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あああああああああああああ今回も神ってました、、念の為全話見返してきます!!!
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
くじら🐋
Let’s go↓
ついに彼らの本拠地へと向かう
長い廊下に比例して背徳が増える
低い位置に持った斧が、床のカーペットと擦れる音
隣で歩く彼の、ブーツの カツカツという音
今まで、僕はどれだけの国を殺そうとしたのだろうか
仮にその理由がどれだけ正当であれ、殺人未遂に変わりない
一歩間違えば、どれだけの 国を殺したのか
今横にいる彼もその一人
彼の横でそう考えていると、 彼の口から心配の声が飛ぶ
イタ王
カナダ
ナチスの恋人であり相棒
フランス・スペイン達の友人
色んな者とつながっている国
かつて、俺が斧を振った国の一人
頭の中に記憶が映されていく
仮面をつけて
大きな斧に、厚手の上着
「カナダ」を汚さないための完全装備
震える手を手袋で隠して、
泣いちゃいそうな顔を仮面で隠して、
本音を建前で隠して、
恐怖を威厳で隠して。
不思議と笑顔の止まらないまま、
斧を振りかざす
カナダ
いい気分ではなかった
ナチス
でも笑みを止められなかった
カナダ
カナダ
ナチス
通じるはずのない言葉をつらつら述べる
カナダ
そして、また
激しい金属音とともに笑みを浮かべる
暫くして、
イタ王の居場所が特定できた
いいところ、だったのにな
カナダ
ナチス
カナダ
そうしてナチスに背を向ける
だが、すぐに呼び止められる
ナチス
ナチス
…そんなの、出来るわけないでしょ
僕は「カナダ」じゃなくちゃいけないの
カナダ
そうしてイタ王君のいる方角へと向かった
イタ王君がいるという話を聞いて向かったのは、
僕らの城の前
カナダ
そこにいたのは、
カナダ
二人の顔が歪む
フィンランド
フィンランドの顔は蒼く、具合が悪そう
それを支えるスウェーデンにも余裕はない
別に可哀想とも思えない
だって、殺されることが救いなんだよ
君たちにとっては
何も考えず、慈悲をも持たず
スウェーデン
目の前にいる者を攻撃する
カナダ
スウェーデン
スウェーデンのナイフが宙を舞う
彼の顔が絶望とともに歪む
フィンランドの足元にナイフが転がっていく
じゃ、最後の一振り。
さようなら。
カナダ
カナダ
カナダ
…本当は、こんなことしたくないから
キンッッ
カナダ
予期もしていない金属音
ようやく来たのか、イタ王君
カナダ
その後、しばらく攻防を続け
イタ王君の目がこちらを見る
オッドアイの瞳が美しい
イタ王
イタ王
カナダ
カナダ
イタ王
そう言うも、わかってはいなさそう
そっか、言語通じないもんね
カナダ
カナダ
そうしてまた激しい攻防を行う
今度はイタ王君がピザカッターを出してきた
カナダ
それから、イタ王君の攻撃が急に早くなる
カナダ
イタ王
そこからの記憶は曖昧だ
エレベーターに二人で乗って
少しずつ父さんのいる部屋へ
足を進めていく
背徳に潰されないよう、 自分の行動は正当だと思う
カナダ
カナダ
イタ王
イタ王
イタ王
カナダ
イタ王
イタ王
優し気で、寂しげな声
イタ王
ただ、役目を全うしなきゃ
光のない瞳で言うイタ王君
カナダ
妙に納得感のある彼の声に、背中を押される
チン
エレベーターが音を立てて 目の前のドアを開く
これから、作戦開始だ
父さんのGPSを辿って着いたのは、
小さな会議室
計画ではここで一人ずつ殺していく
カナダ
カナダ
イタ王
イタ王君に目配せをして、重い扉を押す
キィィッ…
古いドアの重い音が鳴る
そして真っ先に
シュンッッ
ドアの一番近くに居たポルトガルに攻撃する
ポルトガル
ギリギリで躱されたものの、そんなこと関係ない
また次の斬撃を_____
バァァンッ
カナダ
大きな音と同時に窓ガラスを貫通して
僕の左手に銃弾が当たる
カナダ
でも右手がまだある
隣ではイタ王君がソ連に攻撃をしている
仮面をつけてるから見えないけど、 きっとその顔は笑ってる
イタ王
フランス
イタ王
ソ連
叫ぶソ連の声と風を切る音
それを横目に僕はまた右手で斧を振る
ポルトガル
ポルトガルの右肩にその攻撃が命中する
カナダ
ザシュッッ
その後ろから飛んでくる刀も何とか避けて
狙うは_______
日帝
日帝
うるさい猫は手首を切ればいいし
日帝
アメリカ
うるさい兄さんは間合いを詰めればいい
アメリカ
怯えている兄さんの顔も綺麗だなぁ
カナダ
カナダ
スウェーデン
そこで仮に他国が飛んできたとしても
カナダ
スウェーデン
同じように足首を切ればいい
それが今回の計画でしょ?
イギリス
……?父さん…?
イギリス
隣の風を切る音もぴたり、と止まった
そのまま誰よりも苦しそうな顔をした父さんが言う
イギリス
イギリス
そう言われ冷静になれば、
部屋には大量の赤い飛沫と悶える声
まさに「地獄絵図」
皆の顔は辛そうで、苦しそう
僕が本当にしたかったのって、これだっけ?
これじゃ、やってることはあの国と同じ
カナダ
僕の嫌いな、あの国と同じ