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鬼さん
まず何から話そうか…
楓奏
鬼さんお困りのようですn…
鬼さん
出てけ
楓奏
え、ひどー
神代 唯月
あの…楓奏…さん？
楓奏
えーと…君は
神代 唯月
あ、神代唯月と言います！
楓奏
唯月君か…
楓奏
ん？唯月君？
楓奏
どっかで聞いた事あるような…
神代 唯月
？
鬼さん
おい
鬼さん
楓奏
楓奏
あ、そーだ！
楓奏
説明だよね！
鬼さん
そうだがお主は出てけ
楓奏
えーいいじゃん
楓奏
鬼さんちょうど困ってたじゃん
鬼さん
ｳｯ…そうだが
楓奏
ならいいじゃん！
鬼さん
ちょまっ、
楓奏
てことで俺が説明するよ〜
神代 唯月
あ、はい
楓奏
まず何について聞きたい？
神代 唯月
えっと…この場所について
楓奏
オーケーオーケー
楓奏
この場所は妖怪達の住む場所なんだ
神代 唯月
妖怪達の…住む場所？
楓奏
そうそう！
楓奏
簡単に言えば妖怪の世界
楓奏
色んな妖怪達が住んでるよ！
ちなみに俺は狐ね！
ちなみに俺は狐ね！
神代 唯月
なるほど…
楓奏
他に何かある？
神代 唯月
えと…あの大きな扉は
楓奏
あぁ…あの扉は
鬼さん
人間がこっちの世界に来ないようにするためだ…
楓奏
あ、鬼さん
神代 唯月
どうしてですか？
鬼さん
この世界にいる妖怪はいい妖怪ばかりだ…
鬼さん
しかし、昔勝手に入ってきた人間が…
鬼さん
…
神代 唯月
？
鬼さん
次々と妖怪達を殺していった…
神代 唯月
！？
楓奏
…
神代 唯月
どうしてそんなこと…
鬼さん
わからない
鬼さん
だが、そのせいで妖怪達は人間を憎んだ
鬼さん
そして、人間を憎んだ妖怪達は
鬼さん
ここら一帯の村を支配した…
神代 唯月
ｯ…
鬼さん
今はないが、昔は人間に生贄を要求していたようだ
神代 唯月
いけ…にえ…
鬼さん
…
神代 唯月
…
楓奏
あ！
鬼さん
！？
神代 唯月
！？
鬼さん
なんだ…急に
楓奏
生贄で思い出した！
神代 唯月
？
鬼さん
何をだ？
楓奏
俺この前村に行ったじゃん？
鬼さん
あぁ
神代 唯月
え、待って…村に来たんですか？
楓奏
うん！よく行くよ
楓奏
変装してね！
神代 唯月
は、はぁ…
鬼さん
それでどうしたんだ？
楓奏
そんときにさぁ…村長と男達の話し声が聞こえたわけ
楓奏
で、その話してた内容が…
男A
それで…生贄のことですが…
村長
あぁ…それならもう決まったぞ
男B
そうなんですか
男A
誰になったんです？
村長
神代 唯月じゃ…
男A
！？
男B
ま、まだ子供ですぜ？
村長
いいんじゃ
村長
あいつは誰にも必要とされん…
村長
母親も邪魔で仕方ないと言っておったし…
処分するには丁度いいじゃろう…
楓奏
ってさ、話してたんだ
神代 唯月
い、生贄？
鬼さん
おい、楓奏！
神代 唯月
邪魔？処分？
鬼さん
本人の前でするバカがおるか！
神代 唯月
はは…やっぱり…
神代 唯月
やっぱり…僕は…誰にも
楓奏
ご、ごめん…
神代 唯月
いらない子…だからｯ…ｸﾞｽｯ
鬼さん
…大丈夫だ…我らがおる…
楓奏
そうだ！俺らがいる！傍に居るから！
神代 唯月
傍に…居てくれるの？
鬼さん
あぁ
楓奏
うん！
神代 唯月
ほんと？傍に居ていいの？
鬼さん
大丈夫…怯えなくていい…
(ｷﾞｭｯ)
鬼さんはとても
優しくて…暖かかった…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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