美空
~♪~~♪♪~~♪~~♪♪
そう呟いた途端、マナーモードを解除していたスマホに、着信音が流れた。
通常の着信音とは違う、たった一人にしかなるはずのないメロディーを。
美空
画面に表示されていたのは、懐かしくてほろ苦くて、ずっと……ずっと待ち焦がれていた人の名前だった。
-着信:ワタナベ ショウタ-
美空
思わずベットから立ち上がり、深呼吸をして通話ボタンを押す。 スマホを握る手と同じくらい震えた声をなんとか絞り出した。
翔太
でも、電話の向こうからはなにも聞こえてこない。
美空
尋ねる私の声に被さるように、電話からはくぐもった声が聞こえた。
??
聞き覚えのあるような、ないよう。少なくとも翔太ではない女性の声だった。
翔太の母
翔太の母
美空
翔太の母
その女性は固い声でそう言った。
美空
翔太のお母さんと電話を切った後、私はスマホを握りしめたまま呆然と立ち尽くしていた。
美空
数年ぶりに、といっても当時だってそんなにたくさん話をしたわけじゃない。
ただ遊びに行くといつもにこにこと歓迎してくれた、翔太によく似た笑顔のお母さんだった。
翔太の母
アベベ
アベベ
翔太の母
アベベ
アベベ
アベベ
翔太の母
♥️→100
コメント
6件
初めて読んだ!作るの上手いね!
続き楽しみーー!