__rn.
__et.
遠くから走ってくる影に手を振りながら
大きく声を張り上げる。
__rn.
__et.
これはお世辞とかではなく,本当に。
正直のところ,rnが一方的に攻撃を喰らって終わるのではないかと思っていた。
しかしそれは嬉しい誤算で,ちゃんと張り合えていたし,ちゃんと強かった。
__rn.
__et.
割と校則は緩いようで,試験が終わり次第退場してもいいらしい。
__et.
まだna先輩のことだったり,気がかりなこともあるけれど
今は疲れた体を休めることが最優先だ。
傷の手当てはしてもらったとはいえ,精神的な気休めは,また別に必要だから。
__rn.
__et.
出身国を言いかけたところで,少し息詰まる。
髪色のこともあって,rnに気を使わせてしまわないだろうか。
___いや,rnなら受け入れてくれるだろう。
彼女は私を差別しなかったから。
__et.
__rn.
__rn.
…やっぱり,rnは私の気持ちを察してくれた。
今まで幾度となく,同じ会話を繰り返して
その度に「レインシードって,あの燃えた国か」なんて心のない言葉を浴びせられた。
…rnを信じて良かった。
__et.
__rn.
北の国「ピクシー」に伝わる「妖精の伝説」
当時のピクシーの王女「グレース」は,大層花が好きだったそうだ。
城の庭園には花が咲き乱れ,その全てを彼女が管理していた。
彼女は穏やかで美しく,聡明だったらしい。
中でも,彼女が一層大切にしていた花がある。
彼女の名前にちなんで,その花は「グレイス」と名付けられた。
先代の王が育てていた,国宝にもなる花。
世界に一輪しか存在しないらしく,彼女はその花を大切に,自分の子供のように育てた。
そんなある日のこと。
いつものように王女グレースが花を眺めていると
「グレイス」の花が白く発光していることに気付く。
彼女が恐る恐る近づくと
小さな小さな「妖精」がそこに眠っていた。
その妖精は、自分を「グレイス」だと名乗り
王女グレースの側をついてまわった。
そして,王女グレースの最後の夜。
彼女の死を見届けた後
妖精「グレイス」も,花に還り
永遠の眠りについたそう。
__rn.
__et.
「妖精伝説」は私達南部の人間でも知っているような,とても有名な話だ。
王女グレースの死後,庭園の花々から次々に妖精が生まれ
その妖精達は,いつ何時も王女グレースの部屋のそばを離れなかったという。
__rn.
__rn.
妖精は嘘をつかない。
妖精を愛し妖精に愛された「ピクシー」の国では
年中美しい花々が咲き乱れているという。
__et.
__rn.
__rn.
__et.
もちろん,妖精にも会ってみたいし,ピクシーの文化にも触れてみたい。
でも一番は_______。
___に会いたい。
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コメント
8件
名前ややこしい…w
誰に会いたいんだろ…🍫さんは❄️さんの事信用してんのなんか嬉しいな‥今回も最高でした!