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お母さんは何故、あの神社の真実を知っていたのでしょうか もしかして、お母さんの友人も同じようなことに…? それにしても、寝る前に読むんじゃなかったです!!! 本当に、読むんじゃなかったです😭!!!
何故か身近に感じてしまう世界観が好きです。
なお
なお
なお
私がそこを訪れたのは親友のはづきが
婚カツの成功祈願に付き合ってほしいと
私にお願いしてきたからでした
山の中腹にあるような小さな神社
なのに
そこはたくさんの人で賑わっていたんです
はづき
なお
なお
なお
はづき
はづきいわく、あまりにもご利益があるから
ここのお守りは通販でも人気なだけでなく
転売まで横行している始末だということでした
なお
はづき
なお
なお
はづき
はづき
半信半疑、いえ、もうすこし、期待していたかもしれません
とにかく結婚成就と書かれたお守りを買って帰った私は
偶然電話がかかってきた母に軽い気持ちで
結婚成就の神社に行ったと話しました
母
母
なお
なお
母
母
母
なお
なお
なお
母
音が割れるほどの大声でした
なお
母
母
なお
母
母
母のそんな声は初めて聞きました
激怒してるようなのに、泣きそうで
ものすごく必死な声、と言えばいいでしょうか
スマホ越しに聞こえるその声に気圧される形で
私は母の気が治まるならと、お守りを焼くことにしました
なお
なお
燃え残りが出ないように、私は袋を開きました
中に入っていたのは折り畳まれた紙が一枚
気になって開いた私の目に、こんな文字が飛び込みました
早逝祈願 男は○○県○○市△町、※※※※の婿 女は△○県□◇郡、※※※※の嫁
なお
なお
意味がわからず、私はすぐ母に電話をかけ直しました
なお
なお
なお
母
母
なお
母
母
母
なお
なお
母
母
ゾッとしました
確かに結婚成就、なのかもしれないけれど
そんな意味だなんて思いもしなかったからです
それから私は、すぐにお守りを燃やしました
灰に塩をまいて、近くの公園の水道できれいに流し
帰ったときには、疲れきって眠ってしまっていたんです
ホッとしてしまったのかもしれません
そう、忘れていたんです
お守りを買ったのが、私だけではないことを
なぜ、すぐはづきにもこれを伝えなかったのか
笑われたり、嫌われたとしても
せめて手放すように伝えなかったのか
――私は今も、後悔し続けています