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━━空っぽな気持ちで 目を覚ます、

僕の心は、 二度と戻らない あの子を思い続ける。

頭のなかでリフレインされる あの子を写したムービーはまだ再生をやめない。

僕はまた 目覚める

もう用もなくなった この世界で、 僕はまだ終われないみたいだ

僕の世界から 重要なものが 失われ 僕の心は 大きく欠けた

━━朝、また目覚める。

また同じく がらんどうの部屋で 目覚めると思った僕は わが目を疑った

瑠奈

樹くん

目の前にいるはずのない あの子が立っていた

頭上にはあのときの 夜空が広がっていた

......

僕は、思い出の中にしか もう存在しない場所に 両足をついて立っていた

9月15日 僕が あの子を引っ張って 夜空を見に行った日

風が吹き、周りの草や茂みが さらさらと音を立てていた

町の喧騒から大分離れた 森林公園で 他に人の影はみあたらない

瑠奈

樹くん、上を観てよ
月があんなに
空高く輝いてる

......うん
きれいだな......

どうにか絞り出した声は 涙声になっていた

この場所、この瞬間は 僕の思い出に 永遠に刻まれている

大切な記憶は 永遠に朽ちない

途方もない懐古、 襲ってきた哀しみを どうにか 堪える

そして僕は また いつも通りに目覚める

もう僕を、 満たせることはない この欠けた世界

緩慢な動作で ベッドから起き上がる、 もう何もかもが ぬるま湯のように ずっと気だるく味気なく

━━それでも僕は まだ終われないようだ。

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