを仕舞って、ボクらが挟んでいる 机の横に立った天ちゃん
翔太
柿谷
デックを軽くシャッフルしてから、 ボクらの前に5枚ずつ配られる
翔太
賭ける額は特に設定なしか
最初のボクの手札は、既に7の スリーカードが揃っている状態
ラッキーセブン、 スロットなら大当たり
柿谷
柿谷がチェンジしたのは…… ハートの5とクラブの9
だとしたら残りの3枚は……
……いや、別にそこまで深く 考えなくてもいいか
冬真
7を1枚と、それ以外の2枚を変える
敢えてスリーカードを崩して、 役を弱くした
翔太
柿谷
おお、いきなり大金を賭けてきた
冬真
そう言って、300万円相当の チップを前に出す
翔太
10万チップを使ってるけど、 合計が1000万だから、 それでも100枚
たしかに、相当な量だ
翔太
天ちゃんの掛け声に合わせて、 手札を開示する
ボクは7と4のツーペア。 対して相手は、ダイヤのフラッシュだ
柿谷
これはボクの負け、 相手にチップが流れた
これで、ボクが700万、 柿谷は1300万
冬真
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
そよよ
コメント
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うわぁぁぁぁぁぁぁ まふくん頑張ってぇ!! 私、大富豪やり方知らないんですよね… やりたいんだけどお母さんとかに聞いても やり方忘れちゃったって言われてw 楽しいですか?大富豪 続き楽しみにしてます!