この話はとある本を参考にしました
これは私が中学2年生に起こったお話です。
美海(みう)
美海(みう)
美海(みう)
私は、中間試験が近く、部活がなかったので、いつもより早い時間に帰宅しました
リビングにいって冷蔵庫からお茶をとりだそうとしたとき…
キュッ、キュッ
という床を歩くスリッパの音が聞こえました
美海(みう)
私の両親は共働きなので家には誰もいないはずです。
美海(みう)
美海(みう)
美海(みう)
そう思っていると
キュッ、キュッ
美海(みう)
美海(みう)
美海(みう)
その音は2階の書斎から聞こえました
私は少し怖かったのですが、恐る恐る2階の書斎に行きました
美海(みう)
そして勇気を出して書斎のドアを開けました
しかし…
美海(みう)
そこには誰もいませんでした。
美海(みう)
それから数週間後
その日は土曜日で朝から雨が降っていました。
そして、この日も両親は仕事で帰りが昼過ぎになるので、弟の寛太(かんた)と一緒に留守番をしました。
12時30分
この時間は私と寛太で昼食をとっていました
寛太(かんた)
美海(みう)
寛太(かんた)
美海(みう)
寛太(かんた)
美海(みう)
寛太(かんた)
美海(みう)
そして、寛太がトイレに行ったときのことです
キュッ、キュッ
美海(みう)
美海(みう)
次の瞬間
寛太(かんた)
美海(みう)
美海(みう)
寛太の声にトイレに走ると、寛太が尻もちをついて泣きじゃくっていました。
美海(みう)
寛太(かんた)
それ以上は言葉になりません。
美海(みう)
私は意味が分からず、とりあえず寛太をリビングに連れていきました
美海(みう)
美海(みう)
寛太(かんた)
私はそう寛太に言い、階段をかけ上がり、書斎に入りました。
美海(みう)
部屋を見回すと、机の上に額縁が置いてありました。
美海(みう)
美海(みう)
手に取りよく見ると
そこには窓ガラスの向こうに立つ一人の男性が描かれていました。
キュッ、キュッ
あいかわらず音が聞こえる音の正体は、この後、すぐにわかりました
私が一階のリビングに戻ると
寛太(かんた)
美海(みう)
美海(みう)
寛太は床に倒れながら、リビングの窓の方に指をさして、口をパクパクさせていました。
キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、
恐る恐る、寛太が指を指す方向へ振り返ると、リビングの窓の外に……
あの絵と同じ顔の男が立っていてべったりと窓ガラスに張り付くようにして、私達のことを見ていました。
美海(みう)
私は寛太と一緒に二階へと逃げました。
そして窓のない納戸へ隠れたのです。
キュッ、キュッ、キュッ、キュッ、キュッ
音はどんどん大きくなり、窓というより家全体がこすられてなっているようでした。
恐怖のあまり耳をふさいだ後の記憶はありません。
気がついたときは、ベッドの中で、そこには心配そうにみている両親がいました。
次の日の日曜日
早く起きたお父さんは、前日の私と寛太の話が気になったので、家族が起きる前に庭へ出ていきました。
お父さん
お父さん
戻ったとき、お父さんは起きてきたみんなの前で、とても深刻そうな表情をしていました。
お父さん
美海(みう)
そして朝早く引っ越し、今は別の街に住んでいて、その後はなにもおこっていません。
数日後
私はお父さんに、あの朝、庭で何を見たのか聞いてみました
美海(みう)
お父さん
美海(みう)
美海(みう)
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
お父さん
美海(みう)
美海(みう)
お父さん
美海(みう)
そして、あの絵は引っ越したとき、書斎にしていた部屋の隣の納戸にあったものだと父は言いました。
もちろん、あの絵はあの家の同じ場所、納戸へと残していきました。
その後、あの家がどうなったか、私はちょっと気になっています。
コメント
5件
怖い……でも凄いですね!